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東京都 都立 両国高等学校 卒
東京大学 理科二類

中村 航さん

■センター試験得点 749点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 79 48 31 25 17 =200/440点
自己採点 85 40 40 10 20 =195/440点

■受験した感触・・・ 模試のような感覚で望めた。理科ができなかったので、例年通りなら不合格。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科二類 B 理科二類 C 理科二類 D

東大で待ってます

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 模試の判定の通り、私は余裕のある受験生ではありませんでした。公立高校出身で、たまに通う東大特進コース以外に塾には通っていなかったので、全範囲の学習が終わったのは11月頃でした。私と同じ境遇にある受験生や、模試の結果が悪くて自信を無くしてしまった受験生のお役に立てたら幸いです。私自身、先輩方の合格体験記に励まされてきました。以下、私が受験期を通して、感じたことを書きます。受験は十人十色なので、参考程度に読んでもらいたいです。

うまくいったこと

  • 得意科目

自分が周りの受験生よりもできる自信のある教科があると、受験の際にメンタルを保つことができます。私は高校二年生の頃カナダに約半年間留学していたため、英語には自信がありました。英語は東大の受験科目の中で最後の科目なので、他の科目で失敗しても英語で巻き返そうと考え、難化した試験中でも諦めずに最後まで解答しました。苦手科目をなくすことも重要ですが、それ以上に得意科目を伸ばすことが肝要だと感じました。得意科目は受験における精神安定剤となり、苦手な理系科目がが伸び悩んだ時も私を支えてくれました。

  • 生活リズム

受験は長期戦なので、毎日安定した生活リズムで勉強し続けることが大切です。私は毎朝7時に登校し、学校が始まるまで勉強していました。生活リズムを整えることは、毎日の勉強時間が確保できることはもちろん、健康的な生活につながります。睡眠時間を削って勉強して、体を壊したら本末転倒です。コロナ禍の受験生は、特に体調には気を付けてほしいです。

  • ルーティン

模試を受けるときに、昼に食べるもの、着ていく服やはいていく靴、持っていく教材などを考えておきました。試験当日は緊張していて普段通りの実力が発揮できない人がほとんどだと思います。だからこそ、いつもと同じルーティンがあると安心できます。模試は本番と同じような環境で受けられる貴重な機会なので、いろいろなパターンを試して自分に合うルーティンを探すといいと思います。


うまくいかなかったこと

  • 計画

私はやる気だけはあって計画は早いうちから立てていましたが、計画が無謀だったことや、危機感が全くなかったのでほとんど三日坊主になってしまいました。人にいくら言われても、自分自身で危機感を感じて行動しなければ、私のように途中で挫折してしまうのかもしれません。模試などを使って自分と東大の位置を知り、目標点を取るために必要な勉強から逆算して考えれていれば、現実的な計画が立てられたと反省しています。

  • 過去問演習

範囲を一通り学習し終えるのが遅く、基礎が身に付いていないと考え、過去問を始めたのは遅めでした。その結果、予定していた過去問を入試までに解き終わりませんでした。まだ過去問を解くのは早いと感じている人も、東大を受験する以上、過去問は解く必要があるので、まずは1年分解いてみるといいと思います。

  • 夏休み

上記のように過去問演習が遅れた原因は、夏休みに基礎を定着させられなかったことです。学校の講習をたくさん取って勉強した気になっていました。ここでいう基礎とは、網羅系の参考書などの、過去問を解くための準備のことだと思います。公立高校の生徒でも夏休み中までには基礎が固められていると、スムーズに過去問演習に臨めます。私は共通テスト以降も基礎が不安になり、網羅系の参考書まで戻っていました。私と同じ道を歩まないように、夏休みを過ごしてほしいです。


英語

 アドバイスができる科目は英語だけなので、他の科目は他の人を参考にしてください。英語は単語がすべてだと思います。私は友達と競争しながら、高2までに単語帳を一周しました。高3になっても定期的に復習をしていました。また、移動時間にはリスニング対策として英語を聞いていました。速い速度の英語に慣れておくと、本番のリスニングの音声の方がゆっくりに聞こえます。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コース以外には塾に入っていなかったので、東大受験生に囲まれながら受ける授業は刺激的で、モチベーションアップにつながりました。東大生スタッフの方が定期的に相談に乗ってくださり、疑問点はすぐに解決することができました。本当にお世話になりました。

授業について

  • 東大現代文(林修先生)

解答の根拠を明確に示してくださり、傍線部の周りから適当に拾ってきて解答していた自分から変わることができました。現代文の勉強に使える時間はそれほど多くないと思うので、何をしたらよいかわからない人は一度受講してみるといいです。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

問題文を見てから解き始めるまでに考えることを、数学が苦手な人にもわかるように説明してくださりました。今までは解法を暗記して、見たことがない問題には手も足も出ない状態でしたが、“数学の真髄”の文字通り、数学をする上で必要な考え方を学ぶことができました。

  • 東大化学(大西哲男先生)

テキストが届いたときに、その分厚さに驚きました。覚えるべきことが整理されていて、素晴らしいテキストでした。入試が始まるまでの時間にも読んでいました。授業で扱う問題以外にも、東大の過去問を中心にたくさんの例題が載っていて、東大の化学の対策としてかなり有効です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は母校の先輩に、東大で待っていると言われて勇気付けられました。今度は私が言う番です。受験生の皆さん、東大で待ってます。健康には気を付けて頑張ってください。応援しています。