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東京都 私立 開成高等学校 卒
東京大学 文科一類

松浦 知希さん

■センター試験得点 750点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 97 31 58 40 30 =256/440点
自己採点 95 25 72 45 32 =269/440点

■受験した感触・・・ 得意の英語が壊滅気分。世界史以外出来た気がしなかった。でも諦めることだけはしなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

そうだ、リフレッシュしよう!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

高2まで

 英語を早期に完成させました。数学は典型的な問題を大量に解きました。古典は句法を完成させましたが、単語は100語くらいしか覚えられませんでした。社会、現文はノータッチで学校の定期試験も一夜漬けでした。

高3以降

  • 英語(目標95)

得意。週1で春から過去問1年分のセットを解きました(全部で30年分くらい)。リスニングは得意にすると確実に取れるようになるので毎日PODCASTなどでニュースを聞くのが大切です(私はDaily News Articleを聴いてました)。やらないと後悔します。共通テスト後は模試の過去問を3年分解き、高3でやった演習の復習を全てやりました。模試の点数は85〜100。

  • 数学(目標40)

苦手。週1で春から東大型問題1セットを解きました。苦手を克服しようと典型問題もを網羅した参考書を演習と並行して何度もやりましたが結局本番では全くできませんでした。ただどんな問題でも(1)を取り切れるように努力しました。過去問は5年分やりました。模試の点数は20〜50。

  • 国語(目標65)

普通。現代文は苦手意識があったので林修先生の授業を受講しました。復習はほとんどしませんでしたが、予習と授業には集中しました。共通テスト後にようやく文の構造を把握することができるようになりましたが本番は内容が難しくてあまり活かせませんでした。模試の点数は25〜30。

古典は高2で句法を完璧にして安心してしまい、夏までほとんどやりませんでしたが、週1で問題演習をする方が良いと思います。秋以降も時間がなく2週間に1年分ずつ演習をしていました。単語は共通テスト後に300語をやっと習得しましたが、完璧ではなかったです。模試の点数は30〜40。

  • 社会(目標 世界史45 地理40)

世界史は高3までゼロでだったので、5月から通史をはじめました。9月頃にようやく通史が終わり一問一答を始めましたがもっと早く始めるべきでした。過去問は30年分やりました。模試の点数は夏が20冬、秋が40。

地理も高3までゼロだったので、5月から参考書を始めました。地理は正確な記述がとても難しいため問題演習に集中し、解答例の上手い表現を盗みました。9月以降に過去問をはじめ30年分を2周しました。しかし最後まで得意になりませんでした。模試の点数は夏が20、秋が30。

その他

  • 息抜き

私は高3の夏休みに勉強に疲れてきたため、弱点はまだまだありましたがリフレッシュする様にしました。虫捕りに行ったり映画をみたりしました。秋以降もプールに行ってました。1月以降学校がない時期は毎日30分散歩をしました。『健全なる精神は健全なる身体に宿る』。

  • 試験本番について

受験生の中にはお腹を下しやすいという人も多いと思います。私は早稲田の試験でお腹が痛すぎたため全く集中できませんでした。そのため東大では2日間合わせて15回トイレに行きました。数学の試験中でも、3人席の真ん中でも、躊躇わずにいきました。私と同じような人は、薬を机の上に置き、躊躇わずにトイレに行くべきです。受験本番、周りの目は一切気にしなくていいです。また、普段から本番通りに練習するというのも大切です。本番は近くの人の動作全てが気になって全く集中できないという状況になることがあります(私はなりました)。その様にならないためには普段の学習から一瞬で集中するスイッチをオンにできるように心がけるといいです。あとは、東大の椅子は硬いし机は狭いので、座布団を持っていき、解答用紙は机に入らないので折ると良いかもしれません(解答用紙は東大本番レベル模試の解答用紙と全く同じです)。

■東進東大特進コースについて

 世界史と現代文を受講していました。
  • 世界史

荒巻先生の第一問解説は圧巻です。色々な予備校の解答例を見ましたが、出題者の狙いを荒巻先生ほど的確に捉えている人はいないと思います。ただ、受験生が本番その場で思いつくのは少し無理があるので、先生の思考回路を学ぶことに集中するのが良いと思います。地域史なら政治宗教……などといったことです。授業に参加するときは予習課題をやらないと全く意味がないです。そのため時間がなくても予習問題の分野の通史、暗記は確実に行い、回答も書きましょう。私は通史が追いつかなくて苦労しました。また、先生がよくおっしゃることですが、単語は文章で覚えましょう。教科書の記述をそのまま覚えるのが、第1問、第2問に効果があります。

  • 現代文

私にとって林修先生の授業は初めの頃はついて行くのさえ厳しく、苦手意識が12月ごろまで抜けませんでした。しかし、先生の問題の解き方のプロセスを繰り返し模倣したことで、共通テスト後にようやく文構造の把握を習得しました。点が取れる、という絶対的な自信をつけたいなら先生の授業を受けるべきです。

  • 東大本番レベル模試

年に4回もあり、定期的に自分の実力を測ることができる良い機会です。またすぐに成績が返却されるため自分の弱点分野を精査できます。最終は2次試験の直前にあるため受けるか迷うという人も多いと思いますが、共通テストぼけを解消するのに役立ちます。最終の結果が良いと長い長いラストスパートへの励みになります。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 合格するために全てを犠牲にする必要はないです。他の受験生はいつも勉強してるのに自分はスマホを見ていて受かるわけがないと思うかもしれません。確かに東大の受験生は優秀な人が多いですが、欲求を全て押さえつけて勉強することは不可能です。適度に休息を挟み気楽に勉強してほしいです。また自分で学習する時間がほとんどとれないと焦っている人もいると思いますが、結局わずかな時間を有効活用できる人が合格します。私はしっかり睡眠時間をとり、食事やお風呂の時間はゆったり過ごしました。周りに遅れをとっているからといって焦らず、自分の立ち位置を把握して、目標に向かって一歩ずつ努力してほしいです。健康第一で頑張ってください。