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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 文科一類

大岡 ゆりさん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 87 45 64 47 35 =278/440点
自己採点 90 30 72 45 42 =279/440点

■受験した感触・・・ 合格可能性は主観的確率60%。難化した数学のゲタに期待。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定

不要不急のものは切り捨てる大胆さ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

全体方針

 中学校入学時から、将来の東大現役合格に向けて次のように方針を定めた。部活など学校生活を十分に満喫しながら、大学受験への勉強もおろそかにせず、余裕を持って合格する。
 そのためには、英語・数学を高1の終わりまでに一通り完成させる。その後は、英語・数学は実戦演習しつつ、東大二次に向けて社会の学習をする。以下、具体的な学習履歴を科目別に示す。

英語

 中1・中2時には、ネイティブ講師に習う一方、手薄になる英文法を問題集(中3用発展編)で自習した。中2で英検2級を取得した。中3では中だるみでしばらく停滞した。高1で高2最上位クラスを受講した。高2の第1回検定で英検準1級を取得した。高2で高3東大クラスを受講した。精読力がかなり身に付いた。高3では、実戦演習し、万全を期した。得意科目となった。受験直前まで米国小説を多読した。
 食事休憩中の楽しみとして、日本アニメの英語吹き替え版を日英同時字幕視聴したところ、英語リスニング力が飛躍的に向上した。英単語学習には、Ankiというアプリがとても役立った。

数学

 中1・中2は基本は自学自習し、発展的内容だけを習うという方針が性に合っていた。高校受験向け数学雑誌の学力コンテストでの誌面掲載を励みにした。中2終わりの時点では比較的高水準の学力に到達していたと思われるが、中3では、卓球部の活動が忙しくなり、数学にかける時間が少なくなり停滞した。高1では網羅系問題集による自習をした。数学で思いっきり先行して数強になり、本番でも得点源とするつもりだった。しかし、いつの間にかアドバンテージはなくなり、最終的にはそれなりに力をつけたつもりであったが、本番の難化には対応できなかった。

現代文

 高1から東大特進コースの林修先生のライブ授業に参加した。それ以来、高3の終わりまで、東大特進のカリキュラムにお任せ状態だった。

古文・漢文

 中学入学直後に、DSソフトで百人一首を暗記した。高校の授業の質が高かった。
 中3で古典文法をざっとおさえた。高1の1年間で古文は修得した。得意科目となった。

日本史

 高校の授業の質が高かった。高2から高3秋にかけ、通史をおさえ、東進の通期講座も役立った。得意科目となった。

地理

 高校の授業の質が高かった。学校課題の「地名ドリル」の作成に真面目に取り組んだ。高3で東進の通期講座 村瀬哲史先生の「東大対策地理」を受講した。

■東進東大特進コースについて

 林修先生の「東大現代文」は、過去の合格体験記で多くの人が絶賛しているように、信頼してそのカリキュラムについていくだけで、東大合格に必要十分な力がつく素晴らしい講座である。高3からはt-PODも設定されているが、可能ならライブ授業がおすすめである。先生の毒舌を楽しめる。
 青木純二先生の「数学の真髄」は、文字通り数学の真髄が身につく、勉強になる講座である。もう少し早く出会えていたら、青木先生の通期講座の「数学の真髄」を数学学習のベースにしたかった。
 三羽邦美先生の「東大漢文」は、資料が非常によくまとまっており、あまり時間がかけられない中での総整理に役立った。とくに「漢文重要単語300」は貴重である。
 栗原隆先生の「東大古文」は、独特の口調が印象深い。妥協のない本格的な授業である。私自身は高3開始時点ですでに古文は得意だったので、時間配分上、すべては受講できなかったが、古文を得意としたい、とくに学究肌の後輩にはぜひすすめたいと思った。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私の学習履歴を振り返ると、利用したリソースが一般に比べて明らかに多い。これは良質のものだけを選択しようとこだわった結果である。いささかこだわりすぎのきらいがあり、またそれが最善の選択であったともかぎらない(東進を選択した部分は最善です!)。ともあれ、つねに意識していたのは、限られた時間の中で「不要不急のものは切り捨てる大胆さ」である。現在の自分にとって、何が必要で何が不要か。この講座・教材は役立っているか。そうしたことに頭を巡らせて計画を練るのはゲームのようで楽しかった。
 後輩の皆さんの参考になれば幸いである。