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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

橋本 慶さん

■センター試験得点 809点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 65 94 33 49 51 =292/440点

■受験した感触・・・ 数学が難しい。(2回目) でもまあみんなできてないっぽいし何とかなるやろ!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 B 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B

基礎固めによる自信

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 最初に断っておきますが、私は合格者の中でも極端に勉強していなかった人間だと思います。しかし、何とかなるという自信だけは、人一倍ありました。二次試験が終わってからも、合格しているという自信がありました。今から考えると、努力に裏付けられない自信というのは非常に恐ろしいものです。楽観的過ぎたとも思います。
 そのような人間が書いているため、この体験記は多くの人の勉強法とはかけ離れているかもしれません。参考にするもしないも人それぞれです。そのつもりで読んでいただけると幸いです。

高3まで

 私は中1の時にある委員会に入って以来、生徒会活動に入り浸っていました。あまりにも多くの委員会に入り、よくキャパシティがオーバーしなかったな、と思うのですが、なぜかやれていました。自主勉強をほとんどしていなかったからでしょう。東大受験については中学生の時から考えており、高1の時に東大特進コースの事を知ってからは、大阪校でいくつかライブ授業を受けるようになりました。高2になる頃には母に、そろそろ受験について考えなさいと言われてしまいました。しかし、それでも生徒会活動にはますますのめりこむようになり、高2の夏ごろには生徒会選挙に立候補して当選し、ますます自主学習をしなくなりました。高3からは塾に通う教科を増やしましたが、生徒会活動の集大成ともいえる文化祭が6月にあったため、それまでは相変わらずの生活を送っていました。

文化祭以降

 6月の文化祭が終わると、無事生徒会活動を引退することができました。しかし、それまで自主勉強をほとんどしていなかった私は、何をすればいいかわからず、とりあえず家にある問題集を惰性でやる、といった勉強法になってしまいました。夏までに受けた数々の冠模試で、ほとんどすべてでA判定をとっていたことも、油断に追い打ちをかけました。しかし、怠けたつけは帰ってくるもので、秋の冠模試でC判定をとってしまいました。後から考えると恐ろしいのですが、私はこの結果に対して勉強法を変えることもせず、前述のとおり、何とかなると思っていました。

入試期

 共通テストや二次試験を受ける際もほとんど緊張することなく、終始楽観的でした。今から思えば模試を多く受けてきたことで模試慣れしていたのかもしれませんが、得意科目である数学が共通テストでも二次試験でもあまりできなかったにしては、楽観的過ぎたと思います。

振り返り

 この体験記を書くにあたって、なぜこのような勉強法でも合格することができたのかを考えてみました。それは、中学でも高校でも、学校の授業はしっかりと受けていたから、だと思います。勉強をするときに重要なことは、基礎を固めることです。学校の授業は、まず基礎を固めることを目的としています。これはどの学校であってもそのはずです。東大は特に顕著だと思いますが、ただただ演習をしただけで解けるような試験はまず出ません。基礎をしっかりと理解し、大学での学習につなげられる生徒を欲していると考えることもできます。私が持っていた自信は、基礎ができていたことによるものだったのかもしれません。授業はしっかりと受け、基礎を固めましょう。

■東進東大特進コースについて

 東大特進コースには高1の時から、衛星予備校には高3の時から通い始めました。
 東大特進コースでは主に、林修先生の現代文・苑田尚之先生の物理・青木純二先生の数学の真髄を受講していました。どの先生も基本を大切にした授業をしてくれたため、力をつけることができたと思います。また、東大特進コースの自習室は一つのブースが広く、使いやすいため、放課後や東大特進の授業がある日などに利用していました。
 東進衛星予備校では、過去問演習講座を利用していました。添削指導では、問題の解き方だけでなく、答案の書き方なども教えてくれ、非常に役立ちました。また、衛星予備校の校舎は家から近いため、家で集中できないときに自習室として利用していました。他にも第1志望校合格を目指す生徒がたくさんいるため、緊張した空気の中で効率よく勉強することができました。
 東大本番レベル模試は、高2の時の東大入試同日体験受験から、毎回受験していました。同じ科類の合格を目指す人の中での位置が一目でわかるため、いい目安になりました。また、復習をしっかりすることで、より力をつけることができました。東大特進コース大阪校では、東大本番レベル模試の成績優秀者を校舎に貼り出していたため、強い刺激を得ることができました。
 東大リスニングアプリや東大化学高速マスターも利用していました。電車での移動時間など、まとまった時間が取れないときに少しずつするだけでも力をつけることができました。特に東大化学高速マスターは、時間が足りないと言われる東大の理科の試験で、少しでも解く時間を短縮するのに役立ったと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 学習面でのアドバイスを書く方は他にも多く、重複してしまいそうな気がするので、ここでは入試当日のアドバイスを書きたいと思います。といってもこれを読んだ方が入試の際に覚えているかはわからないですが……
 入試の時は緊張しがちです。なので、できるだけ普段の力が発揮できるような環境を作りましょう。同じ学校の人が受験している、という時には、休み時間にその友達と少し話すと結構気分が楽になります。ただし、終わった試験の話はNGです。また、普段座布団を使用している方は、絶対に試験会場にも持参しましょう。私も試験中に使用しましたが、椅子が堅かったので楽に受験できました。
 集中力を持続させるために、ガムやチョコを持参するのもいいと思います。また当日の朝は、疲れない程度に歩きましょう。