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愛媛県 私立 愛光高等学校 卒
東京大学 文科二類

諸戸 碩仁さん

■共通テスト得点 875点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 70 49 60 41 47 =267/440点
自己採点 68 46 55 34 41 =244/440点

■受験した感触・・・ これ数学簡単な年だ、落ちた……。「浪人 どの予備校?」で検索。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 E 文科二類 C 文科二類 D 文科二類 D

大逆転合格〜意味不明な自信を添えて〜

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大受験までの流れ

  • 高3になるまで

私が東大受験を決心したのは高2の秋だったと思います。元々は横浜国立大学を志望しており、そちらの方ではA判定が取れていたため、担任の先生から「志望校を上げてみない?」と提案されたのがきっかけです。また、仲の良い友人が東大志望だったことも大きな要因でした。とはいえ、志望校を変更して間もない頃は高校内の順位も250人中130位程度であり、判定も全然取れませんでした。ただ、それで挫折することはなく、謎の自信を力に勉強を継続できたことが良かったと思います。それもあり、高2の2月に受けた模試で校内順位がいきなり250人中6位まで跳ね上がったことを機に安定軌道に乗ることができました。このような形で高3へと入り、本格的な受験勉強を開始しました。

  • 春〜夏

春は基礎固めを徹底しました。高校での校内順位が跳ね上がったとはいえ、周りの東大受験生のレベルには到底追いついていなかったので、ペースをかなり早めて学習しました。ただ、ここで焦って無理に難しい参考書などに手を出さなかったことは重要だったかと思います。6月頃からは発展的な内容の学習もやり始め、7月頭からは英数国の過去問を始めました。このような流れで勉強したところ、かなりの好成績を収めることができました。

  • 秋〜冬

秋からは、全科目の過去問と東大特別演習をやりこみ、穴があれば都度教科書などを確認して埋めるという学習をしていました。この頃から倦怠期のような時期が訪れ、勉強時間は減り、10月東大本番レベル模試はD判定という残念な結果で、11月頃から何度か受けた共通テストの模試も点が出ず、正直この頃から共通テスト直前期が一番メンタル的にきつかったです……

  • 共通テスト

このような合格のための目標に実力が追いついていない中で、共通テスト対策にあたって賭けに出ることにしました。それは、1週間前まで自宅や塾では共通テスト対策をせず、直前1週間だけ共通テスト対策に全振りするというものです。これは結果的には成功しましたが、皆さんには全くおすすめできるやり方ではございません。

  • 直前

共通テストが終わり、自己採点の結果かなりの好成績を記録できたことで自信が付き、全力で二次対策ができたのが良かったです。直前は秋と同じような内容の勉強を全力で行いました。とにかく量をこなすことで、「こんだけやった自分なら大丈夫」といった自信を付けて本番に臨むということは非常に重要だったと思います。正直に言えば、直前期はもう新たな知識を得られる時期ではないです。そうした中、我々ができることは、「穴を埋めること」と「自信をつけること」の2点です。直前期はこれを徹底することが大切だと実感しました。

 次に、私の得意教科についてアドバイスを何点か書きたいと思います。(苦手科目に関しては自分がアドバイスする資格はないので他の方々のものをご参照下さい。)
  • 数学

東大の数学は、単なるパターン、解法の暗記では全く太刀打ちできない問題ばかりです。新しい発想や解法に出会ったときは、「この問題にはこの解法」というのではなく、「この武器はどのように応用できるか」という風に考えるのが良いでしょう。また、数学上の概念や定義(例えば「微分とは何なのか?」)などを徹底的に理解することが重要です。この例に従うと、ただ単に「次数を係数に持ってきて、一個次数を減らしたら接線の傾き」などの安直な理解では東大数学を解く事はできません。

  • 地理

地理を解くにあたって、知識を詰め込むことは重要です。ただそれ以上に、教科書や参考書の内容を「これはなぜだろう?」や「これはどんな影響があるのだろう?」など、深く掘り下げて考え、事象同士を因果関係や比較を通して繋げるということをすると良いかと思います。これは科目選択に迷っている高1生向けのアドバイスですが、やはり地理は特殊な科目ですから、残念ながらセンスも重要だと思います(既に地理を選んでる人はそのままで大丈夫です)。自分の地理的センス(この言葉は嫌いですが、綺麗事は言いたくないので書きます)を見極めましょう。

■東進東大特進コースについて

東大現代文

 林修先生による授業を受講しました。私は現代文が苦手だったので、非常に丁寧な林先生の授業がありがたかったです。たまに雑談や、毒舌トークなどもあって、楽しく授業を受けることができました。現代文を、文構造や論理関係を理解した上で、適切な根拠をもとに厳密な答案を作り上げるということを学ぶことができました。

数学の真髄

 青木純二先生がいなければ、私が数学を好きになり、数学を得意科目にするということは不可能だったと言っても過言ではありません。上述した数学の本質的な理解を手助けしてくれたのがこの授業です。

東大特進英語

 東大英語で要求されるような、ネイティブ的な英語の感覚を学ぶ上で不可欠な講座だと思います。一つ一つの単語や熟語についても、その語源や核となる意味を丁寧に解説していただける点で非常に素晴らしい講義です。

過去問演習講座

 自分の答案を第三者が読んだときにどのように見えるのか、客観的に見て完成度はどれくらいか、などを確認できる素晴らしいツールです。これを活用することは、記述答案ばかりの東大受験において必須でしょう。この講座を通して、答案の完成度に対する自認と客観的に見たそれとのギャップを埋める練習をすることも大切だと感じました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大受験を終えて、私が皆さんにアドバイスできることは2点です。
  • いくら成績が伸びなくても、自信を持ち続けて努力し続けること。

私が合格できたのは、この意味不明な自信のおかげです。東大は意外と簡単です。「あれ?これ意外とイケるんちゃうの?」とあなたが思っていたら、それは正しいです。自信は何よりも大切なあなたの味方です。

  • 綿密な作戦を立てること。

自分の得手不得手を分析し、各科目で何点ずつ取りたいか目標を立て、そのために自分に合ったやり方で必要十分な分量の努力をして下さい。また、時間配分なども、特に英語では重要になってきます。自分の個性に合わせた作戦を沢山問題を解く中で確立しましょう。