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東京都 都立 南多摩中等教育学校 卒
東京大学 文科一類

塩谷 大暉さん

■共通テスト得点 863点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 70 36 69 34 33 =242/440点
自己採点 75 25 65 35 35 =235/440点

■受験した感触・・・ 数学で取れなかったのが致命的(絶望……)。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 A 文科一類 B

過去問≧東進>>>他の参考書

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東京大学を志望した理由は、第一に周囲の人から多くの刺激をもらえそうなこと、第二に将来のプランが決まっていない自分にとっては進学選択制度があることでした。文理選択も迷いましたが、当時のニュースに触発されてなんとなくで文系にしました。
 ずっと将棋をやってきて奨励会というプロ棋士を目指す機関に所属していた(今も)ので、受験勉強を始めたのは高校二年生の冬休みからと、普通よりは遅いスタートでした。自分は器用に両立できないと思い、受験期間中は将棋は中断しました。初めての東大模試だった最終1月高2本番レベル模試はD判定でした。
 中学受験のときに、第一志望を明確に決めておらず受験した2校とも合格してからどちらに行くか非常に悩み、中高在学中も「もう一方の学校に行ったらどうだったかな……」と思っていました。東京大学以外に入学した時にまたモヤモヤする気持ちになるのは避けたいと思い、東京大学単願にして落ちたら基本的には浪人することにしました。

各科目の振り返り

 講座は東大特進のものです。
  • 国語

現代文の林修先生、古文の栗原隆先生、漢文の寺師貴憲先生の講座を受けました。古典は単語や文法事項などの基礎を抜けなく身につけることが重要だと思います。

  • 数学

他の科目に時間をかけた分、疎かにしてしまったため伸びなかったことが反省点です。結果的に合格したのでよかったですが、落ちたら数学をやらなかったせいでした。

  • 英語

駒橋輝圭先生の講座を受講して大問ごとのポイントを押さえた後は、単語帳以外は過去問くらいしかやりませんでした。リスニングに関しては毎日やりました。

  • 日本史

教科書を読み、山中裕典先生の講座を受けて添削と復習をしていればそれだけで問題ないと思います。本試の点数は微妙かもしれませんが(開示前のため不明)、模試では日本史の成績は良かったです。

  • 地理

村瀬哲史先生の本を二周読んだあと次にやるべき参考書もよく分からず、しばらく期間をあけてしまったのちに過去問にいきました。地理は時間がなければ問題と解答を見るだけでもいいので過去問を多くやった方がいいと感じました。共通テストの問題も二次対策へのつなぎにやったらよかったかもと思った頃には時間がありませんでした。

 全科目を通して参考書は単語帳くらいしかやりませんでしたが、結果的に合格できたので、手を広げなかったのがよかったのかもしれません。

直前期以降

 12月中旬ごろから共通テスト対策をやり始め、2週間前からは完全に共通テストに切り替えました。ただ、科目によっては対策不足になってしまい合計点が東大合格者平均には全然及ばず、他大学志望の友達の中でも低かったので、圧縮されるとはいえ数点分のビハインドは心配になりました。共通テストが思うように取れなくても、気にしても仕方がないので逆に頑張る一つのモチベーションにしましょう。
 共通テスト明けにやっと本格的に過去問を解き始めました。教科によって目標年数を決めて、およそ10年分ずつはなんとか消化できたかなという感じでした。弱点を埋めるための、別の勉強をする余裕はありませんでしたが、過去問を大切にこなせば点を伸ばすことが出来ると思います。地理は秋の東大模試で20点くらいだったので、そこからすると本試までにかなり伸ばせたのではないかと思います。
 当日は体調も周囲の環境も問題なく受験することができました。よく言われていることですが体調管理には気をつけて、当日何かあったら試験官に臆せず言うなど、より良いパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。

■東進東大特進コースについて

受講講座

  • 現代文 林修先生

非常に論理的な解説のため、解答に納得がいきます。プリントもあり復習もしやすいです。時間がないのであれば一部の講座でもいいので受講すると成長する気がします。ライブ授業での雑談も面白かったです。

  • 日本史 山中裕典先生

条件文をどう読み取り、どう解答を組み立てるかの解説が分かりやすく、添削も丁寧にしてくださいます。重要なポイントをまとめた板書や年表も参考になります。題材は全て過去問で、この講座を使えば自然と過去問が10年以上終わります。日本史に限りませんが、早くから過去問に触れることで教科書のどこをどれくらいの細かさで覚えるべきかの感覚を掴めます。

 他にも、英語の駒橋輝圭先生、古文の栗原隆先生、漢文の寺師貴憲先生、地理の村瀬哲史先生を受講しました。いずれの講座も興味深く、役立ちました。

東大本番レベル模試

 返却が早いので、一度自分で復習した後記憶が残っているうちに返却答案を見て再度振り返りが出来てとても助かりました。

東進リスニングアプリ

 雑音がついていたり、アメリカ英語以外の音声もあったりと、負荷のかかった練習を手軽に行うことができました。

その他

 東大生スタッフから模試の後などに定期的にかかってくる電話や公式LINEを活用することで、気軽に質問が出来て良かったです。また、直前期に温かいフォローもあり、東大特進のおかげで合格できたと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は計画をきちんと立てて実行することをせず、結局受験期を通してもその点が改善されることはありませんでした……。学習が遅れていると思った社会や、東大受験において安定させることが重要と言われている英語の方に重点を置き、比較的得意だった数学を全くと言っていいほどやらなくなってしまいました。直前期に過去問を解いたときに2完できていても、実際本試で0完だったので、やはり数学の勉強について可視化して十分な演習をするべきでした。
 初日に失敗しても、2日目に引きずってしまわないことが大事です。私は、1日目の科目の点が低くても合格している人の体験記を見てなんとか切り替えました。得点開示であとで自分の得点を知ったときに、2日目の科目についてだけは納得できるようにしたいとも思いました。
 個人的には睡眠を削ることはおすすめしません。私は最低8時間は維持していました。しっかり寝て、吸収しようという意識を持って取り組んで、過去問を大切にすればスタートが遅くても大丈夫!(でした)
 受験期は成長できる貴重な期間だと思います。楽しむ気持ちで最後まで頑張ってください!