■センター試験得点 746点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
82 |
+ |
34 |
+ |
60 |
+ |
42 |
+ |
41 |
=259/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
40 |
+ |
50 |
+ |
45 |
+ |
35 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ 易化を感じるからこその苦しさがあった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科二類 |
B |
文科二類 |
B |
文科二類 |
C |
文科二類 |
B |
ジコチューで行こう!
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
はじめに
私は地方の学校出身で、特に突出して得意な科目がないバランス型でした。謎の向上心とプライドの高さから中学時代、高1初期から勉強には真剣に取り組んでいました。志望校欄に東大の名前を書き始めたのは高1の夏からで、それまでは何となく一橋大学を志望していました。「東大で〇〇の勉強がしたい」といった大義名分がなく、「どうせやるなら一番上を目指すか……」といったざっくりした志望理由しかなかった私は、立てた目標に見合う実力を持ち努力をしなければ気が済まない性格と相まり軽い鬱状態になりました。結局、東大を目指す覚悟が決まったのは高2の春でした(大義名分が確立されたわけではない)。かつての自分がそうであったように、この体験記を読んで少しでも前向きになれるようなヒントを得られる方がいれば幸いです。
科目別(目標点/死守得点←東大本番レベル模試成績表右ページの情報をもとに定めていたもの。)
すべての科目で意識していたことは以下の3点です。
①常に同じやり方で問題に向き合えるような普遍的方法論を確立する。
②普通に考えれば取れるところを取りきれるようになる。
③「薄く広く」より「深く狭く」。一度触れたものは丁寧に復習し確実に自分のものにする。
- 現代文(35/30):林修先生の講座を軸にひたすら過去問に取り組みました。オンラインで受講していたので、解き直しの際は「時間を測って解く→解説受講」というテストゼミ形式で行いました。このやり方で自分の読解と解答のプロセスを徹底的に検証・修正することで確実に正しい頭の使い方ができるようになっていった気がします。
- 古文(20/15) 漢文(20/20):学校の授業で一通りの基礎知識を身に着けました。古文単語は学校指定の単語帳、漢文句形語彙は国語便覧巻末付録を繰り返し見て覚えました。東大特進テキストや過去問の音読を同じ素材で何度も行いました。同じ文章を復習することで含まれている知識や常識を脳にこびりつかせました。漢文ではSVOCや主格、対句、比喩、指示語接続語などに注目する癖をつけることで読解が安定しました。私は過去問や模試の問題に色ペンで上記の要素を書き込んだ特製音読素材を作っていました。
- 数学(30/25):高2の12月~3月に志田晶先生の通期講座「東大対策文系数学」を受講しました。また、高2の12月~高3夏に松田聡平先生の『松田の数学Ⅰ・A/Ⅱ・B典型問題Type100』、『数学Ⅰ・A/Ⅱ・B最高の演習160』をやりました。第1回東大本番レベル模試以降は過去問演習講座を行ないました。過去問と東大模試の問題を一元的にまとめる「東大数学研究ノート」を作り、ページを縦に分割して問題文のコピーと解答を左側に、ファーストインプレッション(後述)と注意点、初見時に手が止まったりミスしたりした原因を右側に書きました。問題文以外を隠して復習演習もできる、自分だけの参考書になりました。
- 英語(85/75):高1時に必修単語と英文法を、高1の2月~高3春には英文解釈にほぼ毎日取り組んで東大レベルの参考書までやり切りました。英検は高1末に2級、高2秋に準1級を取りました。東大合格の鍵は英語にあるという認識を持っていたので英語への環境、時間の投資を意識的に行いました。
- 世界史(45/35):高2の12月から先取りをはじめ、コロナ休みを有効活用しつつ高3の4月に通史を一通り終えました。それ以降は通期講座を受講し、9月に終わらせました。10月からは学校の先生に添削を依頼して週一で1年分の過去問を解き直しました。ボリューム感や形式は本番と近いがテーマは異なるだろうと考え直近の過去問は直前期にやりました。世界史は暗記ではなく理解する科目です。知識を類比対比因果の関係で体系化し、流れの中に位置づけ、そのものの意味を深堀することで使える知識にできると思います。
- 地理(45/30):「東大地理特講」で骨格を作り過去問や模試で肉付けをしました。直前期に学校の先生の添削を受けて要素並列解答作成術を訓練したことで点をもらえる解答が作れるようになりました。
■東進東大特進コースについて
授業
おすすめの講師を二人紹介します。
- 松田聡平先生(過去問演習講座、東進模試解説)は受験生目線で初見の問題にどう向き合うか、問題文をどう読解しどう反応するか(いわゆるファーストインプレッション)を丁寧に解説してくれ、とてもためになりました。先生が全体概観でよくおっしゃる「なぜ、どうすれば、どのように」という姿勢は数学だけでなくすべての科目に通じるものだと思います。
- 宮﨑尊先生(東大特進英語、過去問演習講座、東進模試解説)はイメージを駆使した単語解説や独特の切り口での解説で東大英語特有の柔らかい文章への対応力を高めてくれました。また、先生は各大問ごとに一貫した姿勢で解くので非常に参考になりました。
過去問演習講座
高3の6月から始め、本番直前まで継続的に利用しました。最高の講師陣の解説が受けられるだけでなく、添削が丁寧で採点基準が明確なため、一点でも多くとるためにはどうすべきかがわかります。神講座です。
東大本番レベル模試
22年度はすべて受験しました。問題自体、質が高くて得られるものが多く難易度も本番に近い良問です。開催される日程も絶妙でペースメーカーとして重宝しました。私は東大特進の受講をこの模試に合わせるという使い方をしていました。また、返却と解説授業の公開が早いのも特長です。模試受験→解説授業→成績確認という流れを1週間弱で行えるのは革命的です。
模試結果の受け止め方について、大前提として模試は通過点でしかありません。判定や偏差値のみにとらわれるのは危険です。悪い成績を取ったときや成績が下がったときはむしろ合格のためのチャンスです。失敗の原因を徹底的に分析して次に生かす(=ミスパターンの認識)ことで成長できます。私はこのような捉え方をしていただけでなく、模試時のルーティンやマインド、解く順や時間配分などを反省してルーズリーフに記録し、自分の経験値にするようにしていました。
東大特進
東大特進の受験情報は地方公立高校にいた私にとって非常に貴重で有益でした。Twitterやインスタ、noteでは東大生を身近に感じることができました。東大特進がなければ合格はなかったです。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
タイトルの「ジコチューで行こう!」は、「周りを気にせず、自分らしく今という瞬間を楽しもう」というメッセージが込められている(と私が考えている)乃木坂46の曲です。東大受験は日本一に挑戦できる数少ないチャンスです。支えてくれる周りの人に感謝し、最高の舞台で最高のライバルと戦えることを楽しみながら自分らしく頑張ってください。そして、最後の最後まで自分と向き合い、弱い自分に勝ってください。その先にきっと成長が、合格が待っているはずです。