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東京都 私立 武蔵高等学校 卒
東京大学 文科二類

佐藤 由啓さん

■センター試験得点 806点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 102 67 70 36 38 =313/440点
自己採点 95 60 60 30 35 =280/440点

■受験した感触・・・ 自己採点は甘めなので、なんとか滑り込めていると助かる。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 C 文科一類 B 文科一類 B 文科二類 C

自信だけは1番

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 東大文系を志望したのは高2の秋です。それまでは医学部を志望していましたが、医者について深く考えるうちに、YouTubeで手術動画などを見ていると研修期間さえ耐えられない気がして、精神科医になりたかったのですが断念しました。そこで、医学の次に学びたかった法か経済が学べる文系に転向しました。金銭的負担や日本の最高学府であること、進学選択で迷っている法か経済か選べることを考えて、即座に東大に決めました。漠然と文一を目指していましたが、直前期に経済への興味が増したので文二にしました。

勉強面

 英語は高校1年生の頃には一切対策無しで素の英語力のみで英検準1級に合格できる程度の力はありました。中学生の頃から学校で真面目に授業を聞き宿題をやっていたことが功を奏しました。英語は最もテクニックが関係ない科目なので中学生の頃からの積み重ねが大事だと思います。それに加え、高校では音読を重視して習った英文を復習しまくり、それがリスニングにも役立ちました。模試ではマークミスなどで落としていたので、そこは気をつけた方がいいと思いますが意外と本番はミスりません。
 数学は、一対一の解法ではなく、俯瞰的な視点での学習を心掛けました。
 たとえば方程式や不等式の問題であれば、
  • 因数分解や解の公式で積の形=0を作り出す
  • 定数分離、直線分離をする
  • 解の配置でガチガチのグラフ考察
 に大きく分かれ、上から順に考えていくことになります。当然3次式で1次式と2次式に因数分解できれば、グラフでの考察は2次式のみになり、3次式では大抵キツくなる解の配置も圧倒的に楽になります。こうした視点を言葉で説明できるレベルで習得できたことで、高校2年生までは記述模試で安定した高得点が取れるようになりました。
 現代文は、大きく崩さず安定させることが重要です。そのためには読めた読めないといった内容理解に左右されないように、本文コピペ能力をあげることが大切だと教わり、それを実践するようにしました。古文ではSVOを補って訳すこと、漢文では音読を通したリズム慣れで速読することに取り組み、それが本番で活きてきたと思いました。
 問題は文転した際全く手をつけていなかった地歴でした。世界史は通史を高2の末までに終わらせることを目標にし、その後は徐々に論述対策も進めました。地理は高3の夏まではほぼ放置状態で東大模試の偏差値も50を切ることが多かったのですが、秋に1週間ほど過去問を3年分解く週を設けたところ、東大即応オープンで地理15位を取ることができ、その後は割と安定しました。

反省点

 結局各教科効率よく、安定した成果は出せていたと思いますが、余裕の水準に持っていけず地歴もおそらく惨憺たる結果となったのは、勉強時間が圧倒的に不足していたからだと思います。高3に入ってから平均すると1日2時間程度しか出来ていなかったように思います。特に、6時間くらい勉強する日がある一方、そこから2日間何も手につかない日があり、不安定だったのも記憶の定着などの面で良くなかったと思います。

委員会との両立

 高3の初めまで、生徒会や文化祭運営に携わっていましたが、先述通り結局そうした活動のあるなしに関わらず勉強出来ていなかったので割と両立は容易でした。

■東進東大特進コースについて

模試

 東大本番レベル模試は本当に素晴らしかったです。まず、返却が非常に早いです。私は早く結果を確認したくてたまらず、うずうずしてしまうタイプだったので、東大本番レベル模試はすぐ返ってくるので、復習もしやすかったです。

リスニングアプリ

 リスニングアプリもよく利用しました。私はリスニングが苦手でしたが、このアプリで選択肢を早く読む癖と、該当箇所の選別ができるようになった結果、本番のリスニングは1問ミスでした。本当に感謝しています。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私の体験記をここまで見てくださった方であれば、私がいかにテキトーな受験生活を送っていたかがおわかりいただけると思います。それでも本番で合格まで持って行けたのは、自信を持ち続けたからです。自分が落ちることは想像も出来ないと思い込むことにしました。周りの方には大変失礼ですが、入試本番では周りの人の中で私が1番だと思って挑みました。B判定あたりのボーダー付近では本番のメンタルが結果を大きく左右すると思います。勉強を沢山するのに越したことはありませんが、自分なりにやってきたことを他人の勉強量と比べすぎず信じ切ることを大切にして欲しいです。