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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

住廣 旺芽さん

■センター試験得点 840点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 100 78 52 56 42 =328/440点
自己採点 100 80 40 50 30 =300/440点

■受験した感触・・・ 数学で失敗したけどまあ大丈夫

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B 理科三類 A

焦らず、自分のペースで

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を目指した理由

 私が東大を目指し始めたのは高校受験が終わったときです。中3の一年間を高校受験に捧げて灘高校に合格して、次は日本一の大学である東大を目指すぞ、といった気持ちでした。当時はまだ「東大に行きたい」と思っていただけで漠然としていて、科類も無難に理科一類にしようかなと迷っていました。高校生活の中で、東進や学校の先生から東大の情報を聞くにつれて、自分の目標は固く、具体的なものになっていきました。
 理科三類を受験しようと決断したのは高3の6月、第1回東大本番レベル模試を受験する時です。模試を受験するに当たり、志望科類を決めなければならず、親に相談しました。親から資格を取るべきだと助言され、もともと医学や医療工学に興味があり、成績を考えても無謀ではないということで理科三類を受験することを決断しました。

高1、高2での勉強

 高校受験を頑張ったため、中高一貫でない人たちと比べれば大学受験のはじめは高いスタートラインだったと思います。しかし、中学受験を経験した同期の人たちは既に高校範囲を始めていて、私はそれと比べると遅れをとっていました。学校ではその遅れを取り戻すために速い進度の授業が行われました。それについていけたことが大学受験成功の鍵だったと今になっては思います。
 高1、高2では学校の授業以外には東進で青木純二先生の「数学の真髄」、林修先生の「高2ハイレベル現代文トレーニング」を受講しただけで、特に受験を意識した勉強はしていませんでした。ただ、学校の定期テストではよい点が取れるよう(ほとんど直前に詰め込むだけだったが)勉強していました。

高3での勉強

 私が受験勉強を本格的に始めたのは高3の4月です。周りの友達がどんどん受験勉強を始め、自分もそろそろ始めないといけないと感じ、受験勉強を始めました。受験勉強を習慣化することを重視し、毎日問題集を一定の問題数解くようにしました。例えば、高3の夏休みまでは化学の問題集から4問、物理の問題集から2問、数学の問題集から2問毎日解くようにしていました。勉強時間は長いとは言えず、問題集の進度は他の受験生と比べて遅く、さらに問題集もそれぞれ一周ずつしかしていませんが、無理のない目標を立てることが重要だと考え、「目標達成のために十分である範囲の中で」自分のペースで着実に進めました。また、理系科目の高校範囲を一通り習得し終えたのは高3の7月で(学校の進度と同じ)、遅かったが、特に受験に悪影響はありませんでした。何事も焦ることなく、自分のペースで勉強することが重要だと感じました。
 私の受験勉強での目標は、「何が起こっても(失敗しても、問題が難化しても)理科三類に合格できる学力を身につける」ことでした。それにより、本番で何が起こっても冷静でいられるようになるメリットもあります。実際、私は本番で数学で2問、問題を読み間違え、40点を失いましたが、(皆さんは気を付けてください!)その後の試験も冷静に受験し、合格することができました。

■東進東大特進コースについて

青木純二先生「数学の真髄」シリーズ

 私は高1,高2にかけて受講しました。教科書では得られない数学の本質を学ぶことができます。特に「基本原理追究編 文理共通 Part1」の論理についての授業では、数学全体の基礎である論理を詳しく学ぶことができ、数学の答案作成における道標となりました。

林修先生「東大現代文」

 難易度の高い東大入試の現代文において、論理的に解答への道筋を教えてくださり、独学では学びづらく、私が苦手としていた現代文の学習の指針となりました。受験勉強において現代文の勉強はほぼ東大特進の林先生の授業だけでしたが、それで十分だったと思います。

苑田尚之先生「東大物理」

 高校範囲にとらわれずに物理を教えてくださり、物理、特に力学の見方、問題の解き方が根本的に変化しました。授業は難しく、授業時間も長いですが、それ相応の成果が得られると思います。プレ講座から最後まで継続することが大事です!

東大本番レベル模試

 他の東大模試よりもすぐに答案、成績が返却されるので、復習がしやすくおすすめです。特に、6月に開催される第1回は他の東大模試よりも前に行われ、自分が受験勉強のスタートにおいてどのくらいのラインにいるのかを知ることができました。また、1月(共通テストが終わった直後)に開催される第4回は、共通テストに慣れてしまった頭を二次試験モードに切り替えるのに役立ち、直前期における勉強の戦略の指針となりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 他人の合格体験記にとらわれ、何も考えずに勉強法を根本から変えるのではなく、合格体験記から自分が良いと思ったものだけを自分の勉強に取り入れることが大事だと思います。「周りに流されず、自分のペースで頑張ろう!」