■センター試験得点 760点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
83 |
+ |
43 |
+ |
61 |
+ |
44 |
+ |
32 |
=263/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
45 |
+ |
60 |
+ |
40 |
+ |
20 |
=235/440点 |
■受験した感触・・・ 地理以外は大きく失敗をせずやれるだけのことはやったと思った。ただ、全体的にかなり難化したように感じたので不安だった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科三類 |
B |
文科三類 |
B |
文科三類 |
B |
文科三類 |
A |
受験勉強で大切な姿勢
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大受験を意識したきっかけ
中学3年生のときに模試を受験したことです。私は中高一貫校に通っていましたが、その頃の学校の定期テストで一桁台の順位だったため東大を目指せるのではないかという意識が芽生えていました。
受験への切り替え
本格的に「受験のための勉強」を意識したのは、高校2年生のはじめの時期、コロナで学校が休校となり勉強が自主学習中心になった頃でした。その期間中は、オンラインの授業で習った世界史の復習や英語の文法の基礎固めを中心に学習を進めました。休校が明けた6月頃、問題を解くだけの単調な作業だった数学の勉強に限界を感じ、東進に入学しました。そこで出会ったのが青木純二先生の「数学の真髄」の講座でした。この講座に出会わなければ私の東大合格は絶対になかったと断言できるほど私にとっては目から鱗の内容でした。実際に、東大二次試験本番の数学では、かなり難化し文系では0完の受験生も多かったと思われる中でなんとか1完することができました。
東進の通期講座である「高3生のための数学の真髄」の受講が終了してからは東大特進に切り替え、そこでの青木先生の授業を受講しつつ、所属していたバレーボール部の活動や、学校の小テスト・定期テスト対策などを並行して行っていました。
部活引退~11月頃
本格的な受験勉強を始めたのは部活を引退した高3の6月でした。そこから11月頃にかけては今の自分に不足していると思われる教科を自分で考えて、その教科を中心に勉強を進めるということを意識するようにしていました。私の場合、もともと得意で比較的模試での成績も安定していた国語と英語の学習は軽めに、得点が伸びやすそうな社会と数学の学習に重点を置きました。地理の授業が高3からだったため、地理の学習にはかなり苦労しました(地理の成績は最後まで伸ばせませんでした)。一方で、得意だった世界史では既習範囲の通史の復習を徹底し、二次試験につながる基礎をこの時期に獲得できたように思います。また、数学では今までの数学の真髄の授業でやった問題をすべて復習し、数学の二次試験を解くために必要な考え方を定着させることができました。
共通テスト直前期
当然ですが共通テストの対策に主眼をおき、予想問題や過去問の演習を中心に学習を進めました。私の場合は共通テストのみの入試で早稲田大学の政治経済学部や社会科学部に合格できたことが二次試験直前期の大きな精神安定剤となったうえ、私立大学の入試対策に大きな時間を割く必要もなくなったため、二次での配点が低いとはいえ共通テスト対策はある程度真剣に取り組んだほうが良いかと思います。
二次試験直前期
世界史の論述の対策や数学の問題演習、英語や地理の過去問演習を中心に行いました。この時期に近年の数学の過去問を解いてほとんどの年で2完できたことが数学を武器にできるんだ!という大きな自信になりました。世界史や地理は学校の先生に添削をお願いしていました。
最後に
以上の経験から私は、東大に限らず受験勉強において最も大切な姿勢は「自分で自分に必要な学習は何か考え、それを実行する」ということだと思います。自分の弱点・強みを先生に言われずとも模試等を通じて自ら把握し、それを補う・伸ばすために必要な学習を自分で設定することが、成長につながる最も着実な道といえるのではないでしょうか。
■東進東大特進コースについて
東進には主に授業の面で大変お世話になりました。特に私の合格に最も大きく寄与したのが、青木純二先生の「数学の真髄」の講座です。私の従来の数学の勉強法では、学校から配布された問題集をひたすら解くということを繰り返していました。しかし、問題数が多い割に数学の実力が定着したという実感がなく、迷っていました。そんなときにこの講座に出会い、今までの数学に対する考え方が180度変わりました。私のような悩みを持っている受験生の方は少なくない(特に文系には)と思いますので、東大特進に入っている方にはぜひ受講をおすすめしたいです。
他の教科では、現代文は林修先生、古文は栗原隆先生、英語は宮崎尊先生、地理は村瀬哲史先生の講座を取っていました。上に挙げた先生以外でも東大特進を担当されている先生方は基本的に一流の先生ばかりなので、自分に必要な講座を見極めてしっかりと受講すれば間違いはないと思います。
個人的におすすめしたいのは栗原隆先生です。プレ講座で古文は「文献学の基礎」だと仰っていたのが非常に印象的であり、文学に関心のある私にとっては非常に興味深い内容でした。講義の内容としては、徹底的な文法の理解に基づいたシステマチックな古文の読み方を教授してくださり、付録も大変充実しています。
また、東大特進のスタッフの方が英語の問題を解く順番や社会の時間配分など、具体的かつ的確なアドバイスをくださったのも非常に有益でした。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
私がこれから東大を受験される皆様にお伝えしたいのは、「本番では1つや2つのミスは必ず計算に入れておく」ということです。私の場合だと、共通テストの本番で9割とるのが当たり前だとすら思っていた国語で143点をとったり、二次試験では苦手で対策を積んだつもりだった地理の問題が全くわからなかった(地理に関しては単なる私の実力不足です)ということがありました。しかし、こうしたミスは試験場にいるほぼ全員がするものであるのも事実です。私は幸い本番ではしませんでしたが、数学の計算ミスなどは模試などで誰もが経験されていることだと思います。重要なのはこうしたミスを犯したときにどれだけ早く精神を回復できるかです。拙い文章ではありましたが、ここまで読んでくださった皆様のご健闘を心より応援しております。