■センター試験得点 781点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
69 |
+ |
78 |
+ |
23 |
+ |
49 |
+ |
29 |
=248/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
70 |
+ |
25 |
+ |
50 |
+ |
25 |
=240/440点 |
■受験した感触・・・ 1日目で自己採点をし数学で計算ミスが複数発覚して絶望した。化学の有機で表記をミスったり英語もリスニングが微妙で少し不安だった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
C |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
東大受験体験記
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
各科目の勉強法について語れるほどの事はしていないのでここでは私の受験勉強1年間の概要について時系列順に軽くお話しします。
受験勉強を本格的に開始し始めたのは高2の10月からでした。コロナ禍で力を入れていた諸々の行事が軒並みキャンセルされ、部活委員会も高2秋で終わりだったので消去法的に受験勉強を開始しました。出身の開成では高3春の運動会期間が忙しく高2・3月から高3・5月までの3か月間は勉強が殆ど出来ないことが分かっていたので、高2秋冬の間にある程度終わらせようと思い勉強を始めました。本来ならば主要二科目の英数を終わらせるべきでしたが私は自分の好きな数学物理を主に勉強することにし、結果的に高2春の時点で多少は目途を付けることができました。この5か月間の勉強では具体的には勉強時間が数物合わせて1日8時間程度。数学は課題をメインに物理は苑田尚之先生のトップレベル物理をこの5か月間で履修し終えました。結果、数学は目安としては網羅系参考書を終えた段階くらいから東大入試を6割型解けるレベルまで、物理は初学の段階からこちらも東大入試を6割型解けるレベルまで勉強し終えることができました。
次に受験勉強を再開したのは運動会が終わった後の6月中旬頃でした。その頃は化学がほぼ未履修であったことに加え、高2で英語をさぼっていた為に英語の点数が40~50点ほどしか取れなかったのでこの二科目をメインに(というよりこの二科目だけを)勉強していました。夏休みも含め秋模試までの半年間は初学の化学と英語に勉強時間の8割を投入するようになりました。結果的に年末には英語が何とか70~75点、化学も一通り履修終え35点程度は取れるようになりました。数物に関しては英語に比べて簡単に実力も落ちづらく、この段階で全科目合わせて合格平均点程度は取れるようになりました。
夏模試や秋模試、東進模試含め模試では各科目偏差値が数学物理で68~85程度、英語が48~55程度、国語化学が30~45くらいで推移していました。
国語や社会科目に関しては11月まで無勉強で学校の模試でも定期的に最下位を取ってしまい、初めて受けた12月頭の共テ模試でも偏差値が30~40(全国模試なのに)と悲惨な結果(点数は倫政が50点、国語が100点程度)を取ってしまったため、この段階から急いで勉強を開始することにしました。予想以上に自分の実力が足りないことに驚き今度はここから毎日の勉強時間の8割をこの2科目に投入するようになりました。共テ3日前から倫政の過去問を15年分解くなどかなり無謀な勉強にはなってしまいましたが、結果的に倫政は安定して95点程度、苦手だった国語も何とか160点程度は取れるようになりました。
共通テスト自体は数学が激難化、古文も難化した為に両科目で大失敗をしてしまいましたが、結果的には東大受験生として何とか許されるくらいの点数には収まりました。
元々過去問1つ1つ大量に扱っていたものの、セットとして近年の過去問を用いて演習をすることはそれ以前に無かったので、ラスト1週間でテスト慣れという名目で過去問演習を始めました。1日1年分(国語以外)過去問を解いていき1週間でだいぶ東大入試に慣れることができました。
入試本番は数学で大コケし、その上1日目に自己採をして正解していたと思っていた数少ない問題の内いくらかのミスも発覚したがために二日目のメンタルが死に、有機で構造式の表記を間違えたり英語で試験時間を勘違いしたりなど大大大事故でしたが、何とか及第点程度は取れ無事に終えることができました。
■東進東大特進コースについて
私は東進東大特進コースに在籍しており、主に苑田尚之先生の講座を取っていました。
苑田先生の講座ではトップレベル物理とその演習講座、東大物理(東大特進)を受けていました。私自身はまず初学でトップレベル物理を受講しましたが、正直めちゃくちゃ難しく1コマ消化するのに平気で3時間、理解に詰まると復習含めて5時間以上かかりました。私は地頭が良い方ではなく単に授業を聞くだけではどうにもならなかったので、他の参考書やネットで調べたり、友達と分からないところを話し合ったりしながら受講を進めていきました。苑田先生の授業は高校で扱う物理について所謂教科書に拘らず、(古典)物理全体の流れの一環として授業をして毎回楽しんで受けることができ、(偉そうな言い方ですが)大学での勉強への繋がりも見えやすいので受験で燃え尽きない為にも良い講座です。分かりやすい力学で言えば、二体問題での重心系の議論・極座標の運動方程式・コリオリ力など回転座標系についてと、名前だけは聞いたことはあるが未だちゃんと理解していないような事柄についても一から丁寧に教えてくださるので興味を持った方は是非受講してみてください。
トップレベル物理に次ぐその後の演習講座についても素晴らしく、苑田先生の講座では一番スマートで簡潔なやり方を毎時教えてくださるので受けていくたびにテストでの実践力も上がります。東大特進の東大物理は主に力学と波動、電磁気のうちコンデンサーと電磁誘導を扱っている講習形式の講座ですが、高2の際にトップレベル物理で学んだことの復習として1年かけて受講しました。初学で東大特進の東大物理を扱うのは大変な気もするので、私は事前にハイレベル物理やトップレベル物理、またはそれに類するレベルの勉強はしてから望むべきだと思います。講座自体は初学者でも大丈夫なように宣伝されていますが、どう考えても例えば電磁気に関してはMaxwell方程式についてある程度のイメージ(適当な言い方ですが)を持つ事など苑田先生の講座で扱うレベルの物理の理解は前提とされていると思われるので、事前に勉強することをお勧めします。
お勧めの勉強法は以下の通りです。
まず自分一人で受講し、その上で一旦よくわからなかった気がするところをネットや他の参考書で調べたり友達に聞いたりして一通り解決します。その後一旦ノートを閉じ、まっさらな紙に(または頭の中で)他人に説明するように授業で扱った理論の再現をします。(ノートを再現するという意味ではなく、全体の流れとして把握するということです。必要に応じて式計算も)ここでぽろぽろと分からなかったことが出てくるのでもう一度その不明点を洗いなおします。同じような事を授業で扱った問題やテキストについている復習用例題でも行います。他人と話し合ったりしていく中でだんだんと多面的に、様々な解法を身に着けていくこともできるのでお勧めです。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
好きな通りに勉強するのが一番だと思います。ギリギリの点数で受かった分際で何を偉そうな事をお思いの方も多いでしょうが、スマホの時間制限など受験勉強の為に変にむきになってやる必要はないでしょう。私自身は受験期間中一切の制限を設けずTwitterやYouTube、InstagramなどのSNSも気分転換として多用しており(1日3時間程度)、それによりあまりストレスを受けずに楽しく受験生活を終えることが出来ました。(ゲームも度々していましたがそこまでハマりませんでした。)
変に気負いせず楽しく受験勉強しましょう!