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香川県 県立 高松高等学校 卒
東京大学 理科二類

村上 靖凌さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 66 63 40 35 34 =238/440点
自己採点 64 52 38 30 30 =214/440点

■受験した感触・・・ 初日の数学で絶望し、翌日の化学と英語リスニングで失意のどん底にいました。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 D 理科一類 E 理科二類 E

丁寧な勉強が大事

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は1月の最終東大本番レベル模試にてE判定でした。心身ともに健康で、真面目に模試を解いた結果がE判定でした。二次試験後から合格発表の日まで合格を絶望視していましたが、幸運にも現役合格することができました。決して順風満帆に受験生生活を送ってはいませんでしたが、何かしら参考にしていただければ幸いです。

うまくいったこと

1)丁寧な勉強

例えば、理系科目の様々な法則や公式について、導出方法やそれが意味することを理解しておく等、学んだ事柄について何か疑問が浮かんだ際には、自ら納得できるまでその疑問を放置しないようにしました。また、時間に余裕のある時にはどんなに難しい問題に対しても、全く何も思いつかなくなるまでは取り組み続けました。こうした丁寧な勉強によって、初見の問題やひらめきを要する問題に対して強くなれたのかなと思います。

2)スマホのアプリを活用した暗記

英単語や古文単語は、単語帳を自作するアプリを活用して暗記しました。完全に覚えた単語を消去していくことで、知らなかったり自信のない単語のみが単語帳に残るので、単語帳使用時に無駄を感じることがありませんでした。また、スマホの中にすべて入っているので、時や場所を選ばずに、勉強することができました。

3)注意点をまとめたメモ帳

一般的に参考書等に載っている事柄や、自分がよくやってしまうミスをまとめたメモ帳をつくりました。私は高校入試のときにちょっとした凡ミスのために第一志望校に落ちてしまったので、同じ轍を踏まないようにしておきたかったからです。試験直前に見るだけでも安心感を得られました。

4)センター試験利用で併願した私立大学に合格

センター試験の自己採点が正しいかどうかの確認のためだけでなく、東大に落ちることも十分考えられたので、浪人以外の選択肢を増やすために私立大学を併願しました。合格した私立大学に入学したいかどうかは東大に落ちてから考えるつもりでした。東大に落ちた場合でも一応行き先があるという安心感を得ることができ、試験の場で余計な緊張を感じることはなかったです。


うまくいかなかったこと

1)模試の判定

どうして悪い判定ばかりだったのかは明白です。勉強量が足りなかったからです。趣味に費やす時間を勉強に充てればよかっただけの話です。

2)試験前日

鼻血が止まりませんでした。しかも就寝しようとしたタイミングでした。試験前日のアクシデントは尋常じゃなく焦ります。前日はかなり余裕のある生活を送ることをお勧めします。

3)試験中の尿意

試験前にちょっと怪しいなとは思いつつも勉強を優先させていたら、2日目の理科と英語の試験時間、どちらも後半は尿意に集中力の一部が割かれました。


教科ごとの勉強法

  • 国語……現代文は週1回、何かしらの問題を解いてました。古典は2年生が終わるまでに文法の大半を覚えて、3年生になってからは古典単語を詰めました。
  • 数学……いろんな問題に触れることです。
  • 物理……苑田尚之先生の授業を受けると良いと思います。
  • 化学……何度も資料集に目を通しました。
  • 英語……長文を読むときも単語を覚えるときもひたすら丁寧に音読か黙読していました。
  • 地理……同程度の知識を持つ友人と暇なときに問題を出し合いました。

■東進東大特進コースについて

 私は地方に住んでいるために、t-PODで受講できる講座を二次試験で必要な教科それぞれ一つずつ受講していました。私が受講していた講座は、どれも入試に必要な知識や技術を与えてくれるものであり、本当に受講してよかったと思えます。そもそも私が住んでいる県は、東大の現役合格者が年に県全体で10人にも満たないほどの地方であり、当然ながら東大受験生向けの教育サービスなどめったにないため、東大特進コースの存在はとてもありがたかったです。
 私にとって特に印象深かったのは、林修先生の講座です。初めて林先生の講座を受講したときに、私の現代文の問題に対する認識がガラッと変わりました。当時、私にとって現代文はテストで足を引っ張る科目でしたが、今では理数系科目以上に安定した点数を取りに行ける嬉しい科目です。現代文がどうも苦手だという人には、ぜひ林先生の講座の受講をお勧めしたいです。
 東大特進コースのスタッフの存在も大きかったです。実際に彼らからアドバイスを受けるのはもちろんとして、仮に最後まで相談することがないにしても、いつでも相談することのできる存在がいてくださるというだけで心強いです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 合格発表の日まで、私はほぼ確実に東大に落ちたと思っていました。初日の数学が全く解けず、その挽回をしようと張り切った翌日の教科でも全く予定通りには解けませんでした。一応、予定では昨年度の合格平均点ほどの点数をとるつもりでしたが、試験後の自己採点では昨年度の合格最低点を下回っていました。1月の東大本番レベル模試ですらE判定だった私は、東大を受けること自体諦めるべきであったのではないかとも思いました。ところがどっこい、なんと合格していました。どこかのタイミングで東大現役合格を諦めたりしてなくて良かったです。自分を信じ続けて本当に良かったです。
 試験当日まで後悔なく、自分が現役合格することを信じ続けられるような受験勉強をすることが大事だと思いました。