■センター試験得点 835点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
74 |
+ |
57 |
+ |
72 |
+ |
39 |
+ |
30 |
=272/440点 |
自己採点 |
65 |
+ |
40 |
+ |
65 |
+ |
40 |
+ |
30 |
=240/440点 |
■受験した感触・・・ 受かった気がしない。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科二類 |
C |
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文科二類 |
B |
文科二類 |
A |
「東大合格」は目標ではない
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
教科別、時期別の勉強法は私よりはるかに優秀な方々が詳しく記していると思いますので、ここではもう少しマクロな視点から受験勉強それ自体について私が考えていたことを私自身の体験と合わせてお伝えできればと思います。文章を書くという経験が少なく、体験記の主題から外れて駄文を弄してしまった自覚がありますから、こんなことを考えている人もいるんだな、と読み流す程度がちょうど良いと思います。
環境も能力も平等ではない
私は環境には恵まれていました。何度も海外へ短期留学に行かせてもらえましたし、受験勉強を始めてから何かを強要されたことは1度もなく完全な自由が与えられたうえ、勉強にかかる費用も文句ひとつ言わず二つ返事で出してくれました。感謝してもしきれません。一方で、勉強の能力はあまり高くありませんでした。私は自分に勉強の才能がないことを自覚していました。しかし、その自覚を努力のためのモチベーションとして働かせることで、高校入学時は関係代名詞すらわからなかったほど怠惰な私でも、高1の1月からほぼ毎日継続的に勉強することができました。
「平等ではない」という意識の有無が、東大受験が近づくにつれて大きな差を生み出すことになります。私の合格の秘訣は、この意識を強く持っていたことただ一つです。環境が平等でないことはわかりやすいと思います。幼少期に学習塾に通わせてもらえたか、不自由なく参考書を買ってもらえるか、好きなだけ塾や予備校の授業を取らせてもらえるか、自宅でゆっくり休むことができるか等々、環境の有利不利の事例をあげればキリがありません。
能力も平等ではありません。一般に、東大を目指している皆さんは勉強に関して優れた才能をお持ちだとは思いますが、やはり上には上があるもので、英単語ひとつとっても1分で50個覚えてしまえる人もいれば5個で精一杯の人もいるでしょう。この場合、後者が前者と同じ量の英単語を覚えようとすると、前者に比べて英単語の勉強時間を10倍以上確保しなければなりません。この例からわかるように、東大志望の中で相対的に能力の低い人が東大に受かるには人より努力をすることがまず必要です。その上で努力の方向性を誤らないよう適宜修正しながら最大限効率化することも求められます。つまり、能力の低い人にサボる時間はありません。2月25日が近づけば近づくほど勉強量で差をつけることは難しくなります。試験が迫れば誰もが勉強時間を増やしますからね。能力は平等ではない、という意識が常にあれば、あなたがいくら怠惰であったとしても、怠ける時間は自然と減っていくでしょう。また、「俺は(私は)才能があるから大丈夫。」そう思っているあなた、非常に危険です。能力の低い人ほど自分を過大評価してしまう傾向がありますので、まずは自分を客観視することをおすすめします。信頼できて、かつ正直に答えてくれる大人に聞いてみることも効果的だと思いますよ。
大学受験は95m先からスタートする人もいれば200m走らねばならない人もいる100m競走のようなものです。足が速いわけでもなく、距離のビハインドも背負ったあなたが人より勉強をする必要性は、もう言うまでもありませんよね。
■東進東大特進コースについて
東大特進は授業の質が高いです。
東大が求める語学力(英語力だけでなく日本語力も)を身につけることができました。英作文に関しては、宮崎先生の授業を受ける前と後で全く別の人が書いたのかと思われるほど、先生の講座で大きく成長できました。
別解や復習問題が豊富なので数学に自信のない人も得るところが多いと思います。
林先生の授業で培える論理的思考力は現代文の実力向上だけにとどまらず、英語や世界史・地理など他教科の点数にも結びつきます。東大を目指すのであれば受講しない理由はありません。
古文の知識をリズムに乗せながら何度も反復してくださるので自然と覚えられます。古文単語もどうしてそのような意味になるか丁寧に教えてくださるので苦労せず覚えられました。
この授業で私は世界史だけでなく「論述」を学びました。先生の授業を受講せずして東大世界史の第一問で高得点を取ることは相当なセンスの持ち主であってもほぼ不可能ではないかと思わせるほど、圧巻の解説を披露してくださいます。先生の雑談(?)も非常に面白いので世界史の実力の高低を問わず受講することをお勧めします。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
元も子もないことを言いますが、いくら勉強しても東大に100%合格できるなんてことはありません。勉強時間によって変わるのはその確率が5%になるか95%になるかだけです。実際、がんばったけれど落ちてしまった人もたくさんいます。しかし、合否なんて大した差ではありません。どこで学んだかよりも何を学んだかが重視される今の時代における大学受験の意義は、志望校に合格することではなく、自分の能力を見極めて自分に合ったやり方を10代のうちに見つけることにあると思います。「合格」はその副産物でしかありませんので、結果に神経質にならず、今できることを精一杯やってください。応援しています。