■センター試験得点 836点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
75 |
+ |
54 |
+ |
44 |
+ |
42 |
+ |
44 |
=259/440点 |
自己採点 |
78 |
+ |
70 |
+ |
40 |
+ |
18 |
+ |
40 |
=246/440点 |
■受験した感触・・・ 物理やばいけど多分受かる というか受かってほしい
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
B |
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理科一類 |
A |
理科一類 |
B |
方法論序説
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私が東大を志望したのは、いわば惰性でした。高校1年生の1学期、私はまだ大学受験について何も考えてはいませんでした。学校が始まってすぐの面談で、担任の先生が私に「東にするか都にするかどっちなんだ」と尋ねました。つまり、東大と京大どっちを志望するのかということです。その時はただ、東大を目指していれば、京大に行きたくなっても大丈夫だろう。そう考えて「東でお願いします」と答えました。それから、諦めることも、新たな志望が見つかることもなく、ここまでやってきました。
上記のように、惰性のようなもので私は東大を受験しましたが、確かに自分なりの方法論を構築して勉強を進め、そして結果を出しました。また、その方法論は自分だけの物でありますが、構築の過程は自分だけにとどまらずある程度普遍的であると考えています。以下では、そのことについて説明しようと思います。
その方法論というのは、主に能力を利用する方法に関するものです。まず前提として、能力よりそれを利用する方法が、大学受験においては大切だと感じています。ここでいう能力とは、計算の速さや一度にこなせる情報処理の量などのことです。なぜ能力より方法が大切なのかといえば、能力は短時間では伸びない上、逆に低くなることもないからです。方法は意識によってすぐに変化させることができます。例えば、最寄駅から家まで自動車と自転車で競争することを考えてみます。自動車と自転車で直線を走った場合、間違いなく自動車のほうが早いのですが、町中を走ることを考えた時、自転車が最短距離を取り、自動車が遠回りをした場合では、自転車のほうが目的地に着くのが早いこともあるでしょう。この場合では、自転車と自動車には不変の格差があるわけです。自転車で早く行くためには、どの経路を通るか、また、その経路をどう選ぶかということが重要になります。同様のことを、入試数学について考えると、何の問題がでるかはわからないため、解法もわかりません。しかし、どの解法を使うか選択する方法を洗練しておくことについては、意味があると思います。また、自分が犯しやすいケアレスミスを事前に把握し、それが起きないような解法を選択するということもできます。
最後に、実際に方法論を構築する上で私が気を付けていたことを書きます。それは、方法論が可能性を狭めるものにならないようにするということです。それは、断定をするべきでないと言い換えることができます。正しく伝えるのは難しいのですが、例を挙げれば“however”という単語には逆説の用法があり、一般論と筆者の主張を対比させることによく使われます。だからといって、“however”の後に筆者の主張が来るので、その部分を要約に組み込むという方法論を作ってはいけないということです。
■東進東大特進コースについて
東大特進では東大現代文を2年次から受講し、3年次には東大現代文、東大物理、東大化学、数学テストゼミを受講しました。東大現代文を受講することで、現代文という指針の立ちにくい教科について、林修先生の頭の動かし方や答案を目標に据えて、先を見据えた勉強ができました。また、上記のように方法論を構築できたのは、2年次の講義において、「方法論を自覚せよ」という話をされたことが一つのきっかけになりました。東大物理については、受講し、内容を咀嚼するのに時間はかかりましたが、物理をより高い次元から見渡すことができるようになり、非常に有意義だったと感じています。東大化学、数学テストゼミでは、良質なテキストによって演習量を確保できるため、方法論を実践の中で発展させ、無意識下でも利用できるようにする訓練として利用することができました。
東大本番レベル模試については、良質な問題を時間を測り、本番に似た緊張感の中で解くことができるという点で、役に立ちました。また、回数が多く、頻度が高いため、自分の立ち位置を見定め、合格までの計画を修正する事ができました。
最後に、東大特進コースのスタッフについては、定期的に電話をいただき、現状報告をすると激励をしてくれるため、非常に励みになりました。また、試験本番の宿舎や、食事など気がかりな点を質問すると、答えてくれるというのは安心して受験勉強をすることにつながりました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
東京大学を目指すいわば同志に送るアドバイスとしては、「決断は自分でせよ」と「自分の決断を信じよ」という二つです。前者は、小さなもので言えば計画を立てたり、大きなもので言えば受験戦略を決めたり、様々な情報をもとに決断をしていくと思います。その中で、人の意見を鵜呑みにせず、自らよく考えて決断をしてください。これまで書き連ねたことも、実際には結果論にすぎません。後者については、自分で下した決断を疑って、悩み、時間を浪費しないでほしいということです。そのためにも、決断においては余裕を持たせて、想定外に対応できるようにすることが大切だと思います。