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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

谷口 善顕さん

■センター試験得点 877点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 93 103 61 51 49 =357/440点

■受験した感触・・・ 数学は計算量が多くて大変でした。古文は東進で扱われた箇所が出たので嬉しかったです。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A

東大に特化した対策を取ろう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私の受験生活は素晴らしい先生方や優秀な友達に恵まれた充実した1年でした。一方で、何をどのように勉強するかについて悩み続けた1年間でもありました。私の経験が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

高2

 東大に特化した対策の重要性を私が強く認識したのは、高2の1月に東進の本番レベル模試を初めて受験した時でした。私はその時まで基礎的な事柄はきちんと学習してきたつもりでしたが、初めての本番レベル模試ではそれが得点につながりませんでした。東大の解答欄の大きさや配点、問題数、さらには試験時間さえも事前に把握していなかったことが敗因でした。
 皆さんはドラえもんの秘密道具の「どこでもドア」をご存じでしょう。その「どこでもドア」が壊れてしまったとき、ハワイに行きたいのび太とドラえもんは、「ハワイ専用どこでもドア」(もはや「どこでも」ドアではない)を作ったというエピソードがありました。「ハワイ専用どこでもドア」の設計図は薄かったためのび太とドラえもんでも簡単に作ることができたのです。東大本番レベル模試で思うように点が取れなかった際、私はこのエピソードを思い出し、目的のために適切な手段を選んだ彼らのように、私も東大に特化した対策を取るべきであると痛感しました。

高3春

 東大対策をしようと奮起したものの、夏の冠模試まではあっという間に過ぎてしまいました。物理、化学の演習量が足りていないという不安があり、問題集に取り組んでいました。この頃、実力をつけてから過去問に取り組もうとするのではなく、基礎固めと過去問演習を同時進行すべきであったと反省しています。

高3夏から秋

 夏の冠模試については数学が勉強不足であったにもかかわらず、良い成績をとることができました。苦手だった数3が出題されなかったためでしたが、そのことに気づかず、そのまま物理、化学ばかり勉強して数学の過去問にほとんど取り組まない状態で秋の冠模試に挑んでしまいました。結果は総合的には良かったのですが、数学での大失点を国語の高得点で挽回するという、あまり理想的ではない点数配分でした。流石に危機感を抱き、数3の復習と数学の過去問演習を始めました。数3は入試本番の数学において配点が高く、計画的に復習して秋までに力をつけておくべきでした。

高3冬

 私は普段から共通テストの対策は計画的にしていたので、この時期は東大の過去問に取り組み、共通テストの演習や最終調整は年始から始めました。得意の世界史で1問だけ間違えて残念でしたが、物理、化学、数学では満点を取ることができ、総合的には満足できる結果でした。

入試直前期

 共通テスト後は毎日1年分の数学の過去問を解き、東進のリスニングアプリで雑音入りリスニングの練習をするという日々を送りました。自分が受験する部屋が大部屋でリスニングの環境が悪いという情報を得て、お菓子の缶の中にスピーカーを入れて音をこもらせ、食器洗浄機と洗濯機で雑音を作り出してリスニングの練習をしました。

入試本番

 数学は私が苦手な処理が多めの問題が多く出題され、得意の英語も力んでしまって時間配分がうまくできず、自分の力が十分に出し切れなかったことに少し残念な気持ちがしました。やや落ち込んでいましたが、最終日の面接が和やかな雰囲気で先生方がとても優しかったので、気分が明るくなり立ち直ることができました。

まとめ

 この1年を振り返り、やはり東大入試はとても難しく、入試本番で点数をとるためには東大に特化した対策が必要だと感じました。東大特進の先生方の指導や先輩方のアドバイスは非常に有用でした。感謝しています。

■東進東大特進コースについて

東大特進コース

 東大入試を熟知した先生方から、必要となる知識、問題条件の把握から思考法、答案作成の方法に至るまで教わることができ、得点を向上させることができました。過去問を解く際、国語は後回しにしがちで、自分で採点するのが他の科目より難しいですが、東大特進コースの講座では国語の過去問の添削もあり、非常に役に立ちました。そして何より、東大特進コースの先生方は個性的で授業はとにかく面白く、楽しく講義を受けているうちに自然と実力がついていくというのが大きな魅力でした。

東大現代文(林修先生)

 段落相互の論理関係に基づく厳密な本文理解、緻密な答案作成術について学習することができ、感覚的に解いていた現代文の問題に対して論理的に取り組むことができるようになりました。

東大古文(栗原隆先生)

 古典文法、古典単語、古文常識に加え、東大古文の出題傾向や出題者の狙いまで教えてくださる先生の授業を受講することで、古文で安定して得点できるようになりました。

東大漢文(寺師貴憲先生)

 直訳と解釈から解答の道筋を示す授業を受け、本文の理解に基づいた得点のとれる答案を作成する技術を磨くことができました。
 林先生、栗原先生、寺師先生の共通テスト対策の授業は非常に役に立ち、本番でも良い結果を残すことができました。

東大本番レベル模試

 他塾の冠模試より回数が多く、以後の学習の方向性を定める6月や、本番に備える1月にも受験できる点が魅力です。受験してから成績表返却までの期間が短いためすぐに復習でき、良いペースメーカーとなりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私の面接は午前の最後の方で待ち時間が長かったので、本を持参していてよかったと思いました。
 二次試験終了後から合格発表までの期間は、不安になってしまうため、試験のことを振り返らないようにしました。私は映画を鑑賞したりスポーツジムに通ったりしていました。後輩の皆さんもこの期間をどのように過ごすかを考えておいたほうが良いかもしれません。