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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

益永 信敦さん

■センター試験得点 854点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 88 86 45 53 46 =318/440点
自己採点 85 80 40 50 40 =295/440点

■受験した感触・・・ 最低点さえ上がらなければ耐えていそう……頼む!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 C 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A

気楽さと強い意志

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 親が医者をしていたことがきっかけで、医学に興味を持ち、医学部を志望するようになりました。上京しようと考えていたこと、多くの友人が志望すること、前期課程で教養学部に所属できること、などの理由から、東京大学の理科三類を志望することにしました。

 理科三類の受験には、「多分どうにかなる」という気楽さと、「絶対に理三に行く」という強い意志の両方が必要だと思います。どちらかが足りないと、長い受験勉強の中で、必ず折れる瞬間が来ます。私は生来ネガティブな性格で、前者を欠いてしまうことが多かったので、高校の友人や、東進のスタッフさんに相談するなどして気持ちを保っていました。本当に感謝しかありません。

 私は東進以外の塾に行っていなかったので、受験勉強を始めてからは東進に入り浸る生活でした。ここで多くの友人に恵まれたことが本当に良い方向に働いたと思います。東大を目指している受験生は自分だけでしたが、校舎のレベルは高かったですし、何より校舎の皆が仲良く、和気藹々とした雰囲気だったので、苦しい受験勉強に楽しんで長時間取り組むことができました。自分にとっては、校舎の皆の質問に対応することでアウトプットの機会を多く貰えたことも良かったと思います。仲が良すぎて雑談で時間が潰れてしまうことも多々ありましたが、プラスの方が多くあったように強く感じています。努力があまり得意でない自分が理科三類に合格できたのは、間違いなく校舎の皆のお陰です

勉強全般について

  • 英語

ある程度点数の安定が見込めるので、東大入試では命を守ってくれる科目です。ここが安定すると、模試の判定も安定してくると思います。一般的によく言われることですが、リスニングと英作文の重点的な演習が最も重要です。大きな配点を占める上、英語への慣れや表現の引き出し等、勉強量が点数に反映されやすいです。英作文は、どのような形でもいいので何かしらの添削を絶対に受けてください。

一つ私を反面教師としたアドバイスですが、高2までに単語を固めてください。私はここを怠った上に、高3になってからも単語から逃げ続けたので、英語の点を伸ばすのにだいぶ遠回りをしたような感覚があります。東大の英語は記号選択が多い以上、単語をしなくても方法論である程度取れてしまうところがあるので、怠惰な人ほど逃げがちになってしまうと思いますが、その怠惰さは命取りです。今すぐ単語帳を開いてください。

  • 数学

得意不得意は最も分かれやすいと思いますが、それに関係なく、ミスを無くすことが合格への近道です。厳しいようですが、日頃の勉強で計算ミスをしてヘラヘラ流しているようではお話になりません。ミスの原因を分析するなどして、本番の緊張感でミスをしない勉強を日頃から意識してください。と言いつつも、私は本試験で置換積分の区間をそのままにするというミスを冒してしまいました。ミスをしても耐えられるように、素の実力を培うことも忘れないでください。

  • 理科

私にとっては得意科目でした。本番も理科で受かったと言って過言ではないと思います。現役生にとっては厳しい科目と言われがちな理科ですが、遅くとも高3の夏休みに入るまでに初学を終わらせた上で、そこで得た基礎的な方法論を用いることを意識して問題演習を夏休みに重ねれば、ある程度戦える力はついてくると思います。焦りから難しい問題に手を出したくなる科目ではあると思いますが、基礎を疎かにしないことが重要です。

またここ数年、東大の理科は分量が急激に増加しています。基礎が固まった後の問題演習の際には時間を強く意識するといいと思います。大問の中でも簡単な部分と、初見での思考力を必要とする部分に分かれるので、自分の中で思考をパターン化して、簡単な部分を早く通過できるようにすること、そして思考力を要求される部分での引き出しを増やすこと、が重要だと思います。

  • 国語

漢字を間違えないでください。点数的には痛くないですが、その後のメンタルに響きます。私は回収の時に間違いに気づいて顔面蒼白でした。

現代文は添削を受けて過去問を演習すること、古文漢文は基礎的な単語・文法を早めに押さえておくことが大事だと思います。

■東進東大特進コースについて

 苑田尚之先生の「ハイレベル物理」のお陰で、物理の基礎的な力を養うことができました。一度受講した段階では内容もあやふやなままでしたが、その後高3の春から夏にかけて授業を土台として問題演習を積んだことで、授業の内容が身につき、物理を得意科目にすることができました。後悔があるとすれば、受講期限の関係で高2の間に駆け足で受講してしまったことです。今後受講される皆さんには、余裕を持った複数回の受講をお勧めします。

 「過去問演習講座」では、全科目少なくとも15年分、英数に関しては20数年分に取り組みました。昔の問題になると傾向は若干変わり、難易度も近年のものより簡単になるので、敬遠する人も多いかと思いますが、良問が多く、東大入試における基礎力を培うのに非常に役に立つと思います。早い時期に古い年度を演習し、どんどん新しい年度に取り組むのが良いのではないでしょうか。

 「東大特別演習」では、東進のデータベースを用いて、大量の問題演習をすることができました。東進以外の塾に行っておらず、参考書にも余り詳しくない自分にとって、膨大な量の東大対策コンテンツに触れることのできる東大特別演習は非常に有難いものでした。特に理科に関しては、東大本番レベル模試の過去問を大量に演習したことで、元々得意だったのがさらに得意になったように思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 長い受験勉強の中では、絶対に浮き沈みがあります。結果が出なくて焦る時、不安から勉強に手が付かない時、必ず来ます。そんな時は、少し休んだっていいと私は思います。周りの人達を頼ったっていいんです。どんな時も、いい意味での気楽さと、合格するという強い意志を持って、少しでも前進し続けること。これが合格の秘訣です。