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徳島県 私立 徳島文理高等学校 卒
東京大学 理科三類

島田 航貴さん

■共通テスト得点 977点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 日本史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 98 79 56 54 30 =317/440点
自己採点 100 80 35 45 25 =285/440点

■受験した感触・・・ 化学と数学難化で現文易化。合否ラインがわからん……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A

受験という競争

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は人それぞれに適する勉強法が必ずあって、それを見つけることが受験におけるファーストステージだと思っています。なのでここに書いてあることをそのままうのみにせずに、トライアンドエラーを繰り返して、自己流の勉強法設立の一助にしていただけると幸いです。

ファーストステージ

  • 高1前半までのころ

もちろん自分の勉強法なんて考えているはずもなく、このころは月一回の頻度で押し寄せてくるテストの対策をこなしつつ自分のやりたいことばっかりしていました。成績を保ってさえいれば何をしてもいいと思ってましたから、友達とゲーセンにいったり、漫画を読み漁ったりの日々でした。ですがやはり、自分の好きだった数学だけは思いっきり勉強して、高校範囲の数学を終わらせ、高校への数学や数学オリンピックの問題などに取り組んでいました。この時期はこんな感じ、つまり、好きなことを見つけて(勉強面で)、将来のことをのほほんと楽観視して、楽しみながら取り組む、でいいと思います。

  • 高1後半~高2

このころに、東大を本気で目指すようになりました。東大模試もほとんどすべて受けるようになり、勉強にエンジンをかけました。どう勉強したらいいんだろうと考え始めたのもこのころです。はじめは、九月中にこの問題集を何ページまで終わらす、などと予定表などというものを作ってみたりして、勉強の維持を図りましたが、不真面目な性格との相性は明らかで、未達成を繰り返すうちに予定をたてることすらなくなりました。次に、随時自分にとって必要なことを考えてそれに集中する、というもぐらたたき戦法をとるようになりました。しかし、それだけではあまりにもリスキーでした。触れない科目が出てきてしまうからです。このモグラは気づかぬうちに出てきていて、しかも残念ながら身を引込めることはありません。叩かなければ、解決することはないのです。そこで、自分の勉強を記録し始めました。自分の総勉強時間がわかるだけでなく、どの教科をどれぐらい勉強したか、ということが一目でわかるようになることです。行き過ぎた好奇心がもたらす勉強の教科の偏りを抑えることが出来るでしょう。


 こんな感じで私は自分の勉強法を樹立しました。ファーストステージクリアです。
 次にセカンドステージです。これは長い長いマラソンとなります。ゴールはもちろん決まっていますが、何分遠いため見定めつつ走り切るのが困難になります。しかしもちろん、このレースはフライングあり、伴走者あり、近道ありのなんでもありです。志望動機という助燃材を胸に、走り切りましょう。

セカンドステージ

  • 高3

まず、私の志望理由を簡単に書いておきます。私は遺伝子研究に強い関心を抱いていたので、東京大学の遺伝子・細胞治療センターに入りたい、と思ったことです。漠然と東大を目指すのではなく、東大に行きたい理由をしっかりと持つことで、地に足のついた勉強を続けることが出来ます。また、伴走者、すなわち高い志を持つ友達、は必須です。一人でやみくもに勉強を続けていては鬱になってしまいます。東大レベルとなるとおそらく二人集うだけでも文殊の知恵にたどり着けるでしょう。そんな刺激となる存在、そして時に気を休めることのできる存在を、本当に一人でもいいので、見つけておくといいと思います。本当に楽になります。今振り返ってみても、この時期は不断に勉強をしなきゃいけない苦しい時期でした。

もちろんファイナルステージは受験本番です。緊張でなにかと体調を崩しやすいので、一番大事なのは健康管理です。前日はゲン担ぎなどと言ってかつ丼を食わない、など、気を付けることは盛りだくさんです。しっかり準備して、万全の状態で取り組みましょう。

ファイナルステージ

 ここでは受験本番の様子を書いておきます。まず前日にホテルインした後は、あまり勉強に集中できず、今までの勉強を思い返すなど、感慨にふけっていました。夜飯は近くの店のステーキ弁当(軽め)ですませ、あとはリラックスできるよう頑張っていました。当日は交通機関を一切使わず、徒歩で現地に赴き、頭を活性化させました。バスや電車は忙しくなるので、近くのホテルをできるだけ早く予約し、そこから歩くことをお勧めします。試験場では、周りの人はみな賢く見えます。とにかく自信を持ち続けることが大事です。また、トイレが激混み状態の時は、ほかの階のトイレに行ってみましょう。私の経験則的にすいています。一日目を乗り越えれば二日目には極度に緊張することはないと思います。私は特に大きなハプニングもなく、面接まで無事終えることが出来ました。

■東進東大特進コースについて

おすすめの授業

  • 東大物理(トップレベル物理なども)

苑田尚之先生は、物理学の本質を、一から丁寧に教えてくださるので、受験において最も厄介な中途半端な理解を防ぐことが出来ます。高校の勉強で身に着いてしまうような、公式を覚えていれば、大半の問題を解ける、といった薄っぺらい自信がものの見事にはがされます。また、こつこつレベルアップしてゆく感じもあって、たまらなく楽しいので、一回2~3時間の授業も一瞬で過ぎ去っていきます。気づけば、物理が得意科目になっていることでしょう。

  • 数学の真髄

青木純二先生の授業は、わかりやすいたとえと時々襲い来る毒舌が特徴です。一つ具体的にたとえを取り上げると、数学の問題への取り組み方として、先生は引き出しをたとえに説明しました。問題を見たときに、解法という引き出しがポンポンと複数個開いて、どれが最適かを考えながら一つになるまでその引き出しを閉めていき、その方針で解き進めてゆくのだ、といくことです。他にも難解な同値についての例えなど、多くの例えがありますが、先生の毒舌とともに、受講してのお楽しみとしたいと思います。

過去問演習講座について

 やはりこの講座の最も大きなメリットは、添削にあります。自分の答案を赤の他人に客観的に見てもらえる機会はそう多くありません。そのような機会に乏しい方にこの講座はおすすめです。いかに自分の答案が未熟であるかを痛感できるとともに、改善点や、類似の問題などを知り、さらなる成長へとつなげることもできます。また、赤本や他の参考書の解説などに不満を抱いている人にも、この講座はおすすめです。すべての問題に解説授業がついているので、疑問を抱いたまま放置することなく、完全解決して次に進むことが出来ます。東大合格への大きな近道となる講座だと思っています。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えて感じたのは、この上ない達成感と開放感です。でも、それを感じることができるのは今までの努力と周りの人の協力があったからこそだということを忘れずに、今までの頑張りが無駄にならないよう、大学で一層勉強に励んでやるんだ、と肝に命じています。今、受験というゴールに向かって必死に勉強に励んでいる皆様へ、決して東大に抱いた強いあこがれと自分の初心を忘れずに、東大に合格した自分とその後の人生を夢想しながら楽しんで完走してほしいと思います。応援しています、頑張って!!