ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

京都府 私立 洛南高等学校 卒
東京大学 理科三類

大澤 壮来さん

■センター試験得点 837点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 94 52 60 40 37 =283/440点
自己採点 95 60 40 23 37 =255/440点

■受験した感触・・・ 半分くらいの確率で落ちた……来年どうしよ……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 C 理科三類 D 理科三類 理科三類

合格までの10,000時間

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

理Ⅲを受けるということ

 私は60%受かる、40%落ちるくらいの気持ちで受けました。理Ⅲ受験はある意味で賭けです。確実に合格できる人は(20名ほどしか)いません。私は確実に受かるとは言えない成績だったので、落ちる覚悟はしていました。覚悟を決めてできるだけ悩まずに勉強しつづけることが大事だと、父が教えてくれましたが、それこそが理Ⅲを受けるということだと思います。

記録を取り続ける

 私は他の理Ⅲ受験生とくらべて、地頭の良さで勝っていたとは思いません。かといって、起きている間ずっと勉強することができるほど強い人間でもありません。しかも私はやや英語ができるくらいで、特にどの科目も得意ではありませんでした。だから効率的に勉強することを重視したんです。自分を振り返って効率的に勉強するために中高六年間私は勉強記録をつけていました。はじめは親に言われたのでやっていただけですが、高校に入るころには習慣になり、毎日記録をみて次になにをすべきか考えるようになりました。タイトルの10,000時間というのはその合計時間です。(学校の授業は含めません)決して多い数字ではないと思いますし、もっと努力している人も知っています。
 あくまで参考程度に読んでくれればと思います。学校がある普通のときの一週間の勉強量は、高1で40時間弱、高2で50時間弱、高3で60時間弱、学校がない休みの時はそれぞれにプラス10時間ずつでした。なんだそれくらいなら自分でもできるじゃん、そう思ってくれたらうれしいです。そうです、10,000時間といったって、そんなたいしたことじゃないんです。この勉強量のなかで私が大事にしたのは各科目のバランスを大事にすることでした。いつもバランスをとって勉強していたので、月ごとの勉強時間を見ると各科目の割合が高2なら高2、高3なら高3でほぼ一定であることがわかります。

「終わり」を意識する

 私が受験生活の中で最も大事にしたのは何事も終わりを考えて行動することでした。記録を取り続けながら、今月はあと何日で終わる、それまでにあれをやらなきゃ、だから今週末までには何を、そうすると今日が終わるまでには何をするべきかという風に月単位の計画を週、日に落とし込んでいき、日々それをこなしていました。(もちろん計画すべてをうまくこなすことなんてできないので、月の目標はやや大きめに、6割達成できたらいいくらいの計画を立てていました)この分野の勉強ができるのはあと何時間だろうか、この先生の授業はあと何回だろうか、過去問はあと何年分か、そういうことをかなり早い段階から意識していたのでひとつひとつの機会を大切にでき、それが結果につながったのだと思います。

■東進東大特進コースについて

 東進では、中学生の頃に数学ⅠA,ⅡBの講座を、高3では通期講座で苑田尚之先生の物理を、東大特進で林修先生の現代文の講座を受講させていただきました。いつでも自分の好きなタイミングで授業を受けることができることがおおきな利点でした。中学生の時はやることもなく暇だったので、その時期にのびのびと数学を先取りできたおかげで高校になってからも基礎がしっかり固まっており、発展的な数学を学ぶ上で大いに役に立ちました。数学の基本的な操作で悩むことはあんまりありませんでした。苑田先生の物理は高校では簡単にするために教えられていないことも丁寧に教えてくださり、物理を深く理解する助けとなりました。発展的な内容も多く一度では理解できないことが多く、ほとんどの苑田先生の講義を移動時間なども活用しながら2回以上は観ました。林先生の現代文の授業では文章の論理構成をきっちり把握する練習をさせてくれ、どの部分が要素として必要か、どの部分が不必要なのかを見極め方を教わり、おぼろげながらも現代文を解くという作業がどういうものなのかがわかるようになりました。直前期まで現代文対策をまともにしていなかったので、東大特進の講座を2月にまとめて視聴しました。東大特進に入っている方は、オンライン視聴で申し込んで、自分の好きなタイミングでみるというやり方がおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期は、なんでも相談できてお互いに応援しあえて、一緒に高みを目指して勉強してくれる友達や先輩、後輩が一人でもいるとすごく楽です。私も自分の合格は先輩、同期の友人、後輩達のおかげであると思っています。
 入試が終わり、合格が決まると、意外と手続きや挨拶が忙しいです。勉強以外のことをなんでも親御さんにしてもらっている方は気を付けてください(笑)