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東京都 私立 攻玉社高等学校 卒
東京大学 文科一類

廣岡 亮志さん

■共通テスト得点 900点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 80 37 73 49 37 =276/440点
自己採点 80 30 60 50 25 =245/440点

■受験した感触・・・ 世界史できたけど英語と地理が自信なくて複雑。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 C

何も深く考えず、気負わず、謙虚に

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を受けた理由

 高1の時には日本一の東大の受験など全く考えていませんでした。しかし、2歳上の兄が合格したのを見て努力をすれば決して届かない大学ではないと思い始めました。また目指すなら日本一の大学を目指そうと思い、高2になって東大受験を意識し始めました。

各科目について

  • 英語

自分は帰国子女だったので高2までは全く英語の勉強をしていませんでした。自分の学校は中学3年間帰国子女のみで構成される国際学級があり、そのクラスの友人や兄と日常的に雑談で英語を使っていたほか、洋楽を聞いたり、英語で映画を見ていたので日本への帰国後も英語に触れる機会が多く、英語の感覚を持ち続けることができました。しかし、長い間英語の長文読解などを解いてないと試験勉強の英語の感覚は薄まってしまい、夏の東大模試で痛い目を見ました。そこからは東大の過去問を解いて学校の先生に添削をお願いするようになりました。英語は過去問演習がとにかく大事だと思います。できるだけ早めから過去問を解き、学校の先生に厳しめに添削してもらって自分の課題をとにかく見つけることのが良いと思います。

  • 数学

数学は中学時代苦手でした。しかし、学校の先生のおかげで数学をやらざるを得ない環境があったため、数学に対して“苦手=嫌い”とはなりませんでした。高校に上がってから数学で点数が取れるようになって、苦手意識は薄れていき、東大模試でも点数を安定的に取れるようになりました。数学は諦めずに解き続けましょう。計算ミスの癖は結局直前までなくせませんでしたが、これを想定して見直しをしっかりするようになりました。問題演習の際にはある先生が強調していた“意味を考える”ことを意識していました。そうすることで何が最適な解法かがわかり、解ける問題の幅が増えました。結局数学も過去問を解き、発想力、答案構成力を鍛えることが鍵だと思います。そこでどの問題を解き切るべきかなどの見極めに慣れることもできました。

  • 国語

1番の苦手科目でした。現代文については何を書いていいかわからないのが正直な気持ちです。東大特進の林修先生の授業では過去問を扱ってくださっていたため、過去問はだいぶ解くことができました。古文は絶対に推奨できるものでないですが古文単語をあまり日頃からやっていませんでした。そのため、読解は不安定でした。焦って共通テストの1週間前から古文単語帳を2周、東大の1週間前にもう一度2周しました。過去問は10年以上解いていましたが、しっかり手応えを持って解けたのは入試1週間前に演習した問題集の計5回分でした。漢文は句形を最後まで復習し続けました。古漢は共に基礎である古文単語、句形を早くから固めておき、過去問を効果的に解くことが大切だと思います。自分もこのようにしておけばよかったです。

  • 世界史

学校の先生が素晴らしく、自分も昔から世界史が好きだったので得意科目でした。世界史は流れの理解が重要だと思います。そのためにはもちろん知識が必要であり、どんな方法でもいいので印象付けて覚えることが有効だと思います。また東大の論述はとにかく簡潔さが大事なのでたくさんの知識の取捨選択が上手くならなければいけません。だからこそ、とにかく過去問を解いて論述能力を高めましょう、この一言に尽きます。最終的に20年以上解きました。また大問別の過去問演習も時間が少ないがやりたいことが多い直前期にたくさんやりました。

  • 地理

地理も世界史同様過去問演習が大事です。2行、3行問題が中心の東大地理はポイントを意識して簡潔に論述を書く必要があります。なので論述を書きまくり、添削で課題を見つけてもらうのが有効でした。そこでより解答に適当な視点を教えてもらうことができました。また地誌の知識は地図帳に書き込んで位置とともに頭に入れました。

■東進東大特進コースについて

  • 東大特進では林修先生の現代文と荒巻豊志先生の世界史を受けました。林先生の現代文は過去問演習を早くから定期的に行え、文章読解の道筋も教えてもらえたため、助かりました。現代文はなかなか自分で勉強しにくい科目なので塾などで授業を取るのが有効だと思います。東大特進は週1回でなく月1回ほどの頻度だったので他の科目との勉強時間のバランスもとりやすく、助けになりました。また荒巻先生の世界史も過去問が中心なため東大が求める世界史の視点や論述の構成などを学ぶことができました。
  • 東大本番レベル模試は計4回受けました。夏前に第1回があることは形式を早くから認識する上で有効でした。時間配分の確認や焦りがある中での計算などの正確性を上げるトレーニングの機会として東大本番レベル模試を使っていました。また、共通テストの1週間後・2次試験の1ヶ月前にもこの模試があったことは“共通テストボケ”の解消と2次試験への素早い切り替えに大きな助けとなりました。
  • 林先生の授業は添削付きであったことが良かったです。自分ではなかなか客観的に評価出来ない答案を毎回採点してもらえるので自分の欠点を可視化出来る上、点数の成長は自身やモチベーションの維持の助けにもなります。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 直前期になっても続けていた勉強以外のルーティーンで、さほど時間のかからないものは続けるといいと思います。自分は週1回の3kmのランニングを2次試験の3日前、毎日の筋トレも前日にやっていました。汗をかいたりすることは切り替えになる上、ずっと机に向かっていて溜まった疲れを発散できます。また受験において重要な体力作りにもなります。共通テストの前夜は寝られましたが、2次試験前夜はしっかり寝られませんでした。しかし、体力があったおかげで5時間くらいの睡眠時間でも初日をしっかり乗り切れました。食事と睡眠も結局体力作りには大切です。しっかり食べて、しっかり寝ましょう。