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東京都 私立 攻玉社高等学校 卒
東京大学 文科二類

西澤 寛和さん

■センター試験得点 862点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 99 58 66 53 35 =311/440点
自己採点 100 50 60 35 25 =270/440点

■受験した感触・・・ 数学が事故らなかったから、たぶん大丈夫かな。自己採点は感触です。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 A 文科二類 A 文科二類 A 文科二類 A

自分すらも疑え。徹底的に分析。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

各科目の勉強法

  • 英語……帰国子女だったので、あまり参考にならないと思います。もしこの体験記を読んでいる帰国子女の人がいたら、TLP(トライリンガル・プログラム)を目指すといいと思います。詳細はぜひ調べてみてください。東大という環境を最大限利用できるし、受験期の英語のモチベ維持にもなると思います。
  • 数学……最初から最後まで苦労した教科でした。中学時代から苦手意識があったので、宿題はサボらないようにしました。高3になってからは、学校の授業と青木純二先生の「数学の真髄」をメインに学習を進めつつ、問題集で経験を積みました。数学が苦手な人は、問題集や模試の解答を読むときに、「なんでこの発想が出てくるんだ???」と戸惑うことがあると思います。私もそうでした。そこで、「この形が作れれば公式が使えるな」「ここの長さが分かれば答えが出るな」といった「動機」に注目すると、次の一手が浮かびやすくなり、理解が進みます。その考え方をマスターできれば、数学が楽しくなってくると思います。
  • 現代文……林修先生におんぶにだっこです。
  • 古文……高2までは特に苦手意識はなかったのですが、4月あたりの模試の結果がひどく、単語を入れはじめました。共テは単語を覚えていなくてもノリで解けますが、2次は無理です。通学時間が割と長かったので、「電車内は古文単語」と決めて、毎日40分くらいは使いました(夏まで)。夏以降は、他教科に時間をとられて古文単語をサボりがちになった結果、ちゃんと忘れました。やはり暗記系は、こまめに復習しましょう。
  • 漢文……学校などで配付される課題や、東大特進の授業以外は、ほったらかしていました。秋以降、集中的に15年分くらいの過去問を解きました。国語は「人並みにとれればいいや」くらいの気持ちでした。
  • 日本史……ひたすら教科書を読みこみました。脚注やコラムなど、隅から隅までです。好きな科目だったので苦ではなかったですが、過去問を解いてみると、方向性がずれた解答を書いてしまうことが多く、落ち込みました。過去問を多く解いて、添削を受け、少しずつ修正しました。
  • 地理……得意科目でした。東大模試でコンスタントに偏差値70以上を出していましたが、12月くらいから周りのレベルが急激に追いついてくるのがヒシヒシと感じられ、内心焦りました。実際、最終東大本番レベル模試では偏差値は54.5まで下がり、本番では時間配分をミスって事故を起こしました。地理でリードをとっている人は、「このリードは最終的にはなくなるんだ」と気を引き締めて、他教科に励んでください。

受験生としての生活・モチベーションの維持

 私は、受験生だからと言って特に生活は変えないようにしました。部活は4月に引退しましたが、習い事や課外活動はそれまで通り続けました。確かに勉強時間は減りますが、その分気が引き締まり、メリハリのついた受験生活になりました。
 友人との時間も大切にしましょう。受験は団体戦です。情報交換したり、悩みを相談したり、年明けの学校がなくなった後も、積極的に連絡を取り合っていました。共テや2次試験の休み時間も、友達としゃべるのが一番いいリフレッシュになります。最後に単語帳を見たって、点数は大して変わらないです。
 モチベーションが上がらない日は、スパッと勉強をやめて、翌日からまた頑張りましょう。そんな日が何日も続く場合は、入学後の自分を想像してみましょう。入りたい部活やサークル、取りたい授業など、具体的な目標を設定しておくと、妄想がふくらみ、モチベ維持に効果的です。

■東進東大特進コースについて

東大特進コースの講座

  • 数学の真髄(青木純二先生)

数学の本質的な理解に近づけます。最初は難しく感じましたが、数学力が着実に鍛えられているのが実感でき、次第に難しく感じないようになっていました。数学が苦手な人も、根気強く受講してほしいです。数学の考え方が身に付きます。

  • 東大現代文(林修先生)

現代文は、これをやっておけば安心です。林先生の解法は、本文に忠実で、根拠が明確なので、授業を通して確かな理解と納得感が得られます。さらに、優秀なスタッフの皆さんに採点・添削していただけるのも、非常にありがたいです。本番同様に精密に採点してもらえる機会はめったにないので、うまく活用して、力を伸ばしましょう。

  • 東大古文(栗原隆先生)

体系的に古文を学べます。古文は独学でもある程度まで伸ばすことはできますが、講座を受講すると、時間を節約しつつ、確実に点が取れるようになります。

  • 東大漢文(寺師貴憲先生)

漢文は後回しになりがちですが、だからこそ他の受験生と差をつけるポイントでもあります。東進の講座を利用して、時間をかけることなく仕上げるのが良いと思います。

  • 東大地理特講(村瀬哲史先生)

地理は使える過去問の年数が限られているので、教材不足に陥りがちです。村瀬先生が選んだ他大学の過去問を通して、読み取りや記述の仕方を訓練できます。


東大本番レベル模試

 良質な問題と丁寧な解答、素早い採点が素晴らしいです。解説授業も有効活用しましょう。特に松田聡平先生の数学は、問題の取捨選択が明確で、とても参考になります。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大受験に最も必要な力は、記述力でも計算力でも記憶力でもなく、自己分析力・取捨選択力だと思います。どんなに優秀な人間でも、使える時間や能力のキャパは限られています。闇雲に努力しても、成績は伸びません。「残りの時間で何をすれば、効率よく点数を稼げるか」「自分の能力・性格の長所と短所は何か」をよく考え、知識と情報を取捨選択し、最適な努力をしてください。
 終わってみれば、受験はあっという間です。一年間(長い人はもっと)準備してきたものがたった数時間の試験で決まるのです。その数時間で全力を出し切るため、各々のやり方で頑張ってください。合格は目標ではなく、将来の選択肢を増やすための手段であるということを、くれぐれも忘れないでください。応援しています。