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鹿児島県 私立 ラ・サール高等学校 卒
東京大学 理科三類

安東 亮祐さん

■センター試験得点 843点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 96 82 53 28 46 =305/440点
自己採点 100 85 40 20 45 =290/440点

■受験した感触・・・ 共テ前からサボった理科で案の定こけて不安すぎる

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 B 理科三類 B 理科三類 B

オーダーメイド受験計画

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私は中高一貫校に高校から入学し、最初はクラスの真ん中下からのスタートでした。負けず嫌いな私はもう少し成績を伸ばしたいと思い、意識(目標)を高く持ったことで少しずつ成績が伸びていきました。東大理三を目指すようになったきっかけは、もともと医師を志していたことに加え、よりレベルの高い場所で学ぶことにより視野を広げたいと思ったことです。ここでは、3年間で私が実践してきた学習法について書きますので、1つの方法として参考になれば幸いです。

リサーチ

 受験は情報戦です。毎年東大合格者を多く輩出する高校や塾は、多くの実例をもとにカリキュラムを作っています。私はSNSや書籍等から過去の東大合格者の学習法、使った参考書などを調べることで自分なりに東大合格までのイメージを作っていました。

学習法の学習

 3年間の学習の中で、おそらく多くの受験生が伸び悩みを経験するのではないかと思います。私がそのような際に意識していたのは、やり方を変えることです。本屋に行けば勉強法について書かれた本が何冊もありますが、そういった本を参考に別の方法を試すことで伸び悩みを解消していました。効果的な勉強のやり方は人によって違うだけでなく、勉強している科目や進度によって変わると思います。余裕があるうちにたくさんの方法を試しておくことで、自分なりの方法論が構築できると思います。

数学

 まずはいわゆる網羅系参考書の問題を理解、暗記することが大切かと思います。中高一貫校の生徒はこれを開始するのが早いため、豊富な演習量を確保することができています。高校から高校数学を始める人はできるだけ早くこのプロセスを終えることを意識するといいと思います。世の中には5周だとか10周だとかいう人もいますが、個人的には一問一問丁寧に、集中して取り組む方が文字の羅列の暗記にならず効果的だと思います。

英語

 まずは単語と英文の型を頭に叩き込むことが大切だと思います。私は高1のうちは同じ長文を何度も読み返したり、聴き返したりすることで基礎を固められました。ある程度読めるようになってからは、興味の沸く文章を探し読むことで。受験期でも楽しく勉強できました。経験が実力に反映しやすい科目だと思うので、根気強く頑張ってください。

化学

 私は高2の冬までには一通り学習していたので、とにかくたくさんの問題を解いていました。東進の過去問データベースから初見の問題を探してたくさん解いたので、東大で出る初見の問題にも臆せず対応できたのかと思います。学習の中でいろいろな化合物が出てきますが、私は身の回りでの利用例などを調べることで楽しく学習できました。

物理

 基礎を学ぶ上で苑田尚之先生の授業を超える教材を私は知りません。考えることをサボらず積み重ねることが大切だと思います。

国語

 現代文は主観、偏見にとらわれないことを意識していました。小手先に頼るより文章理解に努める方が、他教科にも応用できる読解力の基礎を構築できるので良いと思います。古典に関しては、私の好きな教科であったので楽しみながら学習できました。現代とのつながりなどを意識しながら学習すると楽しいかもしれません。

■東進東大特進コースについて

東大特進

  • 数学

青木純二先生、長岡恭史先生、宮嶋俊和先生を受けましたが、どの先生も教え方が違って、考えの幅が広がったと思います。長岡恭史先生のテストゼミは、直前期の演習材料にもなり、とても重宝しました。

  • 英語

宮崎尊先生の授業を受けました。授業も教材もとても面白く、楽しみながら英語力を強化できました。私に関していうと、80点止まりだった英語力を、100点が狙えるくらいに上げられたのは宮崎先生のおかげです。

  • 化学

大西哲男先生の授業を受けました。授業で特に役立ったのは理論化学の分野です。東大は理論化学で難問が多いですが、独学では対策が難しかったため、受けておいてよかったです。

  • 物理

とりあえず苑田尚之先生の授業を受けましょう。最初は数式に尻込みしてしまいましたが、すぐに授業に引き込まれていきました。微分積分、ベクトルをはじめとした物理で使う数学に関しても授業で触れるので、気負わず受けていいと思います。

  • 国語

林修先生の授業を受けました。自分の読解の曖昧さに憤りを覚えていたため受講しましたが、小手先のテクニックに拘泥しない授業は、丁寧な読解への道標になりました。

東大本番レベル模試

 中7日という返却の速さのおかげで、解いた時の記憶が鮮明なうちに自分が間違ったところを確認できたのがよかったです。解説授業は選択的に見ていました。

東大リスニングアプリ

 問題もついてあるので、目的意識を持ちながらリスニングの練習ができてよかったです。また、雑音入りも最悪の場合への備えとして利用していました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大が模範解答を発表しないように、受験において絶対の答えはありません。つまり、受験は自分なりに課題を解決していき、その成果を大学に披露する場だと思います。それを突破するために大切なのは、柔軟に物事を捉えることです。今の自分に何が足りていないのか、それを補うためには何をすればいいのか、ということを常に考え、受験勉強を進めていくと活路が見えてくると思います。頑張ってください。