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神奈川県 県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京大学 文科二類

西 啓太さん

■センター試験得点 734点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 68 54 50 41 42 =255/440点
自己採点 70 50 60 35 25 =240/440点

■受験した感触・・・ 数学の感触は良かったけど、地理が何も分からず頭が真っ白になった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 A 文科二類 C 文科二類 B 文科二類 C

逃げ切り合格

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私はいわゆる逃げ切り型だったと思います。高1、高2までは調子が良かったのですが、高3からは成績の伸びが停滞し、なんとか最後まで持ちこたえた形です。ここでは具体的な勉強法よりも、どういうことを思って勉強していたかを中心に、時期ごとに振り返っていきたいです。私のようなタイプは他にもいると思うので、そのような方々の一助になれば幸いです。

高1・高2

 高1の頃は数学をガツガツ解き進めていました。高1の1月までに数ⅠAⅡBを一周できていたのはかなり大きかったと思います。英語も文法問題集を何周かして、MARCHなど私大の過去問を利用して英文読解の経験値を重ねたりしました。この時期に英数でアドバンテージが取れたのが後の助けとなりました。高2では休校期間を利用して、英語や古文の読解をガツガツやりました。また、数学の問題集を周回し、過去問も触り始めました。高2の内に英数国がある程度固まってるといいイメージです。この時期は周りの人たちも勉強していない人が多いので、どれだけ早く勉強に手をつけられるかが大事だと思いました。

高3 1学期

 高3になって強く受験を意識するようになり、社会を本格的に詰め始めたり、学校の授業の復習にも力を入れるようになったりと、やることが増えて忙しくなりました。忙しい中でも「これだけはしっかりやろう」という最低限のラインを決めとくといいと思います(予習復習はしっかりやろう、とか)。文化祭シーズンは勉強そっちのけで文化祭準備に熱中したりしていました。少し勉強が手薄になっても数週間程度なら、最低限のラインをこなしていれば大丈夫だと思います。6月の東大本番レベル模試はうまくいき、それまでは自分の勉強の進捗をはかる機会が無かったので「自分の勉強は間違ってなかったんだな」と安心したのを覚えています。

高3 夏

 夏休みの前半には東大特進コースの授業を固め、集中的に演習を行いました。特に林修先生の第Ⅲ期講座は思い出深いです。夏休み後半には時間をたっぷりと使って過去問をガツガツ進めました。特に地理・日本史は最新数年分を残して、解けるだけ解いておいたほうがよいです。秋冬にはどんどん余裕がなくなって解く時間がだんだん無くなってくるからです。
 夏の東大の模試では両方A判をいただきましたが、調子に乗っていたためか、8月の東大本番レベル模試で判定が下がりました。特に春~夏にかけて滑り出しが好調な人は、良い判定を取っても油断しないようにしましょう。
 あとちなみに、遊ぶなら夏が最後です。夏休みのうち数日は遊んでいいと思います。

高3 秋

 夏の反省を受け真面目に勉強しました。ここまでくると受験勉強することに慣れてきて、受験勉強がある種のルーチン化してしまうと思います。効率が上がるのはいいことなのですが、復習の精度が下がるなど勉強の質が下がらないように一度立ち止まって勉強法を再点検するのが良いでしょう。秋の模試はAとかBとかの狭間で行き来していました。

高3 冬

 共テの勉強を始めました。正直共テは苦手で、12月は二次そっちのけでガッツリ共テ対策していました。周りには「共テ対策なんてしなくていい」と言う人がいると思いますが、配点が低いとはいえ共テが低いと萎えるので対策してもいいと思います。共テ後の最終東大本番レベル模試は共テボケ解消に最適なのでオススメです。ここでの判定は悪くても気にしなくていいと思います。直前期は苦手科目の演習を中心に行いました。この科目で○○点とる、というシミュレーションをリアルに行って目標点を取る練習を重ねると良いと思います。

■東進東大特進コースについて

国語

 林修先生の「東大現代文」は高2冬から全講座をとり続けました。今思えば当時はひどい答案しか書けませんでしたが、この講座での訓練を通してまともな答案が書けるようになってきました。先述しましたが、特に高3第Ⅲ期講座は3日連続でつらいかも知れませんが、終わってみればいい思い出になります。あの講座が「あの夏が全てだった」と言われる理由が、今振り返って分かる気がします。栗原隆先生の「東大古文」では、古文の様々な重要事項を歌やイラストで教えてくださり、強く印象に残りました。

数学

 青木純二先生の「数学の真髄」を受講しました。「数学ができる人はこういう風に頭を使っているんだな」ということを講義を通じて知ることができました。参考書などにはなかなか出てこない同値や存在条件などを学ぶことができました。

地理

 村瀬哲史先生の「東大地理特講」を受講しました。指名制で生徒側にも考えて答える機会があり、また先生の分かりやすい解説のおかげで、扱った単元・トピックに関しては入試本番まで忘れないくらい強く印象に残りました。板書もきれいで、問題に対するポイントが分かりやすくまとめられていてよかったです。また添削答案には先生からの激励のメッセージもいただき、その後の受験生活のモチベーションになりました。

 あと東進の本番レベル模試の解答用紙は本当に東大の本番にそっくりです。東大の入試本番では模試を受けている気分になりました。また、東大特進コースのスタッフさんには直前期に電話をいただいて会場について教えてくださったり、合格後も第二外国語について教えてくださったりなど、大変お世話になりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験期はずっと「受験生活長いな」と思っていましたが、終わってみれば本当にあっという間に感じます。時間は思ったほどないですし、今できることを今する、ということが大切だと思います。今好調な人も、この先受験期に近づくにつれ、自分が思うように伸びなくなり、周りの人たちは急に伸びてくる、というようなことがあるかも知れません。そんなときも今できることをして、なんとか乗り切るしかないと思います。初期に好調な人は、それまでに努力してきた貯金が多いということなので、その貯金を無駄にしてしまわないよう勉強を継続してほしいです。