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千葉県 私立 渋谷教育学園幕張高等学校 卒
東京大学 文科一類

森田 耕生さん

■センター試験得点 831点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 105 50 80 45 35 =315/440点

■受験した感触・・・ 試験中に頭痛に襲われ、数学中頭が働かなかったのが悔やまれる。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

直前まで伸びる

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験全体について

 まずはじめに、私は帰国子女かつ、典型的な「A判定で油断してどんどんおちぶれた受験生」です。帰国生の方や、現在だらけてしまっていたり、モチベーションがいまいち出ない方に特に反面教師にしていただければと思います。
  • ~高2の終わり

帰国生なので英語のアドバンテージがあり、東大のいわゆる冠模試では無いですが各種模試で良い判定をとれていました。それが慢心につながり、毎日ほぼ全く勉強をせずゲームに勤しむような嘆かわしい生活を送っていました。この時期にサボっていたツケは、高3になってから大きな後悔とともに襲ってきます。

  • 高3の4月~冬

高3になり、さすがに社会を独学でやるのは怖いため東大特進にお世話になることにしました。また、東大の冠模試では回数を重ねるごとに順位を落とし、どんどん周りに追い抜かされてしまいました。単純に、勉強をサボっていた自分の点数は変わらず、頑張っているほかの受験生が点数を伸ばしたことで相対的な成績が落ちたということでしょう。さすがに高3になってから勉強量は多少は増えましたが、それでも授業を抜けば週に3時間程度。勉強しなくてはと焦りつつ、それまでの怠けた習慣から脱却できない苦しみは、けっこう共感できる方も多いのではないでしょうか。この根底には、特に以前はゴロゴロする空間であった家にいると、なかなか勉強を始める雰囲気にならない/勉強を始めても気が散ってしまうことがあるように思います。家で勉強できない派の方々は、思い切って外(学校や塾の自習室、図書館、カフェ)で勉強するのをおすすめします。けっこう勉強効率変わりますよ。

  • 高3の冬休み~受験本番

二学期が終わって登校日がなくなり、入試が迫っているという実感とともに危機感が湧いた直前期に、私はしっかり頑張って成績を伸ばすことができました。「今更頑張ってももう手遅れかもしれない」などと考えず、とりあえずもう過去のことはしょうがないし、今自分ができる精一杯でいこう、というマインドが大切です。実際に私が一番伸びたのは断トツでこの入試直前期です。今うまくいってないという方も、信じて頑張ればきっとぐんと伸びる時期が来ます。


各科目について

  • 英語、現代文

前者に関しては帰国子女であてにならないと思われるため、後者に関しては予備校や本によって解答が全然違うことが多々あるように、基本的に結局はご自身の読解力とセンスの問題なので割愛します。とりあえず文章と問題をちゃんと読めば平均を割ることは無いです。

  • 古文漢文

単語や助動詞、句形を覚えましょう。漢文の句形は変に気張らなくても感覚的に覚えられますが、古文単語の暗記は苦行です。しかしこの暗記をクリアすれば、あとは東大形式の問題を解き、一行という短い解答欄の答え方に慣れるだけです。

  • 数学

数学の問題は基本的にパターンです。一つのジャンルに対して、発想すべき典型的な考え方が何通りかあって、問題の条件と照らし合わせてその中から適切なものを選ぶ作業だと考えられるでしょう。そのため問題に触れるたびに、「どこに着目すべきだったのか」「なぜ解答ではこの発想をしているのか」をしっかり考えて自分の中にストックして引き出しを増やすのが大切です。

  • 理科基礎

文系なら共通テストでしか使いませんし、直前期から始めても市販の参考書や薄っぺらい問題集で十分に9割~満点が狙えます。その分この時期はちゃんと理科に取り組みましょう。

  • 地歴

東大特進のおかげで伸びました。詳細は後述します。

■東進東大特進コースについて

 高3の春から、東大特進で主に世界史と地理の授業を受けました。恥ずかしながら地歴の点数はずっとひどいものだったのですが、直前期に一気に受講したところ、一番大切な基本を身に着けることができ、社会を大きく伸ばすことができました。非常に感謝しています。まず世界史ですが、荒巻豊志先生の対面とオンラインの両方をとっていました。プレ講座では東大の第二問、第三問の過去問を、[論述]では第一問の過去問を扱っていたのですが、教科書を自分で読むだけでは書いていない/気づけないような視点から世界史の様々なできごとを解説してくださって、独学であれば無味乾燥な暗記に終始していたであろう世界史を、しっかり頭で考えながら勉強できてとても面白い授業でした。特に[論述]のほうでは、抽象的で模範解答も本によって違ったりして自力ではなかなか対策しづらい大論述を、リード文のヒントや、出題の背景にあると考えられるような歴史学的な考え方などから、問題の題意とともにその答え方を納得ができるように教えてくださり、長い授業時間もあっという間に感じました。また地理の村瀬哲史先生の授業は、オンラインですべて受講しましたが、関西弁のしゃべり方や独特の抑揚、テンポ感をうまく操りジェスチャーを交えながら、聞いていて非常に楽しく、明快で分かりやすい解説をしてくださって、受講している自分も高いモチベーションをもって授業に取り組むことができました。このように東大特進の地歴の授業のおかげで、基本事項も身についておらず低迷していた私の地歴の成績は、直前期に大きく伸びることができ、点数の上昇だけでなく、世界史と地理という科目の面白みも感じることができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 あなたの学年・時期を問わず、できるだけ早く勉強する習慣をつけ、地道に謙虚に取り組むことが大切です。いうまでもなく早めからの準備はスタートダッシュになりますし、逆に、今さぼったツケは後々必ず回ってきます。効果はすぐには実感できないでしょうが、最終的には蓄積した勉強量があなたと他の受験生との差を形成します。なかなか集中できないなら場所を変えるなど工夫し、モチベーションが出ないなら合格体験記でも読んで、机に向かいましょう。