高3夏まで部活とアイスホッケーに時間を割き、勉強量がほかの受験生に比べて圧倒的に少ない私は、当初二か年計画(浪人)での東大合格を考えていました。そのため、この体験記はこれまでの勉強量に自信がない受験生の方々に希望を与えられるものであると信じています。以下に時期ごとの私の勉強について記します。
高1
高い志を持って入学したものの、毎日7時まで部活をし、その後夜中のアイスホッケーの練習をこなすというスケジュールのなか、塾に入ることもなく定期試験で赤点を取らないようにだけ勉強していました。休日も部活が半日または終日あったため、一日の勉強時間は30分ほどだったのではないかと思います。
高2
進級を機に近所の東進に入塾しましたが、入塾当初は文理選択すら定まっていませんでした。夏を前にして、文系で東京大学を目指すと目標を定めましたが、自分の状態を目標と照らし合わせると、浪人は必至であると考えました。しかし、単純な私は東大入試同日体験受験を受けた後、現役でも合格を目指せるのではないかという淡い期待を抱くことになります。このころから勉強が楽しくなり、私の受験勉強が始まったのです。
高3春
東大入試同日体験受験の数学が2点だったこともあり、当日の目標点を
数学:0点、国語:70点、英語100点、社会:90点
という無謀なものに設定して勉強を進めていましたが、数学の真髄―基本原理追究編―の受講が完了したことで数学に希望が見え始めました(数学の真髄については後述)。また、このころに古文と漢文を固めました。世界史はスタンダード世界史の受講で通史を学び終えた一方で、日本史は学校の進度に合わせて学習を進めていました。英語は小学校入学まで英語圏に住んでいた経験を無駄にしないように、読む量を意識していました。全体の勉強量としては部活・アイスホッケーに時間を使っていたため、それほど多くはなかったと思います。
高3夏
部活とアイスホッケーのクラブを引退し、受験生らしい生活が始まりました。しかし、9月に控えた高校の文化祭の劇の練習で十分な勉強時間は確保できませんでした。そのような状況でも、東進のカリキュラムに従って過去問演習を進めつつ、春からの勉強を続けました。
高3秋
夏の模試で悪くない結果が出たことで気が緩んでしまいました。ここで頑張れると直前期につながっていくと思うので、受験生の皆さんは勉強しまくってください。
直前期
共通テストの勉強としておすすめしたいのは、東進の共通テスト本番レベル模試の解き直しです。難易度設定がすばらしく、質の高い演習がくりかえしできます。二次試験前はがむしゃらに勉強しました。正直、この頃の勉強が得点に結びついたかと聞かれると首を縦に振ることはできませんが、試験当日の自信にはつながりました。
参考までに私がおすすめする学習を以下に示します。
多くの英文に触れることが大事だと思います。長文の量が多い問題集を移動中や就寝前に読んでいました。
数学が苦手な人は青木純二先生の授業を受講してみてください。視界が開けます。
直前期に過去問を解きなおすことをおすすめします。
演習を重ねて問題形式に慣れると良いと思います。教科書の熟読に尽きると思います。
最初に述べた通り、この体験記は高3から本格的に勉強を始めた方に読んでいただきたくて書きました。実際、受験勉強は早く始めれば始めただけ有利に進められるものです。それでも、勉強以外で自分がやりたいことを続けることは、私自身大切なことだと考えています。時間の使い方次第で、自分のやりたいことに充てられる時間は十分確保できます。決して理想的だと言える一年間だとは思いませんが、合格はつかみ取れました。みなさんが充実した受験生活を送ることができるよう心から願っています。