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愛知県 私立 海陽中等教育学校 卒
東京大学 文科二類

桶村 明希さん

■共通テスト得点 917点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 60 31 68 42 42 =243/440点
自己採点 65 25 55 38 37 =220/440点

■受験した感触・・・ リスニング10点、数学0完……。後期の勉強しよう……。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 A 文科二類 A

たかが受験、されど受験

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

文理選択について

 やりたい学問が明確ではありませんでしたが、小さい頃から世界情勢や地理に関心があったので人文科学系の道に進むのだろうと思っていました。親からは理系を勧められていて、選択肢の広がりから理系の選択も考えましたが、物理が壊滅的にできなかったこともあって文系を選択しました。

東大を志望した時期について

 高校生になった頃から留学したいという思いがありましたが、まずは日本の大学で何を学びたいのかを明確にしたいという思いがあり、様々な学問を高い水準で学べる大学に進学したいと考えていました。そんな中、専門的な学問を選択する前に教養教育が受けられる日本では数少ない教養学部の制度や理念に共感したこと、日本一の大学として多くの優秀な教授陣、同級生が集まること、の2点から東京大学を志望するようになりました。

高校3年生までの勉強について

  • 高校1年生次……高校からサッカー部に所属したこともあり、練習が忙しくて疲れてしまい平日は授業以外で2時間ほどしか勉強できませんでした。また、休日もあまり勉強することなく動画を見るなどしていました。長期休暇に学校から出される課題も締め切り前日に慌てて終わらせるという感じで全く計画的に学習していたとはいえませんでした。それでも学校の定期テスト期間は集中して学習に取り組み成績は維持していました。
  • 高校2年生次……体育祭、学園祭で重要なポジションについてその業務に追われ、さらに部活の練習も忙しく、高校1年生以上に勉強の時間は確保できませんでした。ただ、数学と英語は手を抜かずに自分で問題集を解き進め、かなり基礎は固めきった段階で高校3年生を迎えられたと思います。

時期ごとの勉強について

  • ~夏休みまで

6月までは部活があり、授業以外にまとまった時間を確保することが難しく、授業に集中力を高めて耳を傾けていました。ただ部活の練習がきつすぎてあまり授業以外では集中して勉強に取り組めませんでした。眠くなったら途中であっても眠るようにしていました。部活の引退後は、学校に残ってとにかく勉強の習慣を定着しようと試みました。寮では夜間学習の時間が19:40~23:00まで設定してあり、その時間も活用して平日は授業以外でも5時間は学習できるようになりました。空き時間も単語帳を活用して無駄な時間を減らすことに努めました。

  • 夏休み中

東大特進コースの大阪校に通える日は毎日通いました。ただ自宅ではあまり集中できませんでした。平均勉強時間は6時間程度です。これは少ない方だと思うのでもっとやった方がいいと思います。

  • 夏休み明け~11月

勉強の習慣は定着しており、10月からは過去問演習を1週間に1年のペースでやり始めました。結局共通テスト前までに10年分はやりきりました。共通テスト対策は、学校の授業で、その復習をしていました。

  • 12月~共通テスト前

学校では2次試験の対策はほとんど行わず、共通テストの演習をずっと繰り返していました。冬休みはずっと共通テスト対策では飽きてしまうので世界史や数学、英語などで二次の問題を大問別に演習したりしていました。新科目となった情報は学校で配付された教材のみで演習し、自分で教材を買ってやる、といった対策は特別しませんでした。

  • 共通テスト後~2次試験

もう悔いのないようにひたすら過去問演習を繰り返しました。共通テスト明けから10年分は演習したと思います。本番が迫ってくるほど緊張感も高まりましたが、これまでにやってきたことを信じて抜け漏れのないように復習を重ねました。何より絶対に病気にかからないようマスク、手洗いを徹底しました。

■東進東大特進コースについて

 高3までは全く塾に通っておらず、受験期に塾なしでは不安だったので寮という環境でもオンラインで受講が可能な東大特進コースに入りました。

現代文

 現代文という教科は具体的に何をすれば得点に結びつくのかがよくわかっておらず、林修先生の評判もあって当初から受講しました。「傍線部の徹底分析」の重要性を強調されており、解答を何となく本文中から拾うのではなく、筆者の組み立てた論理展開をしっかり読み取り、しっかりとした根拠を持って解答を作成していくことで安定した点数を取れるようになったと感じています。現代文があまり得意ではない人は是非受講をお勧めします。

古文

 古文も得意ではなかったので、栗原隆先生の講座を当初から受講しました。シーズンごとのテーマに沿って過去問や先生オリジナルの問題を解き、当時の時代背景や世界観について先生の解説を受けることを通じて、受験教科としての古文にとどまることなく昔の人の生活・風俗を知ることができました。古文を得意科目としたい人はもちろんですが、古文があまり好きではない人も是非受講をお勧めします。

英語

 駒橋輝圭先生の東大英語 in Depthを当初から受講しました。毎期毎に各大問の取り組み方を丁寧に説明してくださり、そこから解説という流れであり、ときどきジョークを交えながらも大事な点は漏らさず伝えきろうという先生の思いが画面越しからも感じられ、とても励みになりました。英文和訳と和文英訳の講座はとても量が多いですが、夏休み前に一度受講し、共通テスト後にもう一度受講すると自分の成長度合いが実感できてお勧めです。

世界史/地理

 荒巻豊志先生のプレ講座は是非とも受講してほしいです。通史が終わっていない段階での受講となると思いますが、学習が進むにつれて講座の重要性が実感できます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験生の心構えとして大事なことを2点お伝えします。1点目は周りの人に感謝の気持ちを持つことです。高校3年生の1年間は多くの人にとって大学受験が最も重要なイベントであり、周囲の人々もそれを理解し、「受験生だから」という理由で積極的に様々なサポートしてくれます。それを決して当たり前だとは思わず、必ず感謝の気持ちを持ち続けましょう。2点目は周りの受験生への配慮を忘れないことです。試験場で前後左右にいる同級生は勝たなければいけない相手ではありますが、おそらく1年間皆さんと同じように努力を続けてきた仲間でもあるはずです。彼らへの配慮を忘れず、一方で競争には絶対に負けることのないよう自信を持って試験に挑みましょう!合格という結果にこだわることよりも自分の実力を出し切って悔いのない受験生活を送れるよう、先輩の一人として応援しています。