ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

東京都 国立 筑波大学附属駒場高等学校 卒
東京大学 理科三類

比嘉 秀海さん

■共通テスト得点 964点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 100 83 69 47 41 =340/440点
自己採点 96 65 40 50 28 =279/440点

■受験した感触・・・ 最低点にのってると嬉しい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B

九層之臺起於累土

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 完全に人によるとは思いますが、何か参考になる部分があれば幸いです。

志望動機など

 周囲の多くの人が東大に進学する環境であり、教養課程が駒場であり高校で耕作していた水田に近いこと、また高いレベルで学問ができることにも魅力を感じ、中学のころから志望先として東京大学を意識するようになりました。

学習について

  • 総論

基本的に、どの教科についても、高2までで一通りさらう→高3で演習、穴埋めという流れでした。

特に高3の2学期末以降の受験勉強に関しては、(共通テストの直前を除き)ひたすら穴を見つける→埋めるという地道な勉強だったと思います。

  • 国語

本格的に勉強を始めたのは高3からで、週当たり4~5時間程度現代文の記述&古文漢文の演習を行っていました。

好きな教科でもあったので、比較的力を入れ、直前期は理科の他は専ら古文・漢文の学習に時間を割いていました。

古文・漢文については単語・文法を知っていれば読めるはずなので、電車での行き帰り中などに単語帳・テキストを細かく確認していました。

  • 数学

高1までに全分野を終了し、高2で深めながらもう一周、高3は演習で、適宜自分で数学の参考書・雑誌などで演習を追加しながら進めていましたが、演習の絶対量は相対的に少なかったかもしれないです。

  • 理科

物理・化学選択に決めたのが高2で、そこから勉強を始めました。

物理に関しては苑田尚之先生のライブ授業が渋谷であり、それを利用しながら学習する形となりました。

高3についても、過去問中心に演習を積みながら東大特進コースで時折確認を入れるような形でした。

化学は、高2中に一周→高3は演習の中で抜けているところを確認し修正していくものでした。

化学については出題の仕方もある程度限られてくることから、演習量をどこまで積むことができるかが重要と考えていたので、直前期の演習の6割程度は、化学+セットで物理の演習にあてていました。

  • 英語

基礎が中学の間にほとんど完成していたため、比較的余裕をもって取り組むことができたと思います。特に、リスニングであまり苦労せずにすんだのもよかったです。

高2以降は、東大の形式に注力した学習を行いました。

日本語への変換や、要約の作り方など、高3は週60分程度の演習+その見直し、移動時間などでの単語の見直しが全てでした。

学習計画、情報の収集など

 きちんとした学習計画を立てることは高2以前に何回か試していましたが、うまくいった試しがなかったので、結局、それまでの自分の勉強を振り返って、その日に演習する教科を1~2科目選び、その教科に集中して勉強をしていました。
 SNSなど利用していなかったこともあり、受験に関する情報は噂に聞いて知る程度でしたが、出願の日にちがわからなくて遅れそうになったこと以外、不自由は特に感じていませんでした。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コースにのみ所属していたので、東大特進コースの授業及び東大本番レベル模試を利用していました。
 授業で選択していたのは、苑田尚之先生の物理、林修先生の現代文でした。

 高2に受講したハイレベル物理の力学・電磁気学の渋谷校でのライブ授業で、物理の理解の基礎を完成させることができました。ただ、電磁気と力学の二分野だったので、波動・熱力学・原子の分野のカバーに、高3に入った時少し苦労しました。(結局自分で学習+波動は特進での講座の追加でカバーしました)
 非常にわかりやすかったので、高3も特進のライブ授業や東大対策物理等の映像講座も続けて受講しました。
 もともとライブ授業が好きだったのですが、映像講座では、演習をしていく中で曖昧な部分が見つかった時に、辞書的に特定の講座を見て確認する使い方ができ、非常に有用でした。

 林修先生の現代文は、東大特進で高2から受講することで、2010年代以降(一部2000年代)の東大の現代文をほぼ全て演習し、解説を受けることができるのが大きな魅力でした。
 記述の方向性がよくわからなくなった時に、過去の自分の添削とその時の解説を見直すのが効果的だったと感じています。

 東大本番レベル模試は、他の東大模試と比較して回数が多く、また返却が早いこと、高1から受けていたので推移が見えることから好んで受験していました。
 返却が早いことで、記憶が新鮮なうちに復習できるのが最大のメリットで、また回数が多いことで、解く順番を変更した際の試行にも便利でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 人によると思いますが、学習に関しては、劇的な近道はないのかなというのが感想です。
 特に受験勉強については、一通り回った後は弱点を見つけてそこを補強する(国語ではひたすら演習を積む)ことの繰り返しで、点数についてはそうした演習の量に比例すると思って勉強していました。
 あるやり方でうまくいかなければ、時には他の人たちと相談しながら、自分なりの考え方・進め方を見つけて地道に取り組んでいくのが最も楽しく、かつ効果的なやり方なのではないかと思います。