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長野県 県立 諏訪清陵高等学校 卒
東京大学 理科二類

荻原 怜雄さん

■センター試験得点 828点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 74 42 44 35 34 =229/440点
自己採点 75 20 35 20 45 =195/440点

■受験した感触・・・ 1日目で落ちたと思った。自己採点は感触です。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 B 理科二類 B 理科二類 B 理科二類 C

地方公立高校から東大へ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は1年生までは国立医学部を目指して勉強していましたが、自分はまだまだ知らないことが多いと感じ、その中で将来を決めるのは難しいのではないかと思い東大を第一志望にしました。しかし、私が本格的に東大を目指し始めたのは2年生の秋ごろで、周りの受験生に比べるとやや遅く、地方の公立高校ということもあり、入試まで常に不安な状態でした。ここで紹介する勉強法はあくまで私が実践したものにすぎず、ほかにも選択肢は多くあると思いますが、参考程度になれば幸いです。

英語

 受験科目の中では最も高得点を狙いやすく、同時に最も安定しやすい教科だと思います。一気に力が伸びる教科ではないので早めに取り組むのがおすすめです。
 中学生のころ、英語は自分の中で最も苦手な教科でしたが、高校入学時の自粛期間中に英単語と英文法を一通り覚えたことで周囲と差をつけることができました。2年生になるまでに基本的な構文を学んだあとは、毎日長文を読むようにしていました。東大は他の大学よりも癖の少ない問題ですが、時間制限がかなり厳しいので、長文に慣れることが重要だと思います。3年生になってからは毎日、長文とリスニングと並行して、週1回過去問を行いました。英作文や要約、和訳などは学校の先生に添削してもらいました。

数学

 早期スタートが重要な教科です。なかなか安定しない教科で模試の判定は数学の出来に左右されていました。
 高校が公立だったので先取りは自分で行っていました。こちらも自粛期間中に取り掛かって、自粛期間が終わるころには数ⅠAⅡBの基本を学び終え、2年生になるころには数Ⅲも学び終えて、その後は演習を続けていましたが、標準的な問題を取り損ねることが多かったので、もう少し基礎を徹底しておけばよかったと思いました。それから過去問を始めました。本番ではわからない問題はわかるところまでで部分点を稼ごうとしました。

国語

 周囲と差をつけにくいですが、対策しないわけにもいかない教科です。
 私は現代文は3年生からは東大特進に頼っていました。現代文は時間を割いても伸びしろに限界があるので、ひとつだけに集中して取り組むくらいがよいと思います。東大特進の授業については後述します。古典は共通テスト直前までほとんど手を付けておらず、共通テストの対策で基本を学び、二次直前まで過去問を解いていました。直前期は忙しいので早めに対策するほうが精神的に楽です。

理科

 東大の理科は問題が難しい上に時間制限がかなり厳しいです。3年生になるまでにはどちらかの科目は一通り終わらせておくのがよいと思います。
  • 物理

東大の物理は見慣れない状況設定が多く、基本原理の理解が大切なので、むやみに問題を解いてもあまり成長しないと思います。時間はかかりますが基本原理の理解のためには苑田尚之先生の授業は最適だと思います。2年生の3月ごろに一通り終わらせて、それから過去問を始めました。

  • 化学

物理とは異なり、問題を解くほど成長していく科目だと思います。問題は解けるが時間が足りなかったと後悔するのが一番もったいないので、知識問題は素早く解き、計算問題は解けるかどうかを判断することが重要だと思います。普段の学習での計算ミスはそのままにせず、原因を明らかにしましょう。過去問の研究はやっておくべきです。2年生の11月ごろに一通り終わらせて、それから過去問を始めました。


共通テスト

 理系教科と英語は二次の勉強のみ行っていました。地理と国語は日程的に初めのほうにあり、失敗するとほかの教科に影響を及ぼしかねないので1、2週間前から過去問や予想問題を解いていました。

■東進東大特進コースについて

東大特進の授業について

 最高峰の講師陣による良質な授業が受けられるので地方の東大受験生にこそおすすめしたいです。オンライン講座は何度でも受講できますが、対面授業は周囲が全員東大志望の中で授業を受けるので良い刺激を受けることができます。そのため、一度は対面授業を受けることをおすすめします。私の受けた講座についていくつか紹介しようと思います。
  • 東大現代文(林修先生)

体系的に問題を分析していく方法は理系の私にとっても非常にわかりやすく点数が安定しました。また、添削も丁寧なので復習もしやすいです。特に第Ⅲ期講座がおすすめです。

  • 東大物理(苑田尚之先生)

基本原理から丁寧に論じていく授業は非常に難しく、私も最後まで完全に理解することはできませんでしたが、自然科学への興味がわく面白い授業です。力学では問題に対する捉え方が完全に変わり、今まで苦手であった二体問題が得意になりました。苦手な分野のみを受講していましたが特に第Ⅲ期講座がおすすめです。

  • 東大化学(大西哲男先生)

テキストがよくまとまっています。東大の古めの過去問や模試の過去問が収録されており、入試まではこのテキストと過去問をやっていました。大西先生が解説で用いる方法で理論や高分子の計算問題が得意になりました。


 また、スタッフさんが電話で相談してくれたことで東大合格の夢が具体的になり、心の支えとなりました。

東大本番レベル模試

 返却がほかの予備校に比べて圧倒的に速く、解説授業もわかりやすいので復習がしやすくおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験では不安になることが多々あるでしょうがほかの受験生も同じことを思っているはずです。私も3年生になるまで自分の立ち位置がわからず常に不安でした。あまり気負わずに受験そのものを楽しむぐらいの気持ちで普段の学習も試験中も落ち着くことが大切だと思います。自分を信じていればその努力は報われます。応援しています。