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埼玉県 県立 浦和高等学校 卒
東京大学 理科二類

神野 和磨さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 80 49 39 40 21 =229/440点
自己採点 72 60 40 30 20 =222/440点

■受験した感触・・・ 化学失敗したけど、低めの自己採点だし例年通りのボーダーなら7割くらいの確率で受かってそう。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 C

持続可能な勉強

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は3年になるまで、周りに東大志望の友人が多いということと、日本の中で最高レベルの学ぶ環境が整っているという理由で、漠然と東大を志望していました。そこから、3年生へと進級し、いよいよ受験も現実味を帯びてきたというタイミングで、大まかな受験勉強の計画を立てると同時に本気で東大を目指そうと決めました。
 夏までは、どの科目も基礎的な内容を勉強していました(数学でいえば受験基礎レベルの問題集、英語は得意だったので学校の授業をベースにあまり時間をかけず、物理、化学は問題集の一周目を解き進めていました)。
 秋から冬休み、共通テストと続くなかで勉強のやる気がでない日もありましたが、そういう時は場所を変えたり、趣味の楽器で息抜きをしたり、時に友達とバンドでスタジオに入ったことも一回ありました。また、模試の後に少しだけカラオケに行くこともありました。このように気分転換の方法を模索していた中でわかったことは、やはり勉強に気がのらないときは思い切ってちょっと自分のやりたいことをやってみるのも十分意味のある選択肢だということです。受験勉強をしているのは他でもない自分であり、心がつらくなってしまえばそれは受験において大きなマイナスです。それを避けるために受験勉強の時間のほんの一部を余暇に費やすことは、合格するために必要なことでさえあるかもしれない、とも思いました(個人差はありますが)。
 そんな具合で計画を見直しては勉強をして、また折に触れて目標と自分との距離を考えて、というのを繰り返していよいよ入試直前期になりました。この時期は復習に特に力を入れていました。この時期になると基礎からすべてを学びなおす余裕はないので、毎回の演習で見つかった知識の抜けをしっかりカバーしていく、という感じでした。この時期でひとつアドバイスするとすれば、無理な演習計画を立てないということです。自宅での演習期間は約一か月間あり、意外と時間があるといってもしっかり復習まですることを考えると一日にこなせる演習量にも限界があります。そこで無理な計画を立ててしまうと、計画が終わりそうにないと気づいたときに更なる焦りを感じることとなり、非常によくないです。そのため、ゆとりをもった演習計画を立てることをおすすめします。あとは、自信をもって入試に臨む、それに尽きると思います。補足ですが、この時期に会場の下見に当日と同じ経路で行っておくと良いと思います。私は実際下見に行ったおかげで、入試当日も会場までのイメージを具体的にもつことができ、余計な焦りは感じずに済みました。

■東進東大特進コースについて

 私は夏休みの終わりまで独学で受験勉強をしていました。しかし、模試の帰り道に友達とマックに寄って話していた際に友達の口から「東大特進コース」なるものが存在することを聞き、そこで興味をもちすぐに申込みをして現代文と物理の二科目を映像で受講し始めました。端的に言うと、この選択は大正解であり、マックでのささいな会話が無ければ自分が東大特進の存在を知ることも無かったのだと考えると、この出会いはまるで奇跡であったように思います。このような出来事もあり、やはり受験においても一緒に勉強をがんばっていける友達の存在は大事だな、と感じました。
 さて、以下では私が受講していた林修先生と苑田尚之先生の講座について書いていこうと思います。まず、現代文から。
 私は元々東大型の国語の記述問題に漠然とした苦手意識を持っていました。しかしながら、論理関係を非常に重視し、東大特有の二行問題・120字問題に解答する際の基本姿勢を林先生が毎回丁寧に順を追って説明してくれるおかげで、自然とそうした苦手意識はなくなっていきました。今思うと、漠然とした苦手意識は東大現代文に対する正しい理解の無さゆえに抱いていたものだったのでしょう。東大現代文は差が付きにくいと言われる一方で40点もの配点があると考えられているため、ここである程度得点ができる(論理的に納得のいく答案が書ける自信がある)ことは、東大受験において非常に有利でしょう。受講して本当に良かったです。
 次に、物理について。それまで物理を独学でやっていた私が、9月頭に『前期総集編講座』を受講した時は、重心と相対運動など今まで知らなかった知識に驚きの連続で、分かったつもりでいた運動方程式やポテンシャルエナジーについてでさえも、それまでとは違った見方を知り「これが正しい物理の見方なのか」と感動した記憶があります(自分が無知すぎただけなのかもしれませんが……)。その後も授業は波動、単振動、テストゼミ、電磁気と進んでいき、その毎回に必ず新たな発見があったので、本当に受講した意味が大いにありました。ただ、授業の内容が濃い分、それをしっかりと理解してものにするには、それ相応の復習や時に自分の頭で「うーん」と悩むことも必要です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強で一番大事なのは、「自分で考えること」だと思います。試験という明確なゴールがあって、それを突破するのに今自分に足りないものは何か、そして何をすべきなのか。これを一年間考え続け、修正を加えながら実行するのが受験である一方で、情報過多の現在では、楽でとっつきやすい情報(ネットの情報とか)に頼り、自分の頭で考えるのを怠りやすいのではないでしょうか。また、受験勉強を始めてしばらくしてから自分に必要なものが分かり始めたり、時に選んだ道が実は遠回りだったということもあったりするので、そういう意味において受験勉強は早く始めた方が有利だ、といえると思います。