■センター試験得点 787点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
81 |
+ |
90 |
+ |
54 |
+ |
26 |
+ |
34 |
=285/440点 |
自己採点 |
82 |
+ |
85 |
+ |
42 |
+ |
38 |
+ |
44 |
=291/440点 |
■受験した感触・・・ どれも良い科目がないけど大失敗もなさそう。落ちてそうだな
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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理科三類 |
B |
理科三類 |
E |
逆境を乗り越えた受験
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私は10年以上理科三類合格者が出ていなかった県から理科三類を志望し、合格できました。しかしそれは決して順調に進んだことではなく、何度も壁にぶつかり続けた挑戦でした。拙文ではございますが私の経験が今後東大を受験される皆さんのお役に立てるなら嬉しく思います。
中高の生活・志望動機について
私は中学・高校の6年間テニス部に所属し、北信越大会進出を目指し、日々練習に励んでいました。また、中学校に入った頃には東京大学に行くとは夢にも思っておらず、漠然と医者になりたいと思っていました。その後、中高と進むうちに東大という大学への憧れが生じ、進学したいと思うようになりました。その頃は東大医学部への進学は非現実的だと思っており、東大か医学部かどちらかを選ぶかで悩んでいました。しかし、その後、必ずしも選ばなければならないわけではないと思うようになり、理科三類の受験を意識し始めました。また、高3の夏の全国統一高校生テストの決勝大会の出場は私にとって大きな転機になりました。そこでは地元では出会えないような高い学力の人たちに囲まれました。そこで連絡先を交換した子とその後連絡を取り合い、情報を得たり、日常を共有して身近に感じたりできたことが受験生生活の大きな支えとなりました。そうするうちに東京大学と医学部双方に行きたいという気持ちを叶えたいと強く思うようになりました。
勉強全般について
私は勉強で一番大切なのは計画だと考えています。自分で勉強するには見通しを持っておくことが必要で、そのためには自分のことを自分で管理することが必要不可欠です。計画を立てずその場その場で気が向いた時だけ勉強するのではだらけてしまうという人が私以外にもいるかもしれません。その場合、長期的な目標を立てた上で年単位の長いスパンの計画を立て、月ごとの計画や日ごとの計画を立てることで自己管理がしやすくなります。計画通りにすべてを進める必要はないのできつめに計画を立てておくとより効果的だと思います。何をやったのかも記録すると達成感も味わえるので、おすすめです。
また、自分が何で間違えたのかを記録したノートを作るとよいです。そのノートをテストの前や他の時にも計画的に見直すようにすると同じミスをするのを防げます。記録し続けると自分がミスしやすいのはどのようなときかもわかり、有意義です。
受験生生活について
本格的に受験生としての生活が始まったのは部活動を引退した6月末からなのですが、そこからの期間の勉強も私はただ勉強時間を増やすことではなく、メリハリをつけることを重視し、楽しい時間も確保するようにしました。そのおかげでメンタルが崩れず勉強の時には集中して取り組め、直前期には成績の急上昇を実感できたので、それが自分にとって最善の方法だったと思っています。
周囲に同じ志望の受験生が少ない地方の受験生は受験期に孤独さを感じ、メンタル面の管理が難しくなるかもしれません。その場合、東京などで東進の授業に行くことをお勧めします。私自身、実際行った時には高いレベルの生徒に囲まれ、より充実した時間を過ごせました。気分転換なども適度にはさみながら長い受験生生活を乗り越えるとよいでしょう。また、私自身、共通テストで大失敗し、受からないのではないかという不安があってもそこから一気に学力を伸ばせたのはそれまでの部活などでの経験も大きかったと思います。直接的に受験と関係なさそうなことが受験の時の自分を支えてくれたと感じているので、高校時代には何かに打ち込むなど、様々な挑戦をすることをお勧めします。
■東進東大特進コースについて
おすすめの講座
物理の成績が上がったのは間違いなくこの講座のおかげです。地方公立高校の生徒の場合、対策が遅れがちな科目ですが、だからといって焦って全体を浅く理解するだけで解けるようになるほど東大の物理は甘くはありません。公式を暗記するといった姿勢はやめ、物理学という学問に真っ向から対峙することが大切です。苑田尚之先生の授業からそのことを身をもって実感し、得意科目にできました。この授業を受けるときには深く理解しようとよく頭を働かせることが必要で、時間がかかることも少なくないでしょう。しかし、じっくりと時間をかけてすべてを身につけようとすればするほどよく理解でき、近年の東大の問題も一見難しそうでも本質的にはそれまで学んだことでしかないと思えるようになり、時間をかけで学ぶ価値はあると断言できます。
私は現代文の受験勉強はこれ以外に何もしませんでした。先生の授業では、感覚的に答えを導くのではなく、論理性を非常に重視し、明確な根拠のもとで答案を作っています。そのため、答案が非常に納得できます。以前、私は現代文という科目は対策しても成績が伸びるのかと疑問に思っていましたが、先生のと同じように読み、答案を書くようにすると、こう解けばよかったのだと非常に納得し、正しく努力すれば良い成績をとれるようになる科目だという意識を持てるようになりました。
先生の授業を受けるまで、私は古文は、現代語と違う文法や単語を暗記し問題を解くこととしか捉えておらず、面白さをあまり感じていませんでした。しかし、先生の授業を受けてからその考えは変わりました。古文の学問的な魅力や、多義語の意味のつながりなどがわかり、興味を持ったからです。また、先生は独特なリズムで覚えるべきことを言ってくださり、耳に残りました。
東大生スタッフ
理科三類進学者が身近にいなかった自分にとって、理科三類の先輩と電話でお話をする機会をいただけ、とても有意義な時間でした。スタッフの方には本当に感謝しています。狭い世界で育ってきた私には、雲の上の存在のような理科三類の方から成績で褒められたときに本当に元気が出ました。相談にのっていただけ、不安だったことを解決できたので、とても助かりました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
天才的な才能や圧倒的な学力を持った人でない限り理科三類の合格には多くの試練が待っているでしょう。しかし、100人ほどが毎年受かるというのも事実です。私はこの受験で苦しいこともありましたが自分に向き合い、将来につながる有意義な経験ができたと思っています。私は勉強だけでなく部活や他の学校生活も充実させたかったので勉強以外のことにも多く取り組め、高校生活を満喫できました。皆さんもぜひメリハリのある生活をし、東進のコンテンツを活用し尽くし、最高の結果を手に入れてください。ただ、勉強ができる環境は当たり前ではなく、家族や周りの人たちのおかげなので、そのことへの感謝を忘れず、精一杯頑張ってください!