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東京都 私立 早稲田高等学校 卒
東京大学 文科一類

藤本 陸さん

■センター試験得点 780点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 67 36 67 37 44 =251/440点
自己採点 65 40 65 35 39 =244/440点

■受験した感触・・・ 世界史が自分の記憶が薄いところばかり出て、英語が普通に死んだため落ちたと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 C 文科一類 B 文科一類 C

凡人は東大に受かるか?模索し続けた日々

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

高1以前

 私の学校は早稲田大学の系列校のため、中学生のころは早稲田大学政治経済学部への推薦を考えていましたが、学校の先生が生徒に東大受験を勧めたことで、少し外部受験に興味を持ち、中3の終わりに東進に入学し、志望校を東大に変更しました。

高1

 私は高1の時は塾と学校の両立に悩み、塾に行かない日が多かったです。高1はまだ未習範囲が多いため、学校の勉強の先取りや補助などのために東進を利用していました。また、共通テスト模試を高1から受けていましたが、当時は未習範囲ももちろん多く共通テスト特有の解法を知らなかったため、目標点よりもずっと低い点数が出続け絶望していました。

高2

 高1から共通テスト模試では思い通りの成績を残せずやる気もあまり出ませんでしたが、高2の8月に受けた東大本番レベル模試ではB判定を取ることができました。私は共テは苦手だったものの、これまで学校の勉強を頑張っていたおかげか記述型の試験は得意だったのです。その後、得意科目である社会が2科目あるということ、教養学部で2年間は学部にとらわれず幅広い物事を学べること、駒場祭への参加から東大を本気で目指すことに決め、東大特進コースへの参加を決めました。2月の東大入試同日体験受験ではA判定を取ることができ、二次試験対策は順調でした。共通テストは未だにどうすれば高得点をとれるか分からず、英語や国語などで歯がゆい思いをし続けていました。

高3(12月まで)

 6月の模試でもA判定を取り、二次試験対策は万全と思われました。しかし、高2の終わりから世界史の勉強を本格的に始めたため英語に勉強時間をあまり割かなくなってしまい、夏の模試では散々な点数を取ってしまいました。その後学校が始まったことで再び自分のペースで勉強できる時間が不足し、数学では計算ミスをし続け、英語の成績は改善せず、地理も記述力が低下し成績が伸び悩んでしまい、常に焦り続けていました。さらに、高3から勉強を本格的に行った人も多いからか、相対的な順位も低下していきました。共通テストは、夏休みに徹底的に過去問などの演習を積み重ねた結果、だんだんと東大受験者において人並みの点数をとれるようになっていきました。

高3(直前期)

 二学期が終わり学校がなくなると、自分のペースで勉強を行うことが再び可能になりました。1月からは共通テストの勉強のみを行いました。共通テストの勉強は二次試験に役立たないイメージが強く、あまり共通テスト対策をしたくないと思う人が多いですが、抜けている基礎知識を発見することも意外とあります。基礎力の確認と位置付けましょう。共通テスト後は、すぐに二次対策に切り替えました。直前の模試は数学のミスで失敗しましたが、その後の東大特別演習で苦手なところを発見するという勉強を行い、直前演習では英語が80点台に、数学が50点台に、地理が40点台にまで上昇し再び自信がわいていきました。本番は英語難化のため会心の出来とはいきませんでしたが、直前期は毎日単語帳を集中的に周回したことでかなり英語力は上がったと思います。
 以下、各科目について書いておきます。(あくまで個人の感想です。)
  • 英語

帰国子女などの人は例外として、好き嫌い問わず英語は常にやりましょう。英単語の知識は周回していないと抜けてしまうからです。私は直前期、志望校別単元ジャンル演習講座の英語の問題をまとめて1つのセットにし、それを120分間で時間を測って演習していました。他科目と英語のバランスの良い人が東大に受かります。

  • 数学

文系数学は解法のストックがモノを言います。解法を理解するのももちろん大事ですが、計算ミスをなくすことを心がけましょう。序盤での計算ミスで1完を逃し20点失うことは、共通テストの一科目を捨てることに相当します。また、理由不備などは減点される可能性が高いので、説明は省略せずしつこいくらいに書きましょう。

  • 国語

現代文は林修先生の講義により、解法を知り安定した点数をとれるようになりました。古典は単語、文法、句法の知識を固めましたが、センスが求められるような難しい古文が出たときは太刀打ちできませんでした。こういった場合は皆出来ていない場合も多いので、心配しすぎない方がよいでしょう。

■東進東大特進コースについて

東大特進コースでの受講講座

  • 英語(駒橋輝圭先生)

英語力だけでなく解き方も重要な東大英語において、各大問ごとの解き方のコツを教えてくださりありがたかったです。また、自分の苦手分野について授業後質問した時、それについての的確な方法を教えてくださり、大幅に役に立ちました。テストゼミは厳しく、そのため自分の苦手分野や弱点がはっきりとわかりました。毎日演習することが重要なリスニングの演習もしてくださり、助かりました。

  • 現代文(林修先生)

この講義を受ける前、現代文の解き方が確立しておらず、文章の相性によって点数はかなり左右されていました。しかし、林先生の教えてくださった解法をもとに問題を解くようにしてからは点数が安定し、現代文という科目に安心感が感じられ、得意科目になりました。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

論理的な数学の解法を教えてくれるため数学の体系的な学びにつながり、難しい数学の問題ががひらめきに頼らず解けることを知りました。テストゼミでは論理ミスに厳しく減点をしてくださるため、論理ミスに注意して数学の問題を解く癖が身に付きました。

  • 地理(村瀬哲史先生)

地理的な事象について理由を考察させ、解説してくれるため地理的な思考力が上昇しました。直前期は先生の板書を復習したことで急激に地理の成績が伸び、もともと得意な科目でさらに他者と差をつけられるようになりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期は、なかなか自分の思うように成績が伸びず、焦る人も多いでしょう。成績は常に単調増加するとは限らないので、心配しすぎることはありません。東大に入る目的を持つと、モチベ維持として効果的で、大学生活を有意義に過ごすうえでの指針となるので、東大での夢は常に忘れず意識しておきましょう。