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兵庫県 県立 姫路西高等学校 卒
東京大学 理科二類

石井 俊次郎さん

■センター試験得点 784点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 76 58 44 20 29 =227/440点

■受験した感触・・・ もう一回共テからか……。予備校どこにしよう。何で右隣の人ジャンプ読んでたんだ?

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科一類 D 理科一類 B 理科一類 A

勝てば官軍

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を志望した理由は、進みたい学部を入学してから決められるという点に魅力を感じたからです。特にこれと言って熱中できるものが私にはなかったので、最高峰の大学で色々な物や人を見てから進路を決めたいと思い、東大を志望するようになりました。この決断が正しかったといつか思えることを祈るばかりです。
 地方公立高校出身のごく普通の高校生の勉強法ですが、参考になれば幸いです。

国語

 一定レベルまでは伸びるけれど、そこからはなかなか伸びづらい科目だと思います。やらかしそうで怖かったので、現代文、古文、漢文のいずれにおいても、傍線部をしっかり分析して出題者に求められている形で答えることをまずは意識していました。現代文は東大の過去問が最良の教材だと思います。問題の質の良し悪しももちろんあるのだとは思いますが、何より東大を受験するうえでは避けては通れないものなので、たとえ分からなかったとしても、真正面から向き合わざるを得なくなるというのが大きいです。量をこなすのも大事ですが、自分の頭で粘り強く考える習慣をしっかり身に着ける方が大切だと思います。

数学

 普段の学習ではある程度時間をかけて問題を解き、解説を熟読するようにしていました。解答をそのまま覚えるのではなく、なぜその操作をするのかまで考えるようにするのが大切です。ただ受験数学では演習量が物を言うのは間違いないので、多くの問題を解けるように、出来るだけ早い段階から既習範囲だけでも学習を進めておくべきだったと後悔しています。また、6つの大問が出題されるわけですが、後で見返した時に「これは解けたのに……」と思うことが一番もったいないです。ですからそういうことがないように各大問ごとにかける時間を設定して、解ききれなかったとしても次に進み、一通り目は通すようにしていました。その後で残った時間をどの問題にどれだけ使うかの判断は過去問や模試で練習していけばいいと思います。

物理

 めちゃくちゃ苦手でした。2年でさぼりすぎたので、3年の夏くらいまで力学的エネルギー保存と運動量保存の違いすらもわかっていないようなレベルでした。偉そうなことは言えませんが、法則がどういう条件下で成り立つものなのかを考えて現象を見るようにすると自然と用いる公式などは絞られてくるものだなと3年の秋くらいに思った記憶があります。もうこの時点で割と詰んでるけど……。物理が苦手という人も、「今は内力だけが働くから運動量が保存するんだなー」とか基本的なことから考えていけば少しずつでも伸びていくと思うので諦めないで頑張ってください。私でも合格しているので気負いすぎる必要は全くないです。

化学

 これまた苦手でした。本番は第1問の有機が全然できなくて焦ったうえ、他にも分からない問題がたくさんあってパニック状態でしたが、分からないなりに何かしら書く努力はしました。立式や説明を書いて部分点を狙いに行くのも大切です。とはいえ解けるに越したことはないので、市販の問題集でも過去問でもいいので、演習はしっかり積んでおくべきです。

英語

 思ったより伸びにくい科目だったなと入試が終わってから思いました。まずは単語を覚えていけばある程度はわかるようになっていくと思います。加えて文の構造を意識して文章を読むようにしていくのが良いと思います。強調構文など知っていても意識していないと気付きにくいものも多いので日頃から文章の中でのまとまりごとの関係に気を配って練習していってほしいです。リスニングの勉強ではラジオを聞くのが良いと思います。ラジオではニュースの内容と実際に使われるフレーズをセットで知ることができるので一石二鳥です。私は本番では要約問題で上手くまとめられず、和文英訳に時間をかけすぎてしまい、リスニングもいまいちと散々でした。私が試験を受けたのは小さい教室でリスニングの音響は悪くはなかったので言い訳のしようがないです。

■東進東大特進コースについて

過去問演習講座

 本格的に取り組み始めたのは高3の夏休みくらいからでした。初めは、苦手な理科から逃げて英語と国語ばかり解いていました。全体的にもう少し早めに進めておくべきだった、そして早めに過去問に取り組めるように高1高2のうちにしっかり基礎を固めておくべきだったと後悔しています。高3になるまでの学習量が高3になってからの学習の質を決めるのだと痛感しました。オンライン授業は物理アレルギーの私が物理に取り組むことを容易にするという点でかなり有用だったと思います。しかし、それは受け身で受講していることの裏返しでもあるので、授業を受講するだけで満足せず、極力自分で手を動かすことを意識していました。特に苑田尚之先生の授業は“物理をやっていない”私にとっては敷居が高く感じられることも多々ありましたが、色々と調べながら受講するうちに力がついていったように思います(それでも全然足りませんでしたが)。一周だけだと授業を見て分かった気になっているだけかもしれないので、出来れば時間をおいてから二週目まで受講して理解をより確実なものにしていって欲しいです。

東大本番レベル模試

 一週間程度で結果が返ってくるのがすごいです。他では一か月から二か月程度かかることが多いので、結果が返ってきたころには問題すら覚えておらず、結果に一喜一憂して終わるということもざらにあるかと思いますが、東進の場合は模試を受けた後の記憶が新しいうちに復習に取り組めるので助かっていました。模試全般について判定は気になるものだとは思いますが、判定結果は飽くまで目安に過ぎないので、さらっと流して弱点の補強に努めていくほうがはるかに重要だと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 全分野を完璧にしてから受験に臨んでいる人はごく少数なのかもしれない、と思いました。私の場合、直前期はあれもこれも出来ていないと実感することが多く、精神的にまいってしまいそうでしたが、焦っても良いことはないので「やらないよりは絶対ましだ」と一度割り切って、優先順位の高いものから順に取り組むようにしていました。そんな穴だらけの私でも合格しているので、皆さんが早い時期から計画的に勉強していけば絶対に合格できます!安心して勉強してください。受験科目の全体像が大まかにでも掴めていると学習を上手く進められると思うので、まだ学校の授業が終わっていないという人は早めに自分の受験する科目の単元について知っておくと良いでしょう。過程はどうであれ、合格最低点を一点でも超えれば合格なわけですから、ゴールから逆算して優先順位を決めて着実に、そして気楽に取り組んでいって欲しいです。