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茨城県 私立 常総学院高等学校 卒
東京大学 理科二類

森口 滉介さん

■センター試験得点 796点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 63 58 38 28 31 =218/440点

■受験した感触・・・

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 D 理科一類 D 理科一類 C

最後に信じるのは模試の判定ではなく自分の実力

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を志望した理由

 日本の最高学府であると共に、将来の夢が定まっていない私にとって東大の進学選択は魅力的だったから。

東京大学を志望した時期

 中学入学時から東大を意識はしていたが、本気で目指し始めたのは高2の2月、「東大入試同日体験受験」の辺りから。

将来の目標

 東大で幅広い分野の物事を学び、日本の成長に活かしたい。

先取り学習について

  • 数学……私の学校では高2で高校数学全課程終わったが、この時期に終われば問題ない。先取りよりも今している範囲を完璧にすることの方が優先度が高い。
  • 英語……英検2級レベルの単語さえ全て覚えていれば大丈夫。語彙のレベルを上げるよりも、要約や文章の論理関係等の国語力が東大英語では要求される。
  • 理科……国数英に比べたら自分で進めることが容易なので、学校の授業の進度が遅いのであれば先取りすべきだと思う。参考書は最初は易しいもので良い。結局は基礎さえ固まっていれば直前期にどうとでもなる。

部活や習い事との両立

 私は3年生の6月まで部活を続けていたが、部活に入っている間は短い勉強時間で高い成果を出すことを追求した方が良い。それを続けていると、コスパの良い勉強法が体に染み込むので、俗に言う「現役生の伸び」が現れやすくなる。

不得意科目を克服するためにした努力や工夫

 私は古典がずっと苦手だったのだが、やはりどこかで集中的に苦手科目に取り組む期間を設けるべき。特に古典や共テ社会は一通り暗記さえ済んでしまえば得点が安定するので、後回しにするのではなく「今すぐ」やるべき。後でやろうと思っても人間は楽な方に向かってしまう生き物なのでどうせ後でもやらない。

時期ごとの勉強法

  • 〜高2……高3になってから巻き返せるように、あるいは勉強のレベルが上がった際に備えて最低限の学力は身に付けるべき。例えば、数Ⅱの微積分が疎かでは数Ⅲの微積分はさらに壊滅状態になる。そのため少なくとも数Ⅱの微積分は履修段階でしっかり理解しておかないといけない。
  • 高3春~夏……全教科で東大レベルの問題を解けるようにする。夏の冠模試ではある程度実力が固まっていなければ冠模試を受ける価値が半減する。
  • 夏~12月……過去問を始める。年末からは共通テスト対策に集中できるように、ある程度点数を取れるようになっておく。もちろん過去問は時間を計って解かないと意味がない。時間内に解くことと時間を考えないで解くこととでは難易度が雲泥の差だからだ。
  • 12月〜共通テスト……ひたすら共通テスト対策をする。東大は共通テストの配点が低いから足切りさえ通れば良いという声を聞くことがあるがそれは間違いだと声を大にして言いたい。共通テストで100点差あれば、二次換算で約12.2点差となる。1点未満の差で落ちることが多い東大入試ではこの差は余りにも大きい。そして何といっても、既にビハインドがあるという状況は精神的にとても辛い。共通テストは、特に理系の社会等は直前で頑張れば点数が大きく伸びるので頑張らないという選択肢はない。
  • 共通テスト~二次試験……実力を伸ばすのではなく、限られた時間で実力を出し切ることに特化した練習をするべき。どれだけ学力が高くても本試でその学力を発揮できなければ意味がない。

良かった点

 物事の本質を理解しようとする勉強。上っ面だけを覚える勉強は東大には通用しない。

悪かった点

 最終的に学力が間に合えばいいと思っていたので高2まではかなりサボっていた。しかし、冠模試で毎回D判定しか出ないのは正直精神的にかなり苦しかった。

■東進東大特進コースについて

東大特進の授業について

 対面授業では特に、問題の答えではなく思考のプロセスや頭の使い方を中心に教えて下さる先生が多いため、その頭の使い方を上手く習得出来れば違う分野の勉強でも授業で学んだことが活きる。

「過去問演習講座」について

  • 全科目……「過去問演習講座」では過去問の添削だけでなく、東進の講師による解説授業が全ての年度についていて、各大問ごとに60〜90分ほどの授業が見られるので、一つ一つの過去問に対してしっかりと復習や理解が出来る。
  • 理科……受講者の得点分布が分かるので自分の立ち位置が把握出来る。各問題に難易度が割り振られており、その問題が難しいか簡単かが分かるので、演習中の自分の感覚が合ってるかを確かめやすい。また、各問題にその問題に似た問題を提示してくれるので復習もしやすい。
  • 数学……なんとなく合っていそうでも、論理が間違っていたら容赦なく大幅減点をしてもらえる。そのため、ダメな答案と良い答案との違いや基準が分かるようになり、良い答案が書けるようになるので、本番では0完だったがある程度の点数はもらえたと思う(開示前)。
  • 国語……他教科に比べて明確な採点基準や答案の書き方が分かりにくい教科なので、一つ一つ丁寧にどうすればいいか教えてもらえるのはとてもありがたい。
  • 英語……ここではとくに解説の丁寧さについて触れたい。東大英語は配点のうち約半分が記号の問題だ。記号の問題はフィーリングで解いてしまいがちだが、東進の「過去問演習講座」の解説はそんなことはなく、全ての段階を論理的にクリアし答えを出している。その理論の過程が全て丁寧に記されているのでリスニングでは小問一つに解説が1000字、文法問題である4aの解説に至っては小問一つに解説が3000字あることも少なくない。3000字というのは見開き丸々1ページにあたる。どれだけ解説が丁寧かが良く分かるだろう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 模試の判定が良くなくても丁寧に改善点を洗い出して一つ一つ改善していくことが重要。模試で良い判定が出ないことは精神的に厳しいかもしれないが、模試でA判定を取ろうがE判定を取ろうが合否にはなんら関係ない。ただ共通テストと二次試験の点数が使われるだけだ。模試はどんな戦略が良いのかを試すただの実験場。本番に間に合えばよいという精神で最後まで諦めずに戦い続ければ合格は見えてくる。