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熊本県 県立 済々黌高等学校 卒
東京大学 理科二類

美川 敬さん

■共通テスト得点 901点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 61 46 51 47 19 =224/440点
自己採点 65 45 40 45 30 =225/440点

■受験した感触・・・ あ、やばい。落ちる。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 B 理科二類 B 理科二類 D 理科二類 E

地方の公立高校から東大に合格するには

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 まず、最初に言いたいのは自分が合格する確率は、受験当日、多分1パーセントもなかったということです。そんな最低点スレスレの受験生と、地方から東大を受験する人に向けて、自分の受験を通して分かったこと、大事だと思ったことを少しでも多く伝えたいと思っています。
 まずは自分の受験生活について。私の東大を受けるきっかけは高校1年生の時、担任の先生に東大を目指してみてはどうかとすすめられたことです。私は正直、学校内の順位はとてもよかったです。ほぼ1位でした。その結果、「俺頭いいんじゃね」と勘違いをし、東大を目指すことを宣言してしまいました。一方でサッカー部に所属していたこともあり、高校1年生から高校3年生の6月まで毎日サッカーばかりしていたし、その疲れで授業はほぼ寝ていたし……。引退後、東大型の全国模試を受けるにつれ徐々に自分の立ち位置が分かり、なんて愚かなことをしていたのか、と悔やんでも悔やみきれませんでした。合格できたからこうやって楽観的にとらえられているけど、本当にみなさんが真似をしては絶対にいけない受験生活を送ってきました。そろそろ私がどれほどやばいやつか皆さんもわかってきたのではないでしょうか。そんな自分からのアドバイスです。まずは、東大を目指すことを少しでも心の中で思ったなら、出来るだけ多くの人にそのことを公言するべきだということです。理由は2つあります。1つは周りのたくさんの人が応援してくれます。例えば、高校の先生は東大の対策教材をたくさん提供してくれたり、東進衛星予備校の担任助手の先生が、単元別に数学の問題をいろんな大学から東大の傾向に合わせて集めてきてくれたり、担任の先生が、地方からでも参加できるイベントをたくさん教えてくれたり。受験は情報戦ともいわれます。これは「マジ」です。東大を受けること自体が珍しい地方では、周りに東大に関する情報が、多分ほぼないと思います。でもそこで周りの人たちの、私が東大を目指しているのだと知り、それを応援しようとしてくれる力があれば、きっと解決することができるはずです。なんなら逆に人数が少ない分、都会よりも手厚いサポートになっているかもしれません。2つ目は自分にいい意味でのプレッシャーがかかるということです。たとえ模試でどんな結果になっても向き合わざるを得ない状況になっていたなと思います。志望校を安易に替えようとする気もさらさらなくなります。次に伝えたいことは、いわゆる現役ブーストは存在しないということです。正しいのは、基礎がある人たちのブーストです。そして基礎には毎日のメンテナンスが必要だということです。これは、周りの人たちを見ていても、自分の成績を見ていても、強く思いました。夏休み前、自分には数英国に関してある程度の基礎があったと思います。しかし夏休み、物理、化学をとことん勉強して、数英国がおろそかになるという、今考えると最悪な計画をして、その影響は判定にも成績にも非常に分かりやすく影響しました。正直他のどんなアドバイスよりも受験生に伝えたい「毎日全ての教科に触れろ!」と。一日でもある教科をしなければ取り戻すのに数日はかかってしまうのです。スポーツをやっている人がいれば同じ様なことをコーチや先生に言われたはずです。「一日休めばその体力、技術を取り戻すのには1週間かかる」と。理由はもう言わなくても分かると思います。そこだけはよろしくお願いします。
 最後に伝えたいことは、自分のことを信じて、どんな模試の結果をとろうともあきらめないでほしいということです。E判定をいくつ取ろうが、A判定をいくつ取ろうが、本番で合格するかは神のみぞ知るです。ぜひみなさん頑張ってください!

■東進東大特進コースについて

 苑田尚之先生の物理が受験期を通して自分に大きな影響を与えていると思います。皆さんは今、物理をどうとらえていますか。特に初学者は力学的エネルギー、力積、クーロン力、万有引力、運動方程式……と結構ばらばらにとらえている人が多いのではないでしょうか。最初、自分はこれ以上にひどかったです。「東大入試同日体験受験」2点、夏模試でも3点。もちろん物理は嫌いでした。そんな人はぜひ苑田先生の授業を受けてください。見える世界が変わります。イメージとしては、綺麗にパズルがはまっていく感じです。どれほど秩序正しく、この世界で、物理法則というものが成り立っているのかを肌で感じ取れるはずです。
 次に紹介したいのが「AI予測問題演習」です。直前期になると、過去問が足りなくなってきます。また年代をさかのぼると大きく傾向が変わる教科も多いです。セット演習として、直前の実力試しとして受けるのにちょうどよいと思います。自分はこれがかなりできたので、自信にもなりました。
 最後に東大特進の「数学の真髄」です。きっとほかにも多くの人がすすめていることからその授業のすばらしさが伝わると思いますが、考えるプロセスを重視する授業は、参考書では読み取ることがかなり難しいし、かといってこれまでかなり綺麗な解法しか教わらなかった自分にとっては新鮮でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

全受験生へ。
1 毎日全教科に触れてください。
2 英語の音読、これ絶対。
3 E判定でも合格できる。
以上!