ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

北海道 道立 札幌南高等学校 卒
東京大学 理科三類

原井 敏登さん

■センター試験得点 855点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 97 64 47 44 39 =291/440点
自己採点 100 75 50 40 50 =315/440点

■受験した感触・・・ あの激化の割に健闘したのでは?(自己採は合格発表後)

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B

人は人自分は自分

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

ここまで色んなことあった。そんなのみんな一緒だ。

 おそらくこれを読んでいるのは高校生(または熱心な中学生)やその親御さんだが、読んでいる方一人ひとり全く違う人生を歩んできた。当たり前だ。同様に、受験勉強も一人ひとり違って当たり前。このルーティンがいい、この参考書がいい、この先生がいい、というものがぴったり一致する人はいない。「私にとっての最適な勉強法は、あなたにとってはそうではないかもしれない。」勉強法は人それぞれであり、自分に合った勉強法を見つけることもまた、勉強である。人の言うままに勉強していては、東大など、ましてや理三など、受かることはほぼないだろう。しかし、色んな人の体験記を読むことで今までになかった視点が生まれ、もしかしたらそれがあなたに合うかもしれない。この体験記でそのような出会いの機会を提供できれば嬉しい。

人は人自分は自分

 私はインターナショナルの幼稚園に通っていたため、英語は英語のまま理解できる側の人間で、高1の第1回東大本番レベル模試は92点だった。英語はそれ以降東大特進の授業をメンテナンス的に受けていただけで他は一切何もやっていない。小学生の時は親が熱心な教育をしてくれ、数学は中学から(後述)高1の6月東大本番レベル模試では76点を取った。(自己採を見る限り、受験当日まで進歩していない??)おかげで高2以降、国語と理科と日本史に専念することができた。また、私は参考書は1冊も使わなかった。赤本すら買っていない。強いていえば高1で英単語集を何周かしたくらいだ。東進の授業を年4講座と東大特進と過去問演習講座以外なにもやっていない。つまり、私は高校3年間ただひたすら貯金を切り崩しながら赤字生活を送っていた。ただ、貯金が宝くじ前後賞並みの大金だったのは確かだ。数英の経験値を振り回して勝負に出る選択をした。先取り学習ができるならなるべく早くすべきだと思う。

勉強と部活の両立

 高校生活の始まりはコロナだった。2か月の休校。この休校期間に怠けることなく勉強していたのが良かった。東進の授業をひたすら受けていた。3年間で最もやる気のあった時期だったのは間違いない(直前期よりも)。見出しの通り、私はラグビー部に入部した。高3の夏休み明けまで部活があった。平日は一日1.5時間が限界だった。1.5時間?そう、東進のパソコンを立ち上げて一コマ受けて確認テストをしてパソコンを閉じる。私のリズムにぴったりだった。さらに私は学校祭のクラス代表も務めていたので本当に時間がなかった。裏を返せば高校生活を思いっきり満喫していた。3年しかない高校生活をすべて勉強に注ぐ単調な人生にはしたくなかった。私は地方出身なので、超一流の講師は近くにいない。超一流講師の授業を受けられて、添削もしてくれて、時間の融通が利く塾は東進しかなかった。合格に東進が必須だったのは間違いない。

簡単でもわかったふりはやめよう

 軽く勉強法を紹介する。参考になると思ったらしてほしい。
  • 国語……現代文は本文の論理関係の把握に尽きる。古文漢文は知識が必須。文脈は二の次どころか三の次。知識を高2までに固めて、文脈に頼る割合をなるべく減らしたい。
  • 数学……世間と逆行するがはじめは解法暗記が筋だと思う。本質は後からついてくる。あとで、あの時のあれはこういうことだったのか!!と気づけたときに成長できる。いきなり本質から入ってもちんぷんかんぷんではないだろうか。
  • 物理……微積物理しかない。定義からきっちりおさえる。苑田尚之先生の授業を受ければ言わんとしていることは伝わるだろう。
  • 化学……なるべく多く暗記しておきたいが、暗記量を減らしたいのも本音。少ない労力でいかに体系化させてたくさん覚えるかだと思う。時間のない理科で基本反応を導出している暇はない。
  • 英語……幼稚園からがんばろう。笑

信じることがすべて

 最後にあなたを救ってくれるのは自信。自分を信じることと書いて自信。そこに根拠はなくてもいい。こんなに頑張ってきたんだから、受かんないはずはない。自分に解けない問題はだれも解けないといった感じの謎の自信を持てれば、メンタルから崩れる心配はない。一生懸命勉強したのに、本番それを発揮できなかったなんてことはあってはいけない。

■東進東大特進コースについて

 先述した通り参考書をほぼ使わずに東進だけで合格したので、真面目に東進のよさをお伝えする。

東進衛星予備校

 親の勧めで中1の秋に全国統一中学生テストを受験した。以降、高等学校数学→受験数学(応用)→受験数学(難関)→東大対策数学(高1の6月に修了)と受講を進めた。志田晶先生の受験数学は、高校の授業レベルから大きく乖離した本試レベルの数学への橋渡しのような役割になった。数学的思考方法をとても分かりやすく説明してくださり、今思い返すと数学の原点はここにあったと思う。長岡恭史先生の東大対策数学はユーモアのあるテキストと緻密な論理とともに展開され、存在条件など東大受験に欠かせないもの全てを教わった。高校入学以降は国語や理科も受講した。林修先生の高2ハイレベル現代文→記述論述トレーニングは、今まで野性の勘で解いて現代文の解き方を一変させてくれた。おかげで共テ8割、本試6割が安定した。苑田先生の理系物理の基礎→ハイレベル物理は、時には大学範囲の授業が展開されることもあったが、本質からの理解を促すような素晴らしい授業であり、物理学の美しさを学ぶことができた。

東大特進コース

 全科目受講したので、順に紹介する。字数削減のため、林先生、青木純二先生、苑田先生は他の方の体験記に任せ、割愛したいと思う。
  • 古典(栗原隆先生)……独特なリズムの歌がとても耳に残る。第Ⅰ期の付録がとにかく充実しているので、これだけでもとるべき。
  • 漢文(寺師貴憲先生)……盲点になりがちな基本事項から東大形式の問題のアプローチ方法まで分かりやすく説明してくださった。
  • 英語(宮崎尊先生)……教科書的な受験英語ではなく、生の英語を軸に教えてくださる。特に、基本単語や前置詞の使い方については、感覚に訴えかけてくる説明であり、感覚派の自分にぴったりだったと感じる。
  • リスニング(武藤一也先生)……映像だからこその1.5倍速はとってもいい耳のトレーニングになった。満点取るとうれしい笑
  • 化学(大西哲男先生)……なぜその反応が起きるのかまたは起きないのか、など覚えるしかないと一般に言われるようなことについての説明がとても詳しく、暗記量が格段に減った。受験テクニックも一級品。