■センター試験得点 737点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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化学 |
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生物 |
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開示得点 |
66 |
+ |
37 |
+ |
34 |
+ |
32 |
+ |
31 |
=200/440点 |
自己採点 |
90 |
+ |
30 |
+ |
30 |
+ |
25 |
+ |
30 |
=205/440点 |
■受験した感触・・・ 一日目はがっかり。二日目で理科もできなかったので、これはダメかなー。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科二類 |
C |
理科二類 |
D |
理科二類 |
A |
理科二類 |
B |
意志の力で東大へ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大を目指し始めたのは高2の冬です。受験勉強は早めに始めた方が良いことに気付き、受験学年になる前にスタートダッシュをかけたことが勝因の一つだと思います。少しでも東大を目指すつもりがあれば、後悔が残らないよう、今すぐ勉強を始めてみることをおすすめします。とはいえ、自分がやるべきことなど最初から分かるはずがありません。他の人の学習法をまねてもがいているうちに、自分に合った学習がおのずと見えてきます。私も、初めて受けた東大模試(高2の1月の「東大本番レベル模試」)では、偏差値39.2で余裕のE判定でしたが、暗中模索の結果、1年以内にA判定までもっていくことができました。ここでは、私の勉強の軌跡をご紹介いたしますので、参考にしていただけると幸いです。
英語
英語は中学時代に力を入れて英文法を勉強したおかげで何もせずともある程度の成績で安定しておりました。高2のうちに単語、英文解釈(和訳)、リスニングをある程度学習し、高3では、夏ぐらいまで苦手な数学の学習のため、英語は放っておきました。高3の秋以降は定期的に過去問に取り組みました。基礎を早々に固めておけば、感覚を取り戻すのに時間はかからないと思うので、せめて単語と文法だけでもさっさと詰め込みましょう。ちなみに、英語を毎日聞くべきだという人もいますが、私は効果を感じなかったのでやめ、その時間を生物の知識の確認にあてました。リスニングは得点源にはなりませんでしたが、ある程度は聞き取れました。隙間時間の効果的な使い方は人それぞれで、残念ながら色々試してみるしかないです。
数学
私の一番の苦手科目です。とりあえず高2のうちに数Ⅲまでを網羅系参考書で無理やり終わらせました。そこがスタートラインなので、どんなに遅くとも高3夏休み前までには数Ⅲまで終わらせるべきです。網羅系参考書が終わると、何をすればよいのかわからず、とりあえずハイレベルな参考書に載っている解法を覚えようと努力しました。しかし、意味がいまいちわかっていないため覚えられるはずもなく、途方に暮れ、長岡恭史先生の「数学ぐんぐん〔応用編〕」を受講することにしました。ここが私の受験数学のターニングポイントです。同値性や存在条件に焦点を当てた講義を展開して下さり、教科書や参考書では学べない数学を考える基本となる論理を学びました。その後、東大特進で青木純二先生に出会い、論理やベクトルについて理解がさらに深まりました。長くなりましたが、言いたいことは、数学に関しては、参考書は後回しにして講義を受けるべきだということです。世界が変わります。論理が分からない段階でのやみくもな問題演習は非効率的です。
化学
高2までは基礎的な問題集や少し難しめな問題集に取り組みました。高3では、東大特進の鎌田真彰先生の講座を全て取りました。テキストは分野別でよくまとまっており、知識の整理ができるうえ、東大の古い過去問も多く学べるためです。特に近年重要度が増している高分子化合物のテキストは何度も見直しました。
生物
全科目で最も教科書が重要であるというのは有名な話です。東大生物では知識のほとんどが教科書から出題されるからです。私は教科書の代わりに、東進ブックスから出ている『生物合格77講【完全版】2nd edition』を極めることに集中しました。教科書は複数の出版社から出ていますが、ばらつきが激しく、田部眞哉先生がそれらを比較検討し一冊にまとめてくださったのがこの本です。教科書事項を正しく理解するための補足も充実しています。読むたびに知らなかった部分に線を引いて、二次試験当日まで毎日読み続けました。何周しようと、意外と読み飛ばしが見つかりましたので、何度も何度も読むことをおすすめします。
国語
共通テスト直前期にやったセンター試験や共通テスト過去問が二次でも役立ちます。二次の過去問は、古文漢文は10年分、現代文は4年分やりました。古文単語と漢文句法の勉強はもちろん必要ですが、忘れがちなのは漢文に出てくる漢字そのものの意味です。“数”をみて「何度も」「責める」「運命」といった意味を連想できますか。また、“果”は「思った通り」という意味ですね。私は本嫌いで語彙力に乏しいため、こういった意味は、漢文の知識の参考書を買って直前期で詰め込みました(二次試験当日の朝に電車で確認した“愈(いよいよ)”が的中!)。
地理
地理は講義系参考書も買いましたが、それを読むだけでは非効率的でした。一通りさらったあとは早めに問題集に移行して実践的知識をつけるとよいです。
■東進東大特進コースについて
数学
東大特進で、前述の通り青木純二先生、長岡恭史先生の授業を取るのがおすすめです。一つの問題には複数の発想をして、比較するのが最善ですから、両師の発想は両方身につけるべきでしょう。
化学
鎌田真彰先生の「東大特進化学」のテキストをやり込みました。
自習室
勉強にあたり、場所はとても重要です。私は毎日図書館、カフェ、東進の自習室、家をハシゴして勉強していました。移動時間も含め、とても良い息抜きになりました。場所によってやることを決めておくのも、メリハリがつくのでおすすめです。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
進学校に通う意義は二つだと思います。一つは周囲の人の勉強量が多いので、モチベーションを保ちやすい。もう一つは、授業のスピードが速いので、先取り学習せざるを得ない。しかし、考えてみればこの二つはどちらも、今、自分の意志でどうにかできるものです。私は中学、高校で、第一志望校に落ちてきましたが、東大合格を勝ち取ることができました。意志さえあれば今通っている学校など関係ありません。ぜひ、後悔の残らない挑戦をしてみることをおすすめします。