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鹿児島県 県立 鶴丸高等学校 卒
東京大学 理科二類

今村 光志さん

■センター試験得点 845点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 69 58 35 33 36 =231/440点
自己採点 65 65 30 15 40 =215/440点

■受験した感触・・・ 物理終わった。途中で帰ろうかと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 C 理科一類 B

自分の頭を使って考える

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を目指したのは高2のはじめからだ。もともとは九大志望で高2の終わりまでに受験勉強を終わらせようという考えのもと、高1から東進で先取り学習を進めた結果、成績が伸びていき東大を目指すようになった。最終的には高1、2年での貯金が最後までもってくれたのが合格につながったのだと思う。高校入学時は平均以下の成績だったが東大に合格できたのは様々な情報をもとに早期に土台を固め、たくさんの演習を積むことができたからだろう。以下教科ごとの勉強法を記すので誰かの参考になれば幸いだ。

教科ごとの勉強法

  • 数学

中学の時の得意分野であり高2の5月には数Ⅲまで終わらせた。しかし東大型のセット演習になるとあまり点数が取れず秋の模試では0完でとても焦った。本番ではなんとか1完4半出来た。最終的には、東大の数学は一見すると解き方が分からない問題や見たことない問題がほとんどなので最初ぱっと見て解けなくても焦らず出来ることを試すことが大切だと感じた。そのため解けた問題でもその他の解き方を試してみる等して1つの問題に様々なアプローチがかけられるようになると良いと思う。後は試験開始から30分はすべての問題に目を通し問題の難易度を見定め簡単なものから解いていく戦略も良かった。

  • 英語

中学の時から苦手分野だった。高校に入ってから1から文法をやり、単語も覚えて長文の参考書を8冊くらいやったことでそれなりに出来るようになったと思う。特に長文の参考書についていた音声を聞きながらすべて10回以上音読したことで英語力が飛躍的に伸びたので苦手な人は参考にしてほしい。私は4B→1A→3の下読み→2A→2B→3→4A→1B→5の順に解いていた。

  • 物理

高2の12月までは市販の参考書や問題集を数冊やっていたがなんとなく解いて間違いを訂正していただけだった。しかし高2の1月から4月にかけて2日に1コマ「ハイレベル物理」を受講し続けた。最初受けたときはまったく理解できずに心配になったが、等倍で、置いて行かれたところは何回も巻き戻ししてノートを取りながら受講を進めていくとだんだんと理解が深まった。衝突や交流、各種の保存則への理解はいままでの比で無いくらい深まった。

  • 化学

高1の終わりから高2の夏にかけて最初の概念理解と問題集を1周することで記憶の定着を図った。しかしそれでは場当たり的な知識しか定着していなかったため高2の9月から12月にかけて2周目の概念理解を少し難しめのテキストを用いて行った。この時作ったまとめノートは共通テスト、二次試験どちらの試験会場にも持っていくくらい良いものができた。化学で重要なことはなるべく原理から理解することだと思う。分子や電子のふるまいで説明できるものも多くあるので暗記を減らしより楽しめると思う。1回、模試で50点台をとったことがあるが、東大化学は典型問題をとれるようになったうえでその知識の運用が問われているので、基本的な知識の反復が地味に効いてくるためそこからは逃げないほうが良い。私は学校の登下校の時に毎回ノートを確認していた。

  • 国語

現代文は林修先生がお勧めだと思う。また師の授業は最初は難解に聞こえるが回数を重ねるうちに理解は深まると思うので最初受けて理解できなくても心配せず何回か師のポイントを思い出しながら文章を読み返して復習しつつどんどん先に進んでほしい。古典についてはまず文法の解説を聞いてあまりピンとこない人はしっかりと文法をやったほうが良い。私も高2の夏に一通りやったが文章への理解度が段違いで変わるのでやってない人はぜひ。それ以降は過去問をやりながら理解を深めた。

■東進東大特進コースについて

 東大特進で特に良かったのは林修先生の「東大現代文」、青木純二先生の「数学の真髄」、苑田尚之先生の「東大物理」だった。
 この3つは共通して、東大を目指すうえで重要となってくる法則や文章をしっかりと理解した上での頭の動かし方や考え方を鍛えることが出来る。これは独学ではなかなか鍛えることができないものだと思うので積極的に活用すると良いだろう。これらはすべてオンライン講座で受けていたが1回だけ東大の下見も兼ねて長岡恭史先生のテストゼミを御茶ノ水校に受けに行った。ぎりぎり成績上位者に入ることができて良い刺激になった。地方生も1回くらいは直接受けてみることをお勧めする。また、特進の担任の先生には志望科類などの相談に乗って頂けて感謝している。そのほか役に立ったコンテンツを記しておく。
  • 過去問演習講座

今年から25ヵ年遡れるようになったのでとても良いと思う。数学や国語は一定の難易度であるが、理科、英語は15年くらい遡ると簡単になるので近年の傾向に合わせるなら模試の過去問などを解いたほうが良いかもしれない。それか、ここらへんの英語と理科は最初のほうに解くには良い教材となると思うので夏前に解くと良かったと思った。

  • 東大本番レベル模試

返却がほかに比べて驚くほど速い。まだ記憶が残っているうちに答案や判定を見ることが出来るのでとてもお勧めである。また苦手な分野や逃げていたところが浮き彫りになると思うので解けなかったところは解きなおしだけでなく類題を見つけてきて解くと良い。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 冠模試は常にB or CでAはとることがなく1回Eをとってしまった。それでも受かることができたのは高3の夏以降をほとんど二次試験のセット演習にあてることができたからだと思う。そのためにはなるべく早く概念理解を終えて二次試験レベルの知識の定着を図ることが大切だと思う。「いつかできるから今日できる」君たちに不可能はありません。特に私みたいな地方生は首都圏のつわものどもと戦うのだということを胸に、自分の頭を使ってどんどん進んでより多くの時間をセット演習に使えるように頑張ってください!!皆さんの健闘を祈っています。