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奈良県 私立 東大寺学園高等学校 卒
東京大学 文科一類

松田 直人さん

■センター試験得点 790点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 64 36 59 39 48 =246/440点
自己採点 75 35 85 40 35 =270/440点

■受験した感触・・・ んんん……。やっぱり少し難しかった。過去問より断然悪い。数学一完で差がついたのかなぁ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A 文科一類 A

回想

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東京大学を志望したのは、国内外を問わず、様々な考え方や価値観を学べると思ったからです。将来は漠然と政治分野や国際的な職に憧れてはいたのですが、当初は大学とは結びついた考えではありませんでした。そんなとき、部活の先輩が東京大学に進学されたということがありました。東京大学が視野に入った瞬間でした。それでも、高一になったばかりの私にとって進学は余りに先のことでしたので、大学選びも二の次でした。目の前のことに精一杯だったのです。
 高校生活では、部活の傍ら大学や進路の情報に接する機会も段々と増え、それらに向き合うことも余儀なくされました。他大学と同様、東京大学についても自分で調べるようになりました。そんななか、自分の興味を最も追求できるのは、全国からたくさんの人が集まり、海外との交流も充実している東京大学ではないのかな、と思うようになりました。高一の夏まっさかりでした。友人たちとも単に成績だけでなく進路に結びついた話も少し交わすようになり、東大、東大、と言っているうちに第一志望は東京大学だ、と意識するようになりました。興味への意識も高まりました。高一終わりからは模試の志望欄にも、はっきり書くようになりました。
 とはいっても高校生活は忙しい。休校を経て、高二になると、部活も佳境を迎え文化祭も迫ってきます。宿題と定期テスト対策以上の勉強には励みません。一方文化祭を終えた秋冬からは周りの運動部が引退を始めます。受験の二文字が聞こえはじめます。自分の部は引退が遅く、少し焦りも出始めました。このとき(高二の三学期)は定期テストだけは完璧に近づけようとしていましたが、それで十分だったといううのが今の感想です。定期テストは、基礎ですから。一つの後悔は、英単語が疎かだったことです。買った単語帳は机のなかから出ませんでした
 時間は早く進んで、部活の引退を終えた高三の六月となりました。高三の春から(焦って)始めた単語帳の効果も出始め、さぁ、受験勉強に打ち込もうという季節です。既に4月、大きな出会いを果たしています。東大特進への加入と現代文への参加です。ここは詳しく書きましょうか。友人の「林修(先生)めっちゃいいで!!」のすすめに従い参加した第Ⅰ期講座。明快な解説と模範解答にただもう圧倒されるばかり。6月の第Ⅱ期でかすかに感触をつかみ、8月の第Ⅲ期では三日間集中的にご指導を賜り、かすかな感覚は、ものにした、という自信に変わりました。秋の第Ⅳ期、12月の第Ⅴ期と、確認と修正のサイクルを経て、満足のいくレベルに到達しました。共通テストにも生きたのではないでしょうか。林修先生の授業で実力がついたと切に感じます。
 さて、この六月当時、英語で他教科ほど点数が伸びない状態が続いておりました。実感していたのは、読むスピードの遅さでした。数学や社会にそれほど不安はなかったので、英語は量と継続だとの言葉を頼りに、夏、秋、冬にかけて毎日英文を読んで解くというスタイルを続けました。一方質をないがしろにしていた訳ではなく、直しなども丁寧に行いました。教材は他大学の過去問を選びました。他によりよいやり方もありましょう、多分。
 共通テストを経た頃には、英語自体への不安はなく、東大の問題に切り替えても、満足いく点数がとれるようになっていました。それからは過去問の演習をすすめるのですが、やがり時間が足りず、直しを丁寧に行おうとすると、後回しにせざるを得ない科目が出てきます。私の場合、最も不安がなかった社会二科目でした。涙を吞み、成績が落ちるのを覚悟で勉強を割愛しました。前期試験前日のホテルで詰め込みなおして体裁を整えたのもいい思い出です。
 英語で「継続」してよかったと言いましたが、どの教科にも当てはまると思います。基礎を押さえていれば、ちょっと弱気な分野でも、数ヶ月単位で計画を立てて、やるべきことを続ければ強気になれるんだ、ということも学んだ1年間でした。

■東進東大特進コースについて

 私は東大特進に所属していたが、林修先生の現代文が最高に素晴らしかった。何より林先生の解説が明快だし、論理関係を追求する姿勢が身についたと思う。教材としては、手書きのプリント、「解答の方針」のプリントがわかりやすかった。授業中メモし忘れていたことも、復習の際にプリントを参照すればよくわかった。そのため、講座ごとに教材の過去問を見直すのもよいし、直前期に一通り復習するのにもよかった。カリキュラムという観点からも、8月の第Ⅲ期の三日間の集中的な現代文詰めが本当にありがたかった。たしかにつらかったし、それ以後「勘」が鈍ることもあったが、現代文の手順は、あの三日間なくしては習得できなかったし、基盤になってくれたように思う。東進の模試は、返却が早いことがありがたかった。復習は模試が終わってすぐに行っていたが、その記憶が覚めないうちに採点済み答案と対面できるのは他の模試にはまねできない「特長」だと思う。定期的に、何回も実施してくれることも本番レベル模試の「特長」だと思われる。東大、時間配分がとてもしんどくて、回数をこなす中で配分の調整だったり、修正だったりが可能になる面もある。なにはともあれ、ありがとうございました。東大特進のスタッフの方々もありがとうございました。授業の時前に出てきたり、自己紹介をされたりする姿を見るだけで刺激になる。現代文の添削は丁寧で、コメントを読むと自分に足りないものが見えてくる。時々電話をくださると、あぁ、優しいなぁと思って勉強に精が出る。合格が決まってから、お祝いの電話をかけてくださった際には、大学生活を始めるにあたり抱いた疑問、または第二外国語の相談にも応えてくださり、これは特にありがたかった。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 1の項目でも書いたが、弱点克服において、自分を見つめて分析することの大切さ、やると決めたことの「継続」の大切さが分かったことが一番の収穫だと思う。林修先生は、受験勉強の最大の意義について、「自分なりの成功パターンの発見」とおっしゃったが、まさにその通りかもしれないと思った。また、大学進学後学びたいことについても、以前は不明瞭だったが、受験勉強に伴う知識の体系化をへて、少しずつ輪郭が生まれてきているのも感じる。つくづく、今後4年間が楽しみである。