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東京都 私立 麻布高等学校 卒
東京大学 文科一類

佐竹 柚輝さん

■共通テスト得点 948点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 54 36 74 27 48 =239/440点

■受験した感触・・・ 社会が終わった時点では勝ちを確信していた。英語でコケた。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 E 文科一類 D 文科一類 E 文科一類 A

我が道を行く

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大に対して

 私は、東大という学校に対してこだわりを持っていたわけではない。もちろん、東大に行けるものであれば行きたい。なぜならば、東大は最も研究者への道が開かれており、教授陣の質も極めて高いからだ。しかし、一番大事なことは先生が揃っていて研究に打ち込める環境であることであり、東大に受かることが目的となるのならば、それは意味がない。そのため、私は不合格であれば私立に進学する予定であったし、高校生活を捧げてまで東大を目指すつもりもなかった。
 思い返してみると、完全に東大志望に切り替わったのは、高校3年の夏だったように思う。それ以前から学校や家庭の雰囲気的に東大を受験することにはなっていたのだが、当の本人は別に他の大学へ進学してもいいと考えていた。しかし、夏を越すと成績が急激に上昇していて、東大が適正校となったのだ。同級生がパリオリンピックに気を取られていたおかげである。将来研究者を目指すことを考えると、東大は理想的な学校だ。成績が足りているのであれば、東大を目指さないという選択肢はない。そんなわけで、私は東大を志望することになった。

勉強時期

 私が受験勉強に本腰を入れ始めたのは、高校3年の春である。中学1年から東進で数学を、高校1年から英語を勉強していたから、全く勉強をしていなかったというわけではないのだが、自習をしようという気概などは一切なかった。部活自体は高校2年の春には終わっていたから時間はいくらでもあったのだが、やる気が起こらなかったのだ。早期スタートでも何でもない。
 正確に言うと、中学の最初の頃はやる気をもって勉強していた。しかし、数学が面白くなくなったことなど、受験へのやる気を完全に無くしていた。
 受験勉強に本腰を入れた後でも、勉強時間は平日が4時間、休日や直前期でも8時間前後であり、それほど長い方ではない。しかし、勉強量自体は多い方ではないかという自負がある。私の持ち味はスピードであり、人と同じ時間で多くの勉強量をこなすことができた。
 結局、勉強で重要となるのは勉強時間ではなく質と量なのではないだろうか。

勉強法

 私の勉強に対する考え方の基本が、実践主義である。ただひたすらに問題を解いていき、その中で感覚を掴んでいく。参考書や授業はその補助道具であり、最低限の知識を持っている教科ならばやらなくてもいい。知識のインプットは練習の中で行うことができる。例えば英語であれば、基本的な文法事項と単語を覚えた上で、簡単な文章からひたすら多読をする。そうすることで、過去に読んだ文章と組み合わさり、大抵の入試に出てくる文章の大枠が掴めるようになる。これは、共通テストや東大の第1問で大いに役立つ。文法や単語の理解が適当なので、長文問題以外に対応できないという問題はあるが、些細な事だろう。
 また、この方式には、「苦手な分野の問題であっても、ある程度は出来るようになる」という利点を持つ。たとえ苦手な分野であっても、何度も解くうちに少しずつ感覚を掴んでくる。
 勉強は理論だけではない。もちろん、未知の分野を学ぶためには、秩序立ててインプットすることも重要である。しかし、試験会場で記憶を掘り起こしている時間はない。たとえ自分では説明できない状態であったとしても、感覚的に理解している方が遥かに有用なのだ。

■東進東大特進コースについて

東進模試

 私の模試に対する向き合い方は少し変わっていて、完全に「場慣れ」の場だと位置づけている。数をこなすことを意識して、様々な模試を受けた。北大本番レベル模試や一橋大本番レベル模試に参加したこともある。数えてみたところ、受けた模試の回数は高3の間だけでも20回を超えていた。他の塾でこんな回数の模試を受ければ、家計が圧迫されることは間違いない。さらに、その週のうちに成績が返却されるため、別の模試の記憶と混同することもない。独自の方向性を持つ東進の模試は、本番型の人間にとってはこの上ない利点である。

講師陣

 東進には塾業界の中でもトップクラスの講師が多く在籍している。私が「授業を受けてよかった」と思う講師として、英語の宮崎尊先生と数学の吉原修一郎先生を挙げたい。宮崎尊先生は受験をかじったことのある人ならば知らぬ者はいないほどの講師で、良質な授業だった。吉原修一郎先生は中3の頃のスーパーエリートコースのライブ授業の担当講師で、受験数学にとどまらない数学を手厚く教えてくださった。

過去問演習講座

 東進の過去問演習講座は、解答用紙を各自で用意する必要がなく、リスニングを含めた各年の過去問を一括で行うことができる。私は英語の過去問演習講座を受講したのだが、解説が宮崎先生というところもよかった。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 今後受験をする人々に伝えたいことが、「自分に合った勉強をしろ」ということである。人にはそれぞれに合った勉強法が存在する。東進が勧める勉強法が合っている人もいるだろうし、私のように我流を突き進む人もいるだろう。他人に言われたやり方を模倣しても、効果が無ければ受験勉強としては意味がない。勉強法は、最終的に合格した人のやり方が正しい。他人と同じ/違うということを気にせず、自分に合った勉強法を見出してほしいと思う。