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神奈川県 私立 公文国際学園高等部 卒
東京大学 文科一類

中原 涼之介さん

■センター試験得点 800点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 77 15 73 49 51 =265/440点
自己採点 90 25 70 45 40 =270/440点

■受験した感触・・・ まず受かっただろう。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 B 文科一類 B 文科一類 A

艱難汝を玉にす~0完で受かる~

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望動機

 私は国際弁護士を志しています。将来は国際機関の法務官として、人権擁護を通して世界に貢献できることを目指しています。それゆえ、幅広い教養や外国語、そして専門的な法学を深く学べる東京大学を志望しました。

高3の6月まで

 学校では、部長や委員長を務めました。文化祭や模擬国連にも積極的に参加しました。青春を謳歌しきったのちに受けた本番レベル模試では、基準をはるかに上回るA判定。順風満帆かに見える受験勉強の始まりでした。

7、8月

 二次試験を見据え、どの教科も高難度の問題に挑戦しました。一方、模試の判定が良かったため、勉強への姿勢にゆるみが出てきました。1日10時間も勉強すれば良くやった方です。暑さにより、体調が優れない日もありました。加えて、苦手な数学からも目を背け続けました。怠けた結果は模試の成績に現れました。徐々に、しかし確実に成績が下がりました。そうして自信を失い、ますます勉強に手がつきませんでした。夏休み以降、下がった成績は1月までついぞ上がりませんでした。

9~12月

 このままではいけない、と危機感を抱きました。そこで、基本の知識・技能を盤石にするため、勉強の仕方を抜本的に見直しました。現代文は林修先生の講座の題材を復習し、特に解答根拠の見極めを徹底しました。古典は、単語・文法・句形の見直しをしました。世界史は教科書を熟読し、地理は早めに共通テスト形式の対策を始めることで、知識を整理しました。英語は宮崎尊先生の授業に加え、単語帳を10周して着実に習得しました。そして、大の苦手である数学は、11月までは東大の過去問を解き、特に復習に時間を割き、多くの解法の習得に努めました。12月からは、共テ形式の演習をⅠAⅡB合わせて50回以上こなし、万全と思える状態へと仕上げました。
 こうして共テ模試の点数は急上昇し、800点代へと迫る勢いでした。このとき、苦手だった数学の点数を底上げし、共テの点数で自己ベストを大幅更新した上で、2次試験へとつなげる心づもりでした。二次試験の数学では、4問中2問を完答することを目指しました。

1、2月

 迎えた共通テスト本番。文系科目は、完璧とも思える出来栄えでした。しかし、あれだけ対策した数学は自己最低の点数。総合得点は思うように伸びませんでした。さらに、直後の最終東大本番レベル模試の数学では、1問たりとも手をつけることができませんでした。数学ができない自分に東大に入る資格はない。絶望的な感触でした。
 しかし、驚くことに、結果はA判定。その要因は、英語と世界史で他を大きく引き離す高得点をとったことにありました。1年間の勉強の集大成が、英語と世界史の成績の急上昇という形で現れたのです。こうして、数学の不出来を十分に補っていました。
 そこで、作戦を変えました。数学は0完でもいい。英語と世界史で圧倒的な差をつけて受かろう。それから、数学はただ新しい問題を解き、量をこなすのではなく、過去問の復習を通して、採点者に分かりやすく伝える解答の記述を心掛けました。今までより1問ずつ丁寧に取り組む分、解く問題量は大幅に減らしました。本番では0完を想定し、解けないながらも1点でも多く手に入れようとしました。
 一方、英語と世界史には今まで以上に時間を割き、直前まで新しい知識の習得に努め、大胆に得点向上を目指しました。数学の得点を半ば諦める判断には不安がよぎることもありました。それでも、自分の決断を信じ、最後まで得意科目を伸ばし続けることに決めたのです。
 2次試験本番。案の定、1日目の数学は0完でした。そのとき、すぐに気持ちを切り替えられたのは、共テ後に作戦を変え、0完を想定していたからです。2日目の社会・英語ではいつも通りの実力を発揮しました。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試

 成績返却が早く、記憶が新鮮なうちに復習できます。各教科の成績欄での分析が詳しいです。ですから、自分の得意、不得意を見定める際にとても役に立ちます。
 東大本番レベル模試の解答用紙は、実際の試験で配られる解答用紙と酷似しています。これも長所です。本番と同じ大きさの解答欄に記述することに慣れることができました。東大本番レベル模試を何度も受けたおかげで、本番は落ち着いて試験に取り組めました。

東進リスニングアプリ

 本番の環境を想定した雑音入りの音声を聴けます。イギリス英語、インド英語など話者の発音も豊富です。スクリプトは東大入試レベルの深い内容です。東大リスニング対策に最適の、充実したコンテンツです。

東大特進コースの授業

  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

先生の授業の基本は、段落ごとの構造をとらえるパラグラフリーディングです。段落の要旨を掴む読み方を徹底することで、問題文をすばやく理解できるようになりました。英作文では、難しい単語や文法は使わず、簡潔に書く方法を教えていただけます。先生の授業は、受験勉強にとどまらず、将来の英語学習や実際に英語を話す場でも役に立つこと間違いなしです。

  • 東大現代文(林修先生)

論理的に緻密な解答の方針を教えていただけます。先生の解法をよく復習し、自分に合ったやり方で習得できれば、どんな問題文にも対応できます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が困難を乗り越えられた理由はただ一つ。得意と苦手を見極める的確な自己分析により、得点を最大化する計画を立てたことです。その計画に従い、勉強の方針を決定し、数学0完で合格するヴィジョンを立てたのです。困難に直面した際、丁寧な自己分析がそれに打ち克つ鍵となるのです。