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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 文科二類

伊藤 将太郎さん

■共通テスト得点 922点/1000点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語      
開示得点 69 46 61 51 41 =268/440点
自己採点 62 36 65 45 40 =248/440点

■受験した感触・・・ 数学で失敗したが、他は実力通りの結果を出せたと思う。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 B 文科一類 A 文科二類 A

1日1〇〇のススメ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 東京大学の試験は重層的です。演習をして体得した対策の汎用性が低ければ点は上がりません。実際に社会の暗記が入りつつあった秋頃にもう一つ点を伸ばせずにいました。時間を有効活用し、良い学びを得るための、地道ですが効果の高い勉強法を紹介します。それは1教科を決めてその科目を30日間連続でこなすことです。この勉強法がなぜ効率的か、以下に要素を分けて説明します。
  • 本質は比較実験

毎日同じ教科を東大の過去問という同じ形式で解き続けることにより固定要素と変動要素が明確になります。日数を重ねて慣れにより固定要素が増えると無視していた細部の要素に拘れるようになったり、概念の要素分解ができるようになったりします(ex. 朝貢体制と冊封制度の違いの認識)。これが蓄積されると人間は自然と工夫がしたくなります。それは問題を解く順番の変更のような些細なものから単語帳の読み方の改革のような抜本的なものまで様々あると思います。この工夫をうまく組み合わせると点が2点、3点と地味ですが着実に点が上がっていきます。高級な言葉を使えば比較実験と分析の繰り返しです。私の実体験で例を挙げます。私は秋頃に3日1回のペースで東大形式の英語の演習を積んでいたのですがなかなか80点前後から点が上がりませんでした。しかし共通テスト後に毎日1セット、過去問や模試過去問を解くようになると今まで拘らなかった細部に注意を払えるようになってきました。私の場合の工夫は単語暗記の精度向上でした。文法を覚えようが達意に各単語の意味を想起し運用できないと読むスピードも記述の正確さも上がらないと感じ、一単語に対して用例と用法をChatGPTに網羅的に挙げさせた上で暗記するという自分なりの勉強法を確立しました。その結果試験直前には最高点は89に達し80点代中盤で点数が安定するようになりました(本番は無理でした!!難しかった!!)。

  • 普遍的な国語力の向上がある

上記の実験の結果、特に国語や英語など質を担保して膨大な情報を処理することが求められる科目では、継続的に向き合い続けることで地の国語力=情報処理能力があがると思います。これは世界史第一問や地理など問題文の意図の読解が必要な問題で必要な能力と通底しており、私も1日1国語・英語の結果この二つの点数の向上が見られました。やや結果論ではありますが再現性はあると思います。

  • 圧倒的自信を得られる

この教科に最も向き合ったのは自分という自信がつきます。今年の英語は難化したといわれますが、私は試験中に難しいと確信を持ち動揺せず問題を解けました。


 以下注意点を列挙します。
  • 自己採点で厳密に点数化する

質の高い分析の為に必ず厳密に点数化しましょう。過去問演習講座等の添削が返ってくる前の自己採点は必ず行ってください。厳しめにつけることをお勧めします。特に文系は自分の記述を客観的に眺めることで自分の弱い所が沢山見つかると思います。入試が見えてくるほど精神的につらい作業ですが、減点要素により多く気づければその分点を得るための方法にも多く気づくことができます。自己採点の精度は点数と相関します。自分に繰り返しNoを突き付けまくりましょう。

  • できれば春から秋には時間無制限で

時間に余裕がある人は時間無制限で演習をやってみてください。時間の言い訳なしに自分が心から正しいと思った答えを点数化しないと、自分の思考法の弱点を正確に把握できないと思います。時間を惜しまず向き合いましょう。


 地道に努力できる人は言われずともできることをあえて言語化してみました。皆さんの勉強の一助になれば幸いです。

■東進ハイスクール・東進衛星予備校・東大特進コースについて

東大世界史

 東大世界史の第一問では歴史事象の意味を深く考察する力と質の高い文章を構成する能力が要求され、一人で対策することが難しい問題形式だと思います。東大特進コースの荒巻豊志先生の授業は常に納得度の高い解答を提示していただけるだけでなく、その解答に至る道筋も時間をかけて丁寧に解説していただけます。常に思考を巡らせ続けなければならないハイレベルな授業を通して重厚な大論述を丁寧に解体し、芯を捉えた解答が書けるようになったと感じています。また、授業に万全の状態で参加するためには質の高い予習が必須です。実際私も同級生と夜遅くまで通話しながら議論を重ね、12月でも図書館に一日中籠ってただ1問の大論述のために一日を費やしたこともありました。この作業を通して、例え完成した答案が全く芯を食っていないものであったとしても、歴史への深い理解と自分で意味をつけて構成する力を養うことができ、間違いなく点数の向上につながりました。何より、荒巻先生がうなるような解答をどうにか作成しようと1問に自分が納得いくまで、採算度外視で悩み続ける日々が本当に楽しかったです。有益であっただけでなく愛着が持てた授業でした。

過去問演習講座 国語

 様々な国語の解答が世の中に出回る中で、林修先生が作成した現代文の解答は論理関係や語句の選択に細心の注意が払われている非常に納得度の高い解答で、この解答を信じて勉強しようと思える信頼できるものでした。また過去問演習講座のバックアップサービスの質問シートは本当に有益でした。どんなに細かい質問でも、頭の切れる採点スタッフの方々が本気で対応してくださったことで自分一人では獲得できなかった一段高い視座や全く異なる切り口を発見し、獲得することができました。一つ一つの語句・論理に拘りながら質問を繰り返す癖がついたことで、文章を緻密に分析できるようになり直前期に飛躍的に現代文の点数が向上しました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は東京大学の受験を終えて、この経験に非常に満足しています。本格的に勉強を始める前は、受験を定期テストの延長のようなものだと捉えており、知識の詰め込みやその場しのぎの対策を繰り返すゲームのようなものだと思っていました。しかし実際に受験勉強に向き合ってみると、単なる知識量だけでなく、地の情報処理能力や精神力といった基礎的な力を鍛える経験であり、人間としての成長にもつながるものでした。振り返ってみると、受験は人生を豊かにしてくれる貴重な経験だったと感じています。
 受験生活の中では、大きさは人それぞれでも誰もが必ず挫折を経験すると思います。どうかめげずにそれを乗り越え、そして受験勉強そのものを楽しんでほしいです。皆さんの合格を心より祈っています。