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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科二類

阪口 和康さん

■共通テスト得点 911点/1000点

■共通テスト得点選択科目 化学 生物 世界史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   化学   生物  
開示得点 61 61 33 19 39 =213/440点
自己採点 60 60 30 35 35 =220/440点

■受験した感触・・・ 色々形式が変わって焦ったが、各科目で死守したい点数は取れた気がする。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 A 理科二類 A 理科二類 A 理科二類 A

自己分析して計画を立てよう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望時期と理由

 私が東京大学を目指そうと思ったのは高2の冬でした。それ以前、自分がどんな進路に進むべきか思い悩み結論を出せずにいました。そこで東京大学の「進学選択」制度を知り、大学に入ってから進路を決められるというのにとても惹かれたので、東大を志望することにしました。

教科ごとに気を付けるべきこと

  • 数学

まず、東大数学で点数を取るためには前提として各分野(図形と方程式、三角関数、数列など)の基礎的な解法を理解し、それを解答として書けることが必要です。それをクリアしたうえで、私が問題を解くときに気を付けていたのは「なぜこの解法で解くことにしたかを言語化する」ことです。これをすることで、いわゆる思い付きでの正答、つまり再現性のない得点を取ってしまうことを避けられます。この言語化のプロセスによって得点が安定するので、ブレが大きいとされる数学で他の受験生と大きく差をつけることが出来ます。また、解答作成にも言語化は役立ちます。数学の答案は数式だけを書いて完結するものではなく、今からの議論をどういう方向にもっていくかを日本語で書く必要があるので、この能力を鍛えることがとても重要です。私はこれを意識してから、ブレブレだった数学の点数がそこそこいい位置で安定し、それにより自信がつき他の科目にも時間を回せるようになりました。

  • 英語

英語については、とにかく英語に触れる時間をつくることが大事だと思います。東大英語では特に、英語を速いスピードで処理することが求められるので、これをするとしないでは大きな差がつきます。実際私は英語を無意識的に避けていて、そのせいで他の受験生たちに差をつけられました。合格者平均点などのデータを見ても英語をそこそこ取れるようにしておかないと合格が厳しいことがわかるので、苦手だなと少しでも感じている人は今すぐにでも始めましょう。

  • 化学

これも英語同様、とても高い処理能力を要求されます。そうはいっても基礎ができていないと得点が取れないので、目安として高3夏頃には全分野の問題を時間をかけてもよい、という条件のもと解けるくらいの状態にするとよいと思います。そして秋模試がやってくる頃に時計を気にしながら問題を解くフェーズに入りますが、この時に自分の得意不得意に合わせどれを解いてどれを捨てるかの取捨選択も練習しましょう。

  • 生物

東大生物の問題は知識問題と思考力を問う問題の2つに大別されますが、後者にももちろん教科書に載っている知識が要求されます。高校生物は知識あってナンボなので定期的に確認をしましょう。私は模試ごとにその1週間前くらいから教科書を読み返したりしていました。また、論述問題については、おそらく要素が書けていたら加点というような採点だと思うので、記述をするときは採点者が求めていることはなにかを考えながら書くことを意識したらよいと思います。

  • 国語

現代文についてはいろいろな「流派」があり、どれが正解かわかりようがないので、自分に合う先生をみつけてその先生に師事するとよいと思います。古文漢文は、高3夏頃にある程度解ける(古文で言うと基本単語、助動詞、助詞がわかり、漢文だと句法がわかる)くらいにすると、入試直前期にやらなければいけないことが減るので、そのくらいのペースで完成させるのがちょうどよいと思います。

■東進東大特進コースについて

  • 東大特進について

高2まで特に塾や予備校に通っていなかった私にとって東大特進の授業はとても魅力的で、先生に質問したり、添削された答案を見返して復習したりする中で成長を実感しました。また、日程が合わない授業でも、オンライン受講できるのがとても助かりました。私のおすすめの講座は松田聡平先生の『東大への数学』です。先生の授業では、いろいろな問題に対してパターン分けを行いそれぞれについて詳しい解説がなされるので、私は意識していなかった自分の弱点を見つけることが出来ました。数学が得意だと思っている人、そしてそうでない人の両方にとって実りのある授業なので機会があれば一度受けてみてはいかがでしょうか。

  • 東大本番レベル模試について

とにかく採点が早いです。他では1か月、もしくはそれ以上かかるところを1週間で返ってくるのでとても復習がしやすいです。また、開催頻度がとても高く年4回あるのでペースメーカーとしてちょうどよいです。特に、直前期の1月に行われる「最終1月東大本番レベル模試」は共通テスト明けでダレている時期にあるので気持ちを切り替えられました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強は辛く厳しい道のりで、精神的に不安定になることが多々あります。特に直前期では、本当に合格できるのか心配になったり過去問演習の点数に一喜一憂してしまうでしょう。こればっかりはどうしようもなく避けようもありません。そこで大事なのが、そのネガティブな気持ちを試験本番に持ち込まないことです。気持ちが沈んでいる中で試験を受けてもいい結果は出にくいでしょう。試験本番に「自分はここまでやり切ったんだから大丈夫」と思えるように、途中しんどくても腐らず少しづつでも勉強を続けることが合格への道なのです。
 自信をもって挑めば、その先の道は自ずと開かれます。つらい時期が来るかもしれませんが、頑張ってください。応援しています。