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福井県 県立 藤島高等学校 卒
東京大学 理科一類

中島 郁也さん

■センター試験得点 818点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 78 46 36 33 31 =224/440点
自己採点 70 60 20 10 35 =195/440点

■受験した感触・・・ 数物の難化やリスニングの聞きづらさのために合格の希望が薄れた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 B 理科一類 B

反面教師な体験記

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大に行きたいと思ったのは、特に行きたい所・やりたい事が無かったからとりあえず、というかなり消極的な理由でした。それでも、高1の時は成績も模試の判定も悪かったので受かるとは思っていませんでした。その状態から合格できたことも未だ信じられてはいませんが、以下では合格までの生活や勉強について述べようと思います。

高校での生活

 1年生の頃は、まだなんとなくで志望校を東大と書いていただけでした。勉強も休校期間は全く、授業開始後も定期テストのための暗記以外しておらず、ずっとネットで動画を見ているだけのかなり怠惰な生活でした。2年生では、学校の中の難関大志望者の集まるクラスに所属し、本当に東大を目指すことを決めて物理や化学の勉強をかなり進めました。また、この2年間を通して英語ディベートをする部活に所属していました。部活を引退して3年生になると、苑田尚之先生を知って授業を受けてみたいという思いが強まり、塾や予備校の力を借りないという考えを変えて東大特進コースに所属しました。理科については問題集や東大特進を通じてかなり勉強しましたが、他の教科については共通テストが近づいた12月になってやっと勉強を始めた程度でした。

各教科の勉強について(東大特進以外)

  • 国語

2年生の時から学校で古文単語帳が配られ、単語の小テストがあったことが単語を覚える機会になりました。また、漢文の句形も定期テストのおかげで古文単語同様覚える事ができました。一方で現代文については特に勉強をしなかったです。また、過去問は利用しませんでした。

  • 英語

英語ディベートが相当力になったと思います。相手のスピーチを聞く中でリスニング力が鍛えられた他、準備型では原稿を書く必要があり、そこで英作文や語彙の力を高められたと思います。また、授業での継続的な演習や、東進のアプリの使用はかなり有用だと思います。特に東進のアプリについては、移動中などにサッと解くこともできるので、受験に行く新幹線でも利用しました。過去問は授業で扱った第5問を数年分と、入試前日にやった1年分以外は使いませんでした。

  • 数学

問題集は一部の範囲を除き使用せず、学校の授業のみで学習を進めました。その上、1年時は定期テスト範囲の問題集もやっていなかったので、後に整数や確率への苦手意識が強く残りました。また過去問は直前期に6年分ほど演習しました。

これを読む方々には、数学に関しては定着まで時間がかかるので、これを反面教師にして1年時から計画的に学習を進めることが必要だということを認識してもらいたいです。

  • 物理

3年時には東大特進で物理を取った他、直前期には過去問や東大模試の過去問などを利用して演習を進めました。合計で10年分ほど解いたと思います。

  • 化学

2年時は学校で配られる問題集を解きすすめ、冬には問題集を購入して3年生秋ごろまでに3周ほど解き進めました。無機の知識の定着のためにはこの周回がかなり役立ったように思います。また、有機については学校の授業で反応機構や細かい原理まで先生が教えてくれたことがかなり役立ちました。

  • 日本史(共通テスト)

学校で配られた問題集と、東進の一問一答を繰り返し使いつつ、教科書を読むことで知識の定着につながりました。

■東進東大特進コースについて

 主に東大特進・東大本番レベル模試・AI予測問題演習・リスニングアプリを利用しました。

東大特進

  • 東大物理

自分で勉強していて「解き方」を考えることに終始してしまいがちでしたが、苑田尚之先生の講座を受けてその見方を大きく変えることができました。全範囲がカバーされるわけでは無く、熱力学・原子は全て、他の分野は一部は授業が無いため、その部分については自分で演習を通じて完成させる必要がありますが、その欠点を考えても十分なほどに物理の見方が変わる授業を受けられるので、よくある暗記的な物理をやってしまっている方には受講を薦めたいです。

  • 数学の真髄

問題と解き方を1対1対応させず、様々な考え方を身につけた上で東大数学に挑むのにとても役立ちました。私は受けなかったのですが、これを受講していて必要性を感じたので「基本原理追究編」の受講を薦めます。

  • 東大特進英語

これまでの復習として、共通テスト後に第Ⅳ/Ⅵ期と直前テストゼミを受講しました。精読・作文・小説を読む上での必要事項が復習できたと思います。直前期は過去問をほぼせず、このテストゼミのみで済ませました。

  • 東大古文/漢文

英語と同様共通テストが終わってから、古文は第Ⅰ期・漢文は第Ⅲ期のみ受講しました。双方とも未だ頭に入っていない知識などがあったため、直前にその知識を取り入れられた他、その他の知識の復習にも利用できました。

AI予測問題演習

 直前期の本番形式での演習のために利用しました。添削付きだったこともあり、そこに書かれるメッセージで励まされることもありました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が受験に合格したことは、一部科目の難化など正直運がかなり大きかったと思います。もしも数学が簡単で、勉強を十分にしていなかった私が点数を取れていなければ他受験者に大きく差をつけられてしまうこともあったと思います。結局受かっているからいいじゃないか、と思うかもしれませんが、どうか私のような生活はせず、早い段階から計画を立てて1つの教科に集中することなく満遍なく勉強を進めていただけると運への依存度が一気に減ると思います。また、地方の方は都会との情報や教育の差もあるかと思いますが、SNSや東進のようなインターネットを通したサービスを上手く使っていくことでその負担もある程度は減らせるかと思います。