ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

竹林 悠さん

■センター試験得点 852点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 91 40 52 43 32 =258/440点
自己採点 90 45 55 28 40 =258/440点

■受験した感触・・・ 数学と理科にボコボコにされた。正直厳しいと思っていた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 C 理科三類 C 理科三類 C 理科三類 C

諦めたらそこで試合終了ですよ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 中高一貫の中学校に入ってから漠然と東大については考えていたものの、6年という長いように思える時間にかまけてずっと趣味に没頭して、勉強をおろそかにしていました。何事もそうだと思うのですが最初はやる気があるものの、結局はなあなあになってしまうもので、私も最初は一か月前くらいから考査も勉強し、予習復習を徹底していたのが、時間が経って新しい環境に慣れてくると勉強しているように見えて、実は集中していなかったり、スマホを見ていたり、ボーっとしていたり。そんな中で、東大を本気で目指すようになったのは東進の模試でした。自分の現在の立ち位置を思い知らされ、元来の負けず嫌いな性格からか、日本一と言われる東大を意識し始め、医者になりたい気持ちと相まって理科三類を目指すようになりました。
 その時期からの勉強方法については、まず、私の場合、部活との両立が難しかったです。テニス部に中学の時から所属しており、さらに家が遠いので、帰るときにはもうへとへとで、勉強する気が起きないのが私の一つの問題でした。そこで私がしたことはメリハリをつけるということです。詳しく言うと、朝学校に行くまでは家で気が向く科目の問題を解いて、やる気を持ち、電車の中では、睡魔と死闘を繰り広げながら友達と一緒に励ましあって単語や漢字などの勉強をしました。そして、部活に行く日を絞り、その日は時間の無駄がないように勉強すると同時に部活に行った日はさっさと寝て、次の日早起きをして勉強をしました。また、次の考査で18位以内がとれなかったら一か月部活に行かないといった自分に縛りをかけることもモチベーションにはなりました。
 次に勉強の具体的な方法については、自分がこれは絶対できるというような教科はなかったため、合計で勝負できるようにしました。とにかく苦手な単元について疑問が残らないように調べたり、解いたりしつつ、飽きたときには得意な単元の難しい問題に時間をかけて挑戦すること、英語の語彙や化学の暗記分野などは電車で身につけ、そして、時々自分の目標を達成できた時は思い切って休憩をするといった感じでした。情報は先生に聞いたり友達に聞いたりして、スマホはあまり使わないようにしてました。
 こんなリズムで勉強をしていましたが、高3になってからは部活もなくなり、一時期成績が出なかったりして、また怠けそうだったのですが、最後のモチベーションは、大学に行けば天国が待ってるっておもうことと、友達の後輩になりたくないという恐怖でした。そこで焦らずにそのモチベーションを保ち続けたのがよかったのかなと思います。勉強の仕方も、そのころには変わっていて、苦手な分野をやるよりは一旦すべての分野は完成していたので、ひたすら問題を解いていました。
 受験全体を振り返って、何がよかったのかを考えると、おそらく、最後まで受かると信じ続けて勉強し続けたことでできた自負だと思います。模試の結果が悪かろうがスランプに陥ろうがあきらめずに頑張ったことは裏切りませんでした。

■東進東大特進コースについて

 東進に関しては、私は東大特進に所属し、東大特進の授業、東大本番レベル模試、過去問演習講座、AI予測問題講習、東進リスニングを利用しました。
 東大特進の授業については、主に青木純二先生の数学の真髄、林修先生の現代文、栗原隆先生の古文、苑田尚之先生の物理を受けていました。青木先生の授業では毎回、レベルの高い良問をそれぞれの単元で解説されていたのですが、その単元も、受験生が苦手としがちな単元であったり、基礎となる単元であったりして自分も演習を積む機会として重宝しました。林先生の現代文については、すべての問題に確固とした解き方があり、疑問が出ないほど論理的に解説をしてくれて、国語の解き方が身につきました。栗原先生の古文に関しては、独特のしゃべり方で、生徒に覚えさせるためにか、歌のように覚えるポイントを言ってくださる授業が楽しかったです。苑田先生の物理に関しては、毎回原理からどう証明するかを含めて詳しく解説してくださり物理の根本がわかるうえに、授業時間を大幅にオーバーするほど繰り返し物理以外のことまで教えてくださり私の物理の力を伸ばしてくださいました。
 東大本番レベル模試は、すべてを受けましたが、やはり圧倒的に早い採点のおかげで、その問題を忘れるまでに何がどう間違っていたのかを知ることができることや、本番さながらの難易度の模試をほかの模試よりも多く提供してくださり、重宝しました。
 過去問演習講座については、私は25年分のものをとりました。直前期に10年分残して、その前に他をやるという感じで進めてました。全科目の採点をしてくれることや、その採点が早いこと、添削でどう間違っているのかが指摘してあることが、自分が東大の問題でどれだけとれるのか、自分がどういったミスをしやすいのかを把握することにつながり、ためになりました。また、ほかの人がどれくらいとれているのかを大問ごとに知ることができ、その問題が難しいのに取れたとか、簡単なのに間違えたとかわかることもよかったです。25年は意外と長いので、計画立ててやることをお勧めします。
 AI予測問題演習については、二年間分のみではあるものの、過去問演習講座の良いところに加え、直前期、復習一辺倒にならずに新しい問題としてふれることができるのがよかったと思います。
 東進リスニングアプリについてはいつでもスマホで東大レベルの音源を聴けるのがよかったです。個人的に雑音ありの音声は重宝しました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 試験は一発勝負で、絶対受かるもありませんし、絶対落ちるもありません。模試が悪くても無理って言われてもそこに絶対行きたいっていう意志があれば、時間さえあればどこにでも行けます。ただ、のほほんと行きたいと思っているだけでは、絶対にいけません。目的をもってそれに向かって一分一秒を惜しんで勉強し、生かせるものを生かし、時には休憩を入れて、メリハリをつけて勉強を続けることをお勧めします。