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鹿児島県 県立 鶴丸高等学校 卒
東京大学 理科二類

前屋敷 匠さん

■センター試験得点 753点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 90 60 30 40 30 =250/440点

■受験した感触・・・ 数学がうまくいったと思ったら化学で絶望しました。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 D 理科二類 B 理科二類 C 理科二類 D

波乱万丈! 受験体験記

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 個人差があるので参考になるかは分かりませんが、一読していただけたら幸いです。

1・2年生のとき

 二年生の秋になるまでは志望大学を特に決めていませんでした。もちろんですがそれまでは東大を意識した勉強はしていなかったので、後々苦労することになりました。今考えると早く決めておけばよかったと後悔しています。志望校を東大に決めたのは、2年生の時の担任が東大受験を勧めてきたからです。将来の夢もほとんど決まっていない自分にとって、幅広い進路選択を提供する東京大学はとても魅力的でした。志望校を変えると同時に東進に通い始めました。

受験生のとき

  • 新3年生~夏

東進に入学してからは、学校との両立に苦労しました。東進でウトウトしてしまうこともしばしば……。夏頃は部活を途中でやめることも考えましたが、同じ部活の仲間や東進の先生方の支えのお陰で、最後までやり切ることができました。部活と勉強で板挟みになっていると思う人も、最後までやり切った方が得るものはよほど多いので、貫き通すことを強くお勧めします。

また、公立高校の特性上、理科の教科書理解が遅れ、演習量が稼げないことが危惧されたので、東進の受講を利用して、夏休みが終わるまでには物理・化学の概念理解を完成させました。

  • 秋~共通テスト前

夏が終わると秋模試がたくさんやってきます。夏休み前に教科書の内容理解を終わらせたとはいえ、それを問題を解くために活用する練習は全然足りておらず、芳しくない結果も多々ありましたが、判定はあまり気にしないで、「何ができていないか」「何が伸びたか」をしっかり振り返り、今後の勉強方針に役立てるようにしていました。

共通テストの対策は学校でしていたものだけをしました。二次対策がしっかりできていれば、特段対策する必要はないと思います。ただし、共通テストは慣れの部分も大きいので、過去問をある程度(4~5年くらい)やっておいた方が良いです。

  • 共通テスト後~二次試験

難化した共通テストにボコボコにされ、東京大学への出願をためらいました。それでも周りの方々に励まされたのと、東大入試における共通テストの配点割合が少ないこともあって出願を決断しました。

しかし悲劇は続きます。最後の「最終1月東大本番レベル模試」は完敗でした。原因は理科の演習不足です。かなり落ち込みましたが、嘆いてもどうしようもないです。すぐに過去問を二次試験本番までに一周しました(一部の問題は二周しました)。

本番1日目は、これまで苦手だった数学が思いのほか成功したので、心配はありませんでした。しかし二日目、化学の物量に圧倒され、思ったような解答を書けませんでした。最後は得意教科の英語だったので、何とか精神崩壊は免れましたが、前日から一転、不安でしょうがなくなりました。


息抜きなど

 スマホは特に制限しませんでした。主に音楽を聴いたり、動画を見たりしていました。スマホを辞めるべきと思う人が多いと思いますが、無理はしない方が良いです。勉強で行き詰ったときは、無理にそれ以上進めないで休むようにしていました。受験期でも、オンオフをはっきりさせるのは効率的に成績を上げていくためにも重要だと思います。

■東進東大特進コースについて

  • 国語

東進の「東大対策国語」を受けていました。特に現代文の林修先生は、センスに頼らない、論理的な解法を伝授して下さるので、安定した記述力が身に付けられました。

  • 数学

最後まで苦手でした。学校で渡された教材を中心に勉強していました。

  • 英語

得意教科&精神安定剤でした。1・2年生の時は長文への慣れと語彙力の増強に集中しました。3年生になってから二次の過去問を解き始めました。東進の「過去問演習講座」の添削は、自分の記述には何が足りないのかを明確に指摘して下さるので、効果的に二次の得点を上げることができました。

  • 物理

もともと苦手でしたが、苑田尚之先生の「ハイレベル物理」を受けて、物理の見方が激変しました。数学的な考え方も同時につけられるので、是非お勧めです。

  • 化学

得意教科でしたが、二次試験で裏切られました。鎌田真彰先生の「ハイレベル化学」を受けていました。教科書だけではわからない根本的な問いに対してもわかりやすく解説して下さるので、目指す大学に関わらず取ることをお勧めしたいです。

  • 地理

共通テストだけでの利用だったので、他教科に比べると割いた時間は少ないです。まとめてやったり、やっつけになったりはしないように気をつけていました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 個人的な考え方ですが、受験は最終的には個人戦です。入試を受ける場で信頼できるのは、参考書でもなく先生でもなく自分だけです。その分、普段の勉強でも辛い思いをすることがあると思うので、その時は周りの信頼できる大人に相談してください。自分一人では思いつかない解決策を得られます。
 後は、自戒になりますがよく寝てください。寝不足の状態で勉強しても効果は薄いです。
 正直に言います。受験は辛いです。それでも受験で得られるものは大きいです。皆さんのご健闘をお祈りしています。