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東京都 私立 開成高等学校 卒
東京大学 理科一類

太田 雅啓さん

■センター試験得点 828点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 76 39 43 47 38 =243/440点
自己採点 75 15 50 35 35 =210/440点

■受験した感触・・・ 数学0完でも受かるぞ〜

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

理転体験記

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志望するまで

 元々海外大学を志望していたのですが、高1の時にコロナ禍で留学できず、東大受験を決意しました。元々経済学に興味があったため文二志望だったのですが、紆余曲折を経て高2の冬に理転して理一に志望変更し、数Ⅲ・理科にほぼゼロスタートで挑むこととなりました。以下、科目別に取り組んだことを書こうと思います。

国語

 現代文は林修先生の授業をとっていました。林先生の授業については後述します。古漢は学校の勉強だけでなんとかしました。

数学

 最後の最後まで苦手科目でした。共テ後に危機感が限界突破して初めて真面目に取り組むようになったのですが、解けなかった問題の方針や解答の書き方をちゃんと復習するようにしたら、実力が上がっていく実感があったので、もっと早くやっていれば違ったのかもしれません。いずれにせよ本番は0完なので他の人の体験記を参考にすると良いと思います。

物理

 学校の授業は真面目に聞いていたので、すぐに得意科目になりました。物理の問題は、高校範囲という足枷があるために、数学と違ってあまり種類が多くないので、分からない問題にであったら周辺分野も含めて復習し、2度と同じ問題で間違えないように潰していくのが良いと思います。また、受験生として公式は覚えなきゃいけませんが、同時になぜその公式が使えるのか、問題を解くときに説明できなければなりません。公式(保存則)は使う上での条件や導出方法とセットで覚えましょう。

化学

 高3の12月でやっと全分野一周するカリキュラムだったので、大変でした。12月は共テそっちのけでひたすら構造決定をやっていた気がします。量が多い代わりに問題は単純なので物理で時短して化学にどれだけ時間をかけられるかが重要だと思います。私は物理の方が早く完成したので、化学が履修し終わるまでの間物理はとにかく時短を極め、最終的には物理65分で50点、化学85分で40点で安定するようになりました。今年はそういうわけにもいきませんでしたが(笑)。

英語

 東大受験生が最も取り組まなければならないのが英語です。点数が安定する上に、理系科目は近年難化傾向にあるため差をつけ辛く英語が合否をわけることが多いです。また、英語は一番最後の受験科目なので得意にしておくと精神が安定します。私は高2で英語が完成して90とれるようになったのですが、高3の共テ終了後まで放置し続けたため、本番は悲惨なことになってしまいました。リスニングは、直前1ヶ月に1.5倍速で聴き続けたおかげで本番はめちゃくちゃゆっくりに聞こえました。ただ、理一の名字がア行で始まる人達は、法文という校舎に入れられます。私は法文2号館の400人教室に入れられたのですが、反響がうるさく、環境は最悪でした。どうしようもないことですが、私と苗字が似ている人は覚悟しておいた方がいいと思います。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 東大特進で林先生の現代文の講座を高3の1年間受講していました。林先生の授業は「革新的」や「カリスマ」というよくある予備校の謳い文句とはいい意味で対極にあり、現代文を解く上で突飛な解法は必要ないということを気づかせてくれます。現代文は得点が上がりづらく、理系受験生はは捨てがちですが、1年間受講すれば30点前後で安定するようになりますし、数学をほぼ捨てていた私に取っては捨てられない科目でした。授業の復習をしている時間は理系受験生にはあまりないので、授業中に「なぜこの要素を落としてしまったのか」ということを考えながら聞いて、授業内で完結させるのが良いと思います。

東大本番レベル模試

 返却が早いのは、ありがたかったです。採点に関しては、試験〜返却までの期間が東大本試と同程度なので結局同じくらいの質なんじゃないかなと思います。

その他

 東進過去問データベースを利用していたのですが、色んな大学の過去問がかなり古い年度まで解説付きで載っていてかなり便利です。暇になったときに、東大の昔の理系数学や東工大の物理の過去問をやり込む時にお世話になりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期はどうしても自分を追い込んでしまう時期です。意識的に自分を甘やかし、睡眠・食事・適度な娯楽は欠かさないようにしましょう。受験勉強に意味を見いだせなくなり苦しむ時期もあると思いますが、1年弱の期間、1つの物事に専念して努力するという経験は間違いなく貴重なものです。ある意味実験期間と捉えて頑張ってください。