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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 文科一類

田村 萌々羽さん

■センター試験得点 866点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 102 52 83 46 39 =322/440点

■受験した感触・・・ まあ受かってはいると思う。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

やるべきことを見極めよう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 いつか東大に行くんだ、という意識は幼い頃からありましたが、特にいつから東大受験のための勉強を始めたという覚えはなく、学校や塾の勉強を自分に合ったやり方でコツコツこなしていた延長線上で、東大文一合格をつかみ取ることができました。直前期にもドラマやアニメなどで適度に息抜きをし、受験期も習い事のダンスを続けていたので、特にこれと言った苦は感じませんでした。そんな私が高校3年間で教科ごとにどんな勉強をしていたか、ざっくりと書きたいと思います。

国語

 現代文は東大特進コースの林修先生の授業で力を養いました(詳細は後述)。古文・漢文については、学校のテスト勉強に毎回しっかり取り組んでいたことで、文法や句形の基礎を固められました。高3の春から夏にかけて古文・漢文の単語帳を3周ほど回して知識の補強を図り、直前期に10年分の過去問をこなして解き方のパターンを掴みました。単語は直前期の詰め込み学習も有効だと思いますが、文法や句形などは実際の文章に触れながら早めに固めておくことをおすすめします。

英語

 幼い頃から英会話教室に通い、親の影響で洋画や海外ドラマをよく見ていたため、英語を勉強するのがとにかく楽しく、いちばん好きな科目かついちばん得意な科目になりました。コロナで休校になった期間を利用して分厚い単語帳を3周し、あとは塾と学校の勉強をこなしたのみでしたが、模試では常に盤石な得点源として機能してくれました。英語に絶対的な自信がついたため、直前期にはほぼ勉強せず他の教科に時間を費やせました。ただご飯を食べながら海外ドラマを見ていたのは、リスニングの練習ができるとともに、いい息抜きになっていたと思います。

数学

 中学校の途中から何故か強い苦手意識がついてしまい、とにかく嫌い・やりたくないという感情と戦いながら勉強しました。学校の授業の進度に合わせて、長期休みも利用しながら網羅系の問題集を進め、高2までに2周しました。高3で少しレベルが高い網羅系の問題集を1周し、直前期には過去に使ってきたこれらの問題集の中で自分が間違えた問題をもう一度解き直しました。結局最後の最後まで過去問は一切解きませんでした。過去問にもし手を出していたら、数々の解けない難しい問題に圧倒されて、ますます数学が嫌いになって勉強しなくなっていただろうと思います。問題集の数を絞って回し、ちょっと難しいなと感じる程度の問題を解けるようにすることを目標にしたため、何とかモチベーションを保てました。この勉強法のおかげで基礎は固められたようで、模試でも常にそれなりの点数を維持できました。

日本史

 学校のカリキュラムは、高3の冬に通史が終わる、というものだったので、先取りして高3の夏に通史を終わらせました。秋から冬にかけて参考書を2周ほど読み、直前期に25年分の過去問を1周しましたが、あまり好きではなかったために漫然と勉強してしまったような気がします。模試の点数にも波がありましたが、日本史に頼らなくても他で点が取れればいいや、と深刻に捉えていませんでした。

世界史

 自分で高3の夏までに通史を終わらせました。その後は教科書を1章分読んで、対応する一問一答の問題集を解く、という作業を冬にかけて教科書2周分こなしつつ、秋から直前期にかけて25年分の過去問を2周しました。東大の世界史は教科書に書かれていないような細かい単語や知識を要求してこないので、教科書を重視した勉強がおすすめです。また直前期で時間が足りない場合には、大論述を実際に書かずに入れるべき要素をまとめた表を作るだけでも、本番の練習になるうえに効率的に勉強できます。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 高1から林修先生の現代文の講座には欠かさず出席し、3年間で東大現代文の過去問をかなり網羅できました。文章の精巧な分析に基づいて論理的に解答を組み立てる林先生のメソッドは、明快であるうえにどんな問題にも対応できる普遍性があり、それを身につけようと努力するだけで自然と模試で安定して点数を取れるようになりました。冬から直前期にかけて開かれるテストゼミでは、時間制限という緊張感を味わいながら問題を解き、その直後に林先生の密度の濃い授業を聞く、というサイクルにより、限られた授業数でしっかりと現代文の最終確認を行うことができました。また文章全体の理解を問うことができるように緻密に作られた東大現代文の美しさも教えていただきました。ここがこうつながるのか!という、漫画で伏線が回収されたときのような爽快感と感動は、受験生の皆さんにもぜひ味わってほしいものです。

東大本番レベル模試

 とにかく返却が早いのが何より特筆すべき強みだと思います。他の東大模試は返却に1ヶ月以上かかる中で、東進の東大本番レベル模試だけは1週間ほどで返ってきます。今の自分の実力を把握し、これから補強すべき弱点や自分がするべきことを理解・実行していくうえで、やはりスピード感は欠かせません。その点で東大本番レベル模試は非常にありがたい存在でした。また東大本番レベル模試の解答用紙は、実際の東大2次試験のものにそっくりです。2次試験を受けてみて、その再現率の高さにとても驚かされました。名前・受験番号・解答科目名を書く位置や、地歴の解答用紙の使い方など、事前に細かくシミュレーションしたうえで本番に臨めたのはとてもよかったと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 何にどれぐらい時間をかけるのか、どんな勉強をするのか、どれぐらいの息抜きを自分に許すのか、などなど……。これらの問いに対して、自分に合った答えをしっかりと見極めて実践することが大事だと思います。人のやり方を試しに取り入れてみるのはもちろん大事ですが、自分には効果がないと感じることを、安易に人に流されて続けるのは全くの無意味です。やるべきことをやり、やらなくていいことはやらない。自らの能力・状況としっかり向き合うことが、合格への近道を見つけるカギになるはずです!