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兵庫県 県立 長田高等学校 卒
東京大学 理科二類

岡﨑 慧悟さん

■センター試験得点 824点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 74 60 53 28 34 =249/440点
自己採点 65 70 40 15 40 =230/440点

■受験した感触・・・ まあいい感じやな。受かったやろうな(点数は手ごたえ)。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 C 理科二類 A 理科二類 B 理科二類 C

自己分析が大切

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 まず初めに私の経歴などを紹介すると、小学校は遊んですごし、中学校は公立のところで、普通の塾に通っていて、初めは、中学校の中でも上位3割くらいでしたが、コツコツ勉強して、県内トップの公立高校に進学しました。部活はかなりきつめで、練習後3キロ走ったり、平日の練習が終わるのは8時ごろでした。部活は五月に引退しました。このような東大受験生の中では珍しい経歴を持っている私がいかにして東大に合格したかをお伝えします。同じような公立高校の人や平凡な受験生に参考になれば幸いです。

うまくいったこと

  • 模試の自己分析 私は模試の時は一喜一憂せず、自己分析のツールと考えていました。高1のころは塾に通っておらず、模試を受けても悲惨な状況でしたが、そこで、結果と向き合い、目標の点数までなぜ届かなかったのかを常に考えていました。そのときに抽象的なところで止まりがちだったので、より具体的なところまで原因を分析するようにしていました。例えば国語が悪いとしたらなぜ国語が悪いのか→古文が悪い→なぜ古文が悪いのか→読解力がない→主語がわかっていない→どうすればよいか→敬語に注目する→敬語の動詞、文法事項を理解する という感じで行っていました。

うまくいかなかったこと

  • 勉強を絞ること 私は参考書とか映像授業がとても好きで秋くらいにいろいろ手を出してしまい、すべて中途半端になってしまって、効果が薄くなってしまい、無駄な時間を過ごしてしまったので、やはり、今自分がやらなければいけないことを考えて、絞ることが大事だと思いました。いろいろ手を出したくなる気持ちを抑えましょう。少ないほうが良いといっても過言ではないほどです。
  • 体調管理 私はとても体調を崩しやすく、勉強できない日が続きました。自分が一番大切なので、体調管理は大事です。

教科別勉強法

  • 英語 高1高2の間に文法、単語をしっかりすることがいちばん大切です。一番参考書が充実している科目なので、学校の勉強にとどまらず、自分がやってみて楽しそうなものを一度やり切ってみるというのも大切だと思います。評判などもインターネットに詳しく載っているので、調べてみるとよいと思います。また、音読、シャドーイングをしっかりして、英語を英語のままで理解できるようになりたいです。
  • 数学 これも高1高2からコツコツやっていくのが大切です。差がつく教科ではありますが、安定して高得点を取るのが自分のような平凡公立高校生にとっては難しく、時間の割に点数が伸びにくい気がするので、時間を数学に使いすぎるのはよくないと思います。東大で自分がやったことがある問題が出ることはないと思うので、頭の使い方を意識して勉強に取り組みました。
  • 国語 現代文は林修先生の授業を受け、解答の仕方を身に着けました。現代文は点数のとるポイントがあまり明白でなく、予備校や講師によって解答もさまざまであるので、時間を使いすぎず、一定程度演習を続けるくらいでよいと思います。古文は文法単語を一通りやってから、読解に取り組み、読解の中でわからない単語や文法事項があれば、ミニメモ帳にメモしていました。また、参考書や単語帳で、調べたいものがあるときは、調べたものが載っているページすべてを確認するようにして、知識を増やしていくようにしていました。漢文も同様に句形、漢字をしっかりやってから、読解に入りました。
  • 地理 共通テストだけで使ったので、授業はしっかり聞いていて高3の夏休みから本格的にやり始めました。ずっと、参考書を読み続けるのは非効率的なので、講義系参考書を一周してから演習しまくり適宜参考書に戻りました。
  • 化学、物理 原理からしっかり理解することを意識していました。物理、化学は暗記に走ってしまいがちですが、本来はほとんどが理論立てて説明できるはずのものです。それを理解するためには高等数学を使ったりする必要もありますが、今後の人生にも役立ってくると思います。また、演習量よりも質を意識しました。一度間違えたものは解答を隠して解答を再現できるようになることを意識して勉強に取り組んでいました

■東進東大特進コースについて

 私は、東大特進で現代文、古文、漢文、数学、物理、化学を受けていました。どれも本質に迫るもので対面授業があるものはすべて参加していました。
  • 東大現代文(林修先生) 論理に注目して、必然的な解答制作の方法を提示してくださり、あいまいだった解答制作の方法に、自信をもって取り組めるようになりました。非常に価値のある授業だったと思います。添削もあり、返ってきた後にももう一度復習でき、非常に効率の良い学習方法だったと確信しています。
  • 東大古文(栗原隆先生) 古文を学ぶことが楽しく感じるようになりました。
  • 東大漢文(寺師貴憲先生) 私は寺師先生がいなければ漢文は全くできていなかったと思います。句形、漢字などがまとまった資料と参考書を用いて勉強に取り組みました。第Ⅲ期の「東大漢文」の資料は素晴らしかったです。
  • 数学の真髄(青木純二先生) 数学において基本となる論理を徹底的に教えていただきました。数学の参考書には書いていない頭の使い方を教えてくださりました。この人がいなかったら、私の数学力は大きく変わっていたでしょう。それほど大きな影響を与えてくださった講師です。
  • 東大数学特講(松田聡平先生) 数学の少し大きめな分野ごとの問題を集めたテキストで、そのテキストが素晴らしかったです。量もかなりありましたが、使用することで実力がついていくことを実感できました。特に第Ⅴ期の数Ⅲ微積のところが素晴らしかったです。また、質問対応も大変丁寧にしていただきました。
  • 東大化学(大西哲男先生) 問題量が非常に豊富で、大西先生のテキストをやりこめば、東大化学には十分なほどの量でした。また、概念の説明も非常にわかりやすく、どこまでを暗記すればよいのかも明確で非常に良かったです。やりこめばかなり実力がつくと思います。
  • 東大物理(苑田尚之先生) 原理から物理を教えてくださり、物理が好きに、物理が得意になりました。初学者にもわかるように丁寧に授業をされるので難しいながらも、理解しながら授業についていくことができました。また、大学に入ってからの生活や、物理学、サイエンス全体の話をしてくださったりして、モチベーションも保ち続けられました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試は団体戦だと感じることが非常に多かったです。毎日友達と一緒に帰ったり、筋トレしたり、授業を受けたり、最後まで勉強できたのは友達のおかげだと思います。受験だけが人生ではないと思うので、高校生のときに高校生にしかできないことをやって楽しみながら、受験勉強を進めてください。また、完璧主義になりすぎないようにしましょう。私はポジティブなほうだったのですが、それでも、しんどく感じることも多かったです。勉強にやる気が出なくて、手につかないと感じたときは5分だけでも英単語などを勉強して、その自分をほめてください。小さくてもいいので日々の進歩をかみしめながら自分を大事にしてください。つたない文章でしたが読んでくださりありがとうございました。一年後東京大学で会いましょう!