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東京都 国立 筑波大学附属高等学校 卒
東京大学 理科三類

上杉 源さん

■共通テスト得点 924点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 91 84 48 48 34 =305/440点
自己採点 90 75 45 50 35 =295/440点

■受験した感触・・・ 難化と易化に翻弄されまくったが、ギリ耐えたような気がする。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B

バランスが大切

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を目指した理由

 中学時から日本の最高学府で学習したく、最高レベルの教授陣の下で優秀な学生と切磋琢磨できる環境に惹かれたから。また、コロナ禍や高齢化問題などを通して医学の必要性を実感し、高校に入ってから成績が急上昇したこともあって理科三類を目指そうと決心した。高齢化に伴う難病の増加や疾病構造の変化、及び日本の学術的競争力の低下の現状を鑑みて、将来は医学研究者となり、脳疾患を含む様々な難病の原因解明に取り組みたい。

時期ごとの学習進度、状況など

  • 中学時代 中2のときコロナ禍を利用して、高校数学の初学を終わらせた。東進の数学特待制度を利用し、数学の真髄を受講して本質部分への理解を深め、基礎を確固たるものにした。
  • 高1 数学の先取り学習を継続し、大学教養レベルまでの知識を身に付けた。高校英語の基礎不足を実感し、単語帳と文法書を完璧にした。高速マスターを毎日解き、冬には共テ英語で95%程度取れる実力を身に付けた。夏に初めて東大模試を受験し、出題や解答の形式など大まかなイメージを持てた。
  • 高2 物理と化学を本格的に勉強し始めた。範囲を一通り履修し、典型問題まで解けるようになった。数学に関しては数検1級を取得し、東大入試を30年分ほど片づけた。東進の東大本番レベル模試を全て受験し、良い成績をキープし続けた。
  • 高3(春~夏) 高2のとき国語や英語の勉強が疎かになっていたため、長文の問題集や東大特進コースの教材をフル活用して、論理的思考力や記述力を大幅に強化した。理科は大量の問題演習を行い、ハイレベルな問題に対応できるようになった。科学オリンピックにも参戦し、地理と化学で良い結果を残せた。
  • 高3(秋~冬) 少し成績が下がり、危機感を感じ始めた。多くを過去問演習に割き、傾向を徹底的に研究した。また、化学が伸び悩んだので、参考書をもう一度高速で周回した。1月以降は国語と社会を中心に共通テスト対策に専念した。
  • 高3(共テ後) 過去問を徹底的に復習し、毎日時間や環境を整えて予想問題の演習を行い、本番の形式に慣れるようにした。直前期は点数の底上げが難しいため、ミスの削減を主に意識し、穴が見つかれば即座に補強した。

受験生活を振り返って

  • 良かった点

数学や英語の先取り学習を行うことで、理科の学習時間を確保でき、最後まで逃げ切れた点。また、分からない問題を放置せず、解説を熟読して再現できるまで咀嚼し、積極的に先生や親に質問することを心掛けられた点。

  • 反省すべき点

長期休暇の生活リズムが崩れていた点。本番直前は規則正しい生活を送れたが、学習時間の調整に苦労したので早めからいい習慣を付けるべき。また、やりたい教科を気が向くときにやりがちで、学習内容が少し偏っていたので、最初から計画を立てたほうがいい。

本番

  • 1日目

国語は非常に易しく、過去最高の出来だった。数学は最初は順調だったが後半に入って詰まり始め、方針すら立たない小問もあり、満足の出来とは言えなかった。心配だったので家に帰って軽く答え合わせをし、すぐに寝た。

  • 2日目

一日目を完全に忘れてに向かった。理科は化学から解き始めたが、明らかに難しく、90分もかかってしまい焦った。急いで物理に切り替えたが、計算量も少なく順調に解き進めることができ、なんとか巻き返せた。英語は普段通りの実力を発揮できた。家に帰ってすぐに面接練習を行った。

  • 3日目

筆記試験の疲れが一気に出始め気分はよくなかったが、前日の夜に最低限の対策はきちんと行ったため特段緊張せず、詰まることなく全ての質問に答えられた。

■東進東大特進コースについて

おすすめの講座

  • 東大物理(苑田尚之先生)

授業の延長で有名だが、物理に対する見方を180度変えてくれた神講座。本質を捉えた講義によりどのような問題に対しても最も楽な方法でアプローチできるようになった。秋までは思考力を要し、全ての分野の基礎となる力学を中心に扱い、他単元にも応用できる総合的な物理的思考力を鍛え上げることができた。

  • 東大化学(大西哲男先生)

多くの受験生が苦手とするような問題を中心的に扱い、典型的な考え方やアプローチを徹底的に身につけられた。また、オリジナルの良問を含む大量の演習問題が掲載されており、計算力や思考力、及び新傾向の問題への応用力を培うことができ、最終的には化学を一つの武器にすることができた。

  • 東大英語 in Depth(駒橋輝圭先生)

おそらく日本一東大英語に近い問題を扱ったのではないかと思う。駒橋先生は東大英語への分析力が非常に高く、過去問と同じくらいハイクオリティーな問題演習や核心を突いた講義が役に立った。直前の4A対策講座など、大問に特化した講座もかなり有意義で、本番では短時間で完答できた大問もあった。

  • 東大古文(栗原隆先生)

自分は古文が大の苦手だったが、頻出単語の原義と意味の変遷、複雑な文章の文脈の捉え方、さらに訳しずらい箇所の訳し方の工夫なども一つずつ丁寧に教えてくださり、実力が大幅に向上した。また、リズムに乗って文法を覚えたり、時には冗談を交えるなどしてくれたので非常に楽しく受講できた。

東大本番レベル模試

 高1の時から受験した。特に英語や理科の問題の質が類を見ないほど非常に高く、返却も1週間と鬼のように早かったので記憶が新鮮なうちに復習できた。解説もわかりやすかったが、2024年から解説がPDFになったのでダウンロード保存を強くおすすめする。

東進リスニングアプリ

 30年分の過去問に相当する大量の問題が収録されており、ほぼ毎日使っていた。また、インド訛りなど多くの話者に対応し、雑音も含まれるので本番に近い対策が可能。無料なので必ずやろう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 最後まで合格体験記を見てくださった皆さん、何やってるんですか!勉強してください!!!と言いたいところなんですが、東大受験生の皆さんがこの一年が踏ん張りどころだと一番わかっているだろうし、今必死に勉強に取り組んでいる最中だと思います。ただ、受験はメンタル勝負だということを忘れないでください。自分に過度の制限を設けて勉強に全精力を注ぐのではなく、疲れたらしっかりと休憩を取って、良好な精神状態を保つことがとても大切です。On/Offをしっかりと切り替え、メリハリを持って勉強に取り組み、合格を勝ち取ってください!!応援しています!!!