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宮城県 県立 仙台二華高等学校 卒
東京大学 理科二類

江島 直太朗さん

■センター試験得点 797点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 79 47 47 17 30 =220/440点
自己採点 80 50 35 15 30 =210/440点

■受験した感触・・・ もうどうしようもない。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 C 理科一類 A 理科二類 E

ギリギリ過ぎた東大受験

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

§1 私の東大受験について

  • 中3から高1にかけて

中学3年生のときに東進衛星予備校に入学し、勉強を開始しました。中3~高1までは数学と英語をメインに勉強しており、高校1年生が終わる頃には数学Ⅲまで履修を完了し、英語は「東大本番レベル模試」でも80点くらいを安定して取れるようになりました。英語に関してはこの戦略が功を奏し、高2高3でも80~90点くらいをキープしたまま他の教科に時間を割くことが出来ました。

  • 高2

長岡恭史先生の通期講座を受講して、9月くらいには全範囲(ⅠAⅡBⅢ)の典型問題を解けるようにしました。この甲斐あってか、高2向けの全国模試などでは悪くない成績を出していました。ただ、油断した私は、ここで数学の勉強をいったんストップしてしまいます。これが私の受験生活における最大の後悔です。先取り学習でできたリードはさぼるために使うのではなく、より高みを目指すために使いましょう。

数学の勉強をやめた私はなぜか国語に時間を割きました。その結果、国語はある程度得意になり、高2の「最終東大本番レベル模試」では高2内全国4位を取れました。国語の基礎をここで固めたのは良い戦略だったと思います。

  • 高3

理科が全くノータッチだったので、教科書を片手に「ハイレベル物理/化学」をハイペースで受講しました。市販の問題集で並行して演習も行いました。ただ、急いで全範囲を終わらせることばかりに集中してしまい、理解が甘かったため秋以降再び復習しなければなりませんでした。夏休みには共テ国語の演習を午前中に行い、午後は理科の演習を行うという生活をしました。その後、過去問を解き始め、秋模試はすべてA判定を取れました。ただ、数学、理科は理解が甘かったため、泣きながら冬に全範囲を問題集で復習する羽目になりました。共テは死ぬほど苦手でしたが、何とか耐えて理二に出願(理一から変えた)。入学前なのでなんとも言えませんが、物理が嫌いなので悪い選択ではなかったと思います。

§2 アドバイス

  • 共通テスト

東大は二次勝負とは言われますが、共テ利用の私大を出したり、志望校を変えたりする可能性があることを鑑みると、ある程度の対策はやはり必要です。特に社会と国語はちゃんと対策しましょう。

  • 国語

独学は困難です。東大国語は差がつかないと巷では言われますが、一方では「国」数英は高2までと言われるように、私は早期からの学習が重要だと思います。決まった解法があるわけではないので、信頼できる先生に教えてもらいながら「わかった!」という成功体験を積み重ねましょう。また、二次が取れるようになっても共テは案外取れなかったりします。共テは国語ゲーの要素が強いので、対策をがっちりやることをお勧めします。夏あたりに90~00年代(90年代は簡単、00年代はまあまあ簡単)から解き始めて、秋冬で2010年代(10年代前半は難しく、後半は易しい傾向にある)のを解いてみてはどうでしょうか。

  • 数学

高校数学と言えども、どこまでも世界が広がっています。ですから、繰り返しになりますが、先取り学習で出来たアドバンテージはさらに数学を得意にするため使って下さい。

  • 理科

初学が肝心です。初学のときに如何に体系立った理解が出来るかが第一関門です。その後は冠模試の過去問や本試験の過去問で演習を積みましょう。最近の年度のは難しいので、2010年代前半から解き始めるとよいのではないでしょうか。

  • ちょっとしたテクニック

共通テストの国語は分量が増大傾向にあります。表紙に、「この問題冊子は○○ページまであります」と書いてありますから、試験が始まる前にどれくらいの分量なのかチェックしておきましょう。目安として、50ページを超えると結構量が多めです。

■東進東大特進コースについて

  • 通期講座について

物理・数学・国語といった独学が難しい科目を苑田尚之先生・長岡恭史先生・林修先生・栗原隆先生の授業を受講することで、体系的に理解し、実力をつけることが出来ました。繰り返しになりますが、物理・数学は初学時の理解の深さが肝心です。集中して分かるまで受けましょう。

  • 東進模試について

高1の時から「共通テスト本番レベル模試」、「東大本番レベル模試」を受け続けてきました。高3で演習に入る頃には、そのおかげで形式にもすっかり慣れていましたから、受けていてよかったと思っています。

  • 「過去問演習講座」について

なんといっても解説授業が神です。特に物理の苑田先生の解説は、問題の理解が何倍にも上がります。市販の過去問の解説では代用できないクオリティである、と断言しておきます。

また、国語や英語といった自分では採点しにくい科目を、採点+添削+アドバイスしてくれるのも魅力です。

  • グループミーティングについて

毎週月曜日にありました。1週間の初めに、その週でやるタスクを設定することで、今何をやるべきかを明確にして学習に臨むことが出来ました。

  • 「第一志望校対策演習」について

共通テストが終わってから取り組みました。演習した科目は数学と化学です。「東大本番レベル模試」の過去問やオリジナルの東大型セットを解きながら全範囲を復習することが出来たので、大変助かりました。

また、英語や物理についても苦手分野だけ演習を実施しました。このように、柔軟な使い方が出来るのもこの講座の魅力だと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大入試は、問題の難易度も合格の難易度も年々難化傾向にあります。判定がBやCばっかりだと「本当に受かるのだろうか?」と不安になることもあると思います(私もそのうちの一人で、実際東大に出願するか北大にするかかなり迷いました)。ただ、一つ言えるのは天下の東大を目指していると、そのほかの大学の過去問を解いたとき、「あれ、全然いけるじゃん!!」ってなります。実際、東大の当落線あたりだったら北大後期の工学部等の主席を全然狙えると思います。
 ですから、今年の受験生、高2の方にはぜひ志を高く持って、東大を目指してみてはいかがでしょうか、とアドバイスしてこの体験記を終わりにしたいと思います。読んでいただきありがとうございました。