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東京都 私立 海城高等学校 卒
東京大学 理科二類

田中 希さん

■センター試験得点 753点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 74 52 25 24 29 =204/440点
自己採点 75 45 40 20 10 =190/440点

■受験した感触・・・ 理数、特に理科は最悪の出来。国語と英語は普通?でも良くも悪くも実力が出たと思う。自己採点は雰囲気。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 C 理科一類 C

迷ったら攻めろ!!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私が東京大学を意識し始めたのは高校1年生ごろ、本格的に志したのは高校2年生あたりだと思います。進振りの制度があること、刺激的な大学生活が送れそうだということが特に魅力的でした。私は理系科目ができない理系で、数学と理科は最後まで苦労しました。一方、文系科目は東大受験生の平均少し上ぐらいでした。学校の勉強を中心に、時には東進の力も利用しながら、コツコツ勉強してなんとか東大に現役合格できた凡人です。以下では、国数英の勉強のことについて少し書きたいと思います。理科は勉強が追いつかなかったので割愛します。参考にしていただければ幸いです(ただ、個人的な考えなので鵜呑みにはしないでください)。

英語(少し得意)

 私の成績はバランス型で、理数がやや見劣りすると言った感じでした。しかし高2の時に、受験を見据え、自信のある科目があれば精神的にも余裕が生まれると考え、英語は東大の入試問題に喰らいつけるようにして高3を迎えました。高3では東大型の問題を、継続的に解き、必要十分の勉強時間を意識しました。バランス型で得意科目がない方は、英語は成績が安定しやすいので、得意科目にすることをお勧めします。得意科目は「作る」ことも可能です。

数学(苦手)

 学校の勉強中心だったため、定期考査で出題されるような基本的なレベルはほぼ完璧で、標準〜やや難レベルの模試ではそこそこの得点が取れていたのですが、東大レベルになると、全くできませんでした。しかし、直前期に猛勉強して、なんとか本番までに他受験生に追いついたと思っています。
〜数弱として勉強する上で意識したこと〜
  • 典型問題は完璧にすること。
  • 解説を聞いて理解するのと一から自分で解答を作り上げるのは全く別次元ということ。
  • 解答に至る思考回路を重視し、明文化すること。
  • 上記の思考回路を他の問題でも応用可能な形で一般化し、頭の中に蓄積すること。
  • 問題が解けなかったとき、解けなかった原因を徹底的に洗い出すこと。自分の悪い癖を見つけ、対策を打つこと。
  • できそうでできなかった問題を完璧にし、身の丈に合わない問題は後回しにすること(時間がない直前期限定)
  • 計算は恐ろしいという意識を持つこと。
 これらは学校の先生や東大生に教わりました。ここのポイントに基づいて勉強姿勢を見直したところ、なんとか東大数学にも対処できるようになってきました。

国語(普通)

 現代文は林修先生の授業を受講しました。後述。
 古典は学校の勉強を完璧にしました。継続が大事。
 共通テストの対策をしっかり行えば二次試験にうまくつながります。

終わりに

 まず、受験勉強に妥協は許されないことを痛感しました。私は「この程度で大丈夫だろう」という感じで、高3の5月から10月にかけて、特にみんなが一番勉強する、夏休みを漫然と過ごしました。結果、成績は高3になってから急降下しました。実際は大丈夫ではなく、みんなが数学を12月ごろに完成させ、直前期に理科に集中する中、私は直前期ギリギリに数学を間に合わせ、理科は中途半端な状態で本番を迎えました(まぁ妥協する方は少ないとは思いますが……)。
 次に、「迷ったら攻めろ!!」ということを伝えたいです。受験は選択の連続です。どの問題を捨てるか?どの模試を受けるか?などの些細なことから、入学するか否か?という大きいこともそうです。私は高2まで学校、参考書中心で受験勉強を進め、高3で東進に入学するのはやや勇気が要りました。しかし、入学してよかったですし、結果、なんとか現役で東大に合格できました。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 私が受講していた講座は、東大特進コースの「東大現代文」です。自宅受講でも自分の答案を添削していただけたのは、特に自己採点が難しい現代文では大変ありがたかったです。この講座をやり込めば東大現代文では他の受験生にかなりの差をつけることができるようになると思います。恥ずかしながら、私は共通テスト前まではなんとなく受講していて、あまり復習の時間もとっておらず、この講座の真価に気がついたのが共通テスト後になってしまい、かなり後悔しました。
 現代文は他の受験生は「そこそこ」の勉強しかしない、ある意味で珍しい科目です(特に理系)。つまり、ライバルに差をつけやすい科目と言えるかもしれません。一方で勉強しづらい科目でもあると思います。しかし、本当はそんなことありません。私もこの講座を受講する前は、現代文の勉強方法がわからず、感覚で解いていました。しかし、この講座を受講すると、現代文という科目は論理的に解答が導かれるということがわかります。そして、どのように問題を解けばよいかがわかります。つまり、現代文の勉強方法がわかります。前述のように私がこの講座を最大限利用できたのは直前期のみでしたが、この短い期間でも、かなり力をつけることができました。具体的には、共通テスト前は、東大現代文40点満点中20点前後だったのに対し、共通テスト後は30点前後まで点数を伸ばすことができました(本番良かったかは微妙ですが……)。

東大本番レベル模試

 この模試の主な良い点は、①受験者層が高い。②他塾の東大模試が実施されない頃に実施される。③スピード返却 だと思います。特に6月の時点で東大型の模試を受けられるのは、現役生にとっては夏休み前に東大入試のイメージを作ることができる点で非常に魅力的だと思います。

東大生スタッフ

 意外と東大生から勉強法などのアドバイスを、個人的にいただける機会は多くないと思います。また、私の場合は、担当してくださった方が同じ高校の先輩で、学校の話もでき、大変貴重な機会だったと思います。実際にいただいたアドバイスで、数学の成績が上がりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が受験生全員にアドバイスできることは、「迷ったら攻めろ!!」の一言に尽きます。普通の現役生は最後の1ヶ月で一気に伸びます。私がそうでした。私は単願にしたので、最大限最後の1ヶ月を利用できました。単願にすることは非常に勇気が要りました。しかし、その「迷ったら攻めろ!!」の精神で単願にし、結果その決断が活きました。これは私の今後の人生でも一つの大きな行動指針になると思います。皆さんも受験を通して、合格以上のものを得てください。勉強漬けの1年も悪くないと思います。
 この体験記を通して皆さんの合格の手助けができたならば幸いです。また、皆さんの努力が実り、桜が咲くことをお祈りしています。